自衛隊合格おめでとうございます。
楽しみにしている人も不安を感じている人もいると思います。
中の情報を知ろうとして色々な人に質問をしているかもしれませんが、広報官は職務上ポジティブな事しか言えません。
また、現職や元自衛官は色々あるのでネガティブな意見が多くなると思います。
それらは嘘ではなく、自衛隊の一側面でもあります。
私は今さら良い悪いを話しても仕方がないと思うので、今回は自衛隊を長く続けていけるように気をつけて欲しいポイントを話します。
SNS
自衛隊は情報にうるさい組織です。
一般企業も情報管理は気をつけていますが、自衛隊はもっと厳しいです。
なので、話して良い情報と話してはいけない情報の区別がつかないうちは、自衛隊の事を人に話さないようにして下さい。
特にSNSはかなり注意が必要で、うかつな事を投稿すると懲戒処分の対象になります。
懲戒処分を受けると3曹を目指せなくなったり、最悪の場合は懲戒免職となります。
ちなみに懲戒免職はクビになるだけでなく前科1犯と同じ扱いになるので、ほぼ犯罪者です。
そのため現職の隊員はSNSをやらないか、使うにしても自衛隊の情報を出さないように慎重に運用しています。
自衛隊は写真にもうるさいので、駐屯地内や訓練中に写真を撮ってSNSに投稿すると高確率でアウトになります。
また、入隊前でも合格通知をSNSに載せるのも危険なのでやめましょう。
過去に訓練中の写真を投稿した隊員が、情報漏洩として全国の自衛隊に注意喚起で晒されたりしています。
投稿したい時は部隊の保全係に確認を取って下さい。
飲酒
自衛隊の事案で多いのが飲酒に関わることです。
まず営内は飲酒禁止です。
守られていないことが多いですが、見つかって事案になることが度々あります。
飲酒運転も多く、懲戒免職になったケースが多いです。
酔っぱらって民間人と揉めた時も懲戒処分の対象になります。
お店に迷惑をかけた場合も部隊に通報されたりします。
泥酔して身分証を紛失して処分されたケースもあります。
とにかく飲酒は問題が起きるので気をつけて下さい。
立ち回り(一般入隊・2士)
●元気良く
自衛隊はゴリゴリの体育会系の組織です。
元気良く素直な隊員が好かれます。
やる気の無い、言い訳がましい隊員は嫌われます。
褒められたら「ありがとうございます!」
怒られたら「はい、すみません!」
これを忘れないで下さい。
逆に嫌われる時は何をしても嫌われるので、諦めて気にしないようにして下さい。
●誰かの力になる
仲間を助ける事は大切です。
自分のことだけさっさと終わらせて休憩するような隊員は嫌われます。
困ってたり、なかなか作業が終わらない仲間を助けると信頼されるようになりますし、自分が困っている時に助けて貰えるようになります。
自分一人ではなく部隊全体を考えるようにして生きていると、曹や幹部になった時に役に立ちます。
●イキらない
新隊員にはたまに、自称の
「元暴走族の総長」
「学校の番長」
「喧嘩最強」
などが湧きます。
自信の無さから武勇伝を語る気持ちは分かります。
しかし誰も信じませんし、仮に本当だとしても自衛隊には一切関係ありません。
自信が無いなら自分を大きく見せるのではなく、訓練を真剣にこなして自信をつけていって下さい。
私の部隊では自称「元暴走族の総長」がいて、2年間ずっとそのことで馬鹿にされて辞めていった奴がいます。
無駄にイキるのはやめましょう。
立ち回り(幹部入隊)
よく勘違いされることですが、自衛隊の幹部は一般企業の幹部とは意味合いが違います。
自衛隊の幹部は一般企業で言う総合職です。
なので3尉も2士も新入隊員であることに変わりはありません。
自衛隊は表向きは階級を立てるので、年配の隊員も敬語で接します。
しかし、幹部と曹士は別の仕事と言っても差し支えないくらいやることが違うので、年配の隊員からしたら若手幹部は
「現場を知らない若造」
という認識です。
それを知らずに勘違いして、曹士に偉そうにする幹部はちょくちょくいます。
結果、気性の荒い曹たちにスカボコに叩かれて辞めていくケースを何度も見てきました。
曹たちは一度感情に火がつくと止まらない人が多いので、そうなったらどうしようもないです。
階級が下の相手でも、先輩として敬意を持って接する幹部は長生きしやすいので謙虚でいて下さい。
2尉ぐらいになった時、自衛隊で最もキツイ期間になると思います。
その時は曹士の協力が必要不可欠になるので、信用を得られるように立ち回った方が良いです。
特に若手の曹は「土方感」が少なく助力を求めやすいので仲良くなることをオススメします。
最後に
自衛隊は良いことばかりではありません。
理不尽なこと嫌なことが良いこと以上にたくさんあります。
そこで腐るか成長の糧にするかは自分次第です。
ただなんとなく過ごしていると、成長もせず何も得られず、無駄な数年間を過ごすことになります。
自衛隊に入って何がしたいのかを真剣に考えて、それを忘れないようにして下さい。
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