わりと多くの人は自分の人生を自分で決めていないものです。
誰かの言うことを聞いて生きています。
それが良いとか悪いとか言いたいのではありません。
幸せは人によって違い、自分の意志に従った方が幸せな場合もあるということです。
今回の話は自分の意志について話します。
3S政策
3Sとは、スポーツ、スクリーン、セックスのことです。
もう少し噛み砕いて言うと、サッカーのワールドカップなどのイベント、テレビ番組や映画、恋愛やそれに準ずるコンテンツですね。
この3Sを使った政策というのは早い話が愚民政策のことで、日本人を腑抜けにして操りやすくしようという計画だ。
…と、提唱されていますが真偽は定かではありません。
ただ、3Sが爆発的に広まって国民が熱中したのは事実ですし、操りやすくなったのも事実でしょう。
人間は欲望が強いほど操られやすくなります。
欲望を刺激して操るやり方は人を不幸にするので、私は嫌悪しています。
また、政治に目を向けさせない方法としても効果的です。
「消費税を増やせば景気が良くなる」
という、どう考えてもおかしい屁理屈で増税しましたが、声を上げたのは国民の一部だけでした。
利権の匂いがしますが…水道の民営化という国民にデメリットしかない法案が通うとしています。
しかし、危機感を抱いている人は非常に少ないです。
欲望を追い求めることが日本人の姿になりつつあり、本来あるべき姿は忘れさられています。
昔のマンガは人として正しい生き方を説くものが多かったのですが、オタク文化の弾圧によってネガティブに捉えられるようになりました。
しかし、今は「鬼滅の刃」が爆発的に人気です。
主人公の炭治郎の生き方は人として正しく幸せになれる生き方なので好感が持てます。
何よりもまず、生き方を真似する人が増えてくれれば良いのになあと思っています。
認知的負荷
認知的負荷とは自分で判断することを苦痛に感じることで、人が持つ特性です。
この特性によって楽な方へ行こうとするほど自分で考えなくなり、人の言うことに従おうとします。
自分で考える習慣をつけていないと思考停止に陥りやすくなります。
自分で考えるということは暗闇に手を伸ばすようなもので、不確実で選択を間違える恐怖があります。
人の言うことに従うことは用意された道を進むことであり、考える必要もなく安心感があります。
しかし、その道が正しいかどうかは分からない。
示された「正解」を疑うということは恐ろしいことなので、不安があっても「正解であって欲しい」と思いながら進んでしまいます。
プログラマーやエンジニアが足りないと話題になり、近年では転職先として人気になりました。
これは誤解があり、足りないのは実務経験とスキルのある人材です。
プログラミングスクールというものが増えてきて、そこへ通えばプログラマーになれると考える人が多いのですが…習うことは独学でどうにでもなるレベルです。
転職先を斡旋してくれるということでしたが、企業が求めているのは前述のとおり実務経験とスキルがある人材です。
斡旋先は募集しても人が来ないような低質な求人がほとんどです。
スクール側からすれば、簡単なことを教えるだけで受講料と人材紹介料が貰える美味しいビジネスです。
まともなスクールもありますが、全体的に悪質なスクールが多いです。
業界知識を多少でも身につけていれば分かることなのですが、思考停止して他人任せにしていると簡単に騙されたりするわけです。
不安でも先が見えなくても、一歩踏み出したなら最後まで自分で考えるようにしましょう。
公正世界誤謬
公正世界誤謬(こうせいせかいごびゅう)とは、人間の行いに対して公正な結果が返ってくるという認知バイアスです。
努力は必ず報われる、悪人には必ず罰が下る、尽くしたら好きになって貰える…などなど
世界は死ぬほど不公平なのでそんな訳にはいかないのですが、そうあって欲しいという願望が思い込みに変わるわけです。
思考停止してこの認知バイアスを受け入れていると、現実を見誤ります。
努力するなら結果を出すことを考えないといけませんし、結果が出せないなら積み重ねた経験を別に活かす方が良い。
「勉強して良い大学に入れば良い会社に入れる」
実際には必ずしもそうとは言えず、コミュニケーション能力や他に打ち込める何かが必要だったりします。
「努力は必ず報われる」
努力は能力を伸ばすことなので無駄にはなりませんが、目標に届くかどうかは別問題です。
この公正世界誤謬に囚われると、超常的な何かに意志を預けて考えることを放棄してしまいます。
・・・
ここまで話しておいて難ですが、必ずしも全ての人に意志を持てと言いたいわけではありません。
誰かの言うことを聞いて生きていた方が幸せな人もいます。
それを良しとしない人は、意志を持って人生を切り開いていく方が良い。
ただそれだけのことです。
それでも…ふと疑問に思ったときは、自分は誰の意志で動いているのか考えてみて欲しい
…というのは私の個人的な感情です。
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