暗闇を進む人は失わない

哲学系記事

ブッダの言葉で【自灯明】という言葉があります。

誰かに照らされるのではなく、自らを灯りにせよ。

誰かを頼りにして生きているのでは、その誰かがいなくなったときに暗闇の中をさまようことになってしまう。

それは人の生き方として非常に危ういから自らを頼りにして生きろ。

という内容を灯りに例えた言葉です。

仏教は「従う」のではなく「自立」をすることを促すから面白いし、宗教の中でも頭一つ抜けてレベルが高いと思います。

人生のどこかで、自分の力で暗闇を歩けるようになる必要がある。

今回はそんな話です。

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自分の考えで動くのは不安

自衛隊時代のある時、部下の士長に天幕(テント)を運んでおいてくれと頼みました。

すると士長は

「どうやって運べば良いですか?」

と聞いてきました。

トラックでもリアカーでも使って運べば良い。

典型的なマニュアル人間…と思うでしょうが、自衛隊の場合はちょっと特殊です。

トラックで運べば

「若いクセに楽ばかりしてるから体力がつかないんだ」

と暇なオッサンに怒られ、リアカーで運べば

「トラックの方が早いだろ、馬鹿か」

と若手陸曹に言われる。

そのため、私に指示を仰いでおけば

「指示されました」

と言えるので聞いてくるわけです。

まあ、そのままだとゴミみたいな陸曹になってしまうので

「それを考えるのがお前の仕事だ」

と突き放すのですが。

運ぶ指示を出したのは私なので何かあれば当然責任を取りますが、わざわざそれを言って安心させる事はしません。

よく分からん意見を突っぱねたり流したりするのも必要な技量なので、不安なまま敢えてやらせるわけです。

それに…誰かの指示に従っていれば不安もなく、間違っていても誰かのせいに出来る。

そのマインドって危険なんですよ。

誰かのせいにする前提の行動は不注意にもなるし、失敗しても何の経験にもなりません。

自衛隊に大量発生した、指示は出すけど責任は取らない【自分悪くないオジサン】の下についたら潰れる可能性もあります。

自らの意志と責任で行動するのは暗闇を歩くようなもので、考えながら慎重に進めるようになる。

どんなに不安でも乗り越えなければならない壁なんですよ。

マニュアル思考と他責思考はある意味無敵ですが、人材としての価値は低いままです。

誰にも必要とされない人間になってしまってから気付いても遅いんですよ。

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蔑ろにされないように

誰かがいなくなったら暗闇をさまよう…

では逆に、照らしてくれる誰かがロクでもない奴だったらどうでしょうか?

ブラック企業に務める人はそもそも自分の会社がブラックだという自覚が無い場合があります。

誰かに従う人生を送り続けた結果、ボロボロになるまで使い倒されても

「そういうもんだ」

と思ってしまうわけです。

また、ブラック企業だと自覚していても転職に踏み出せない人もいます。

転職は自分の意志と責任で行うものです。

ブラックな待遇の中でも誰かに従う安心感があり、不安を乗り越えて暗闇を進むのは難しい。

このパターンは自衛官に多いですね。

そもそも今の社会だと、自分の意志と責任で行動するのはマトモな会社では必須スキルです。

それが出来ないとブラックな企業や業界の中でしか生きられなくなってしまうんですよ。

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無駄に振り回される

たまにサイコパスと誤解される所以なのですが、私はよくルールを破ります。

法律みたいに罰則が制定されていない限りは、無駄なルールに従いません。

ルールの合理性と正当性を確認するのが癖になっていて、無駄なルールに従って無駄に生産性を落としたくないわけです。

ルール制定の理由や背景を確認すると

●思考停止したまま制定された無駄なルール
●誰かの承認欲求を満たすためのルール
●法律に違反しているルール
●現実に即していないルール

というのが結構あって、改善が認められず納得のいく理由が無い場合は無視するわけです。

「厳しい規則に効果は無い」という記事でも説明していますが、ルールが増えるほど人のパフォーマンスを落としますから。

まあ、雇う側からしたら本当に嫌な人材だと思います。

無駄な例で分かりやすいのは

「上司が帰るまで帰ってはいけない」

という上司の承認欲求を満たすためのルールですね。

「何かあった時に仕事を振るため」

という意見を言う人もいますが

「そのあるかどうかも分からない仕事のために全員の残業代を会社に払わせるのか?」

という話になります。

ルールを疑い、ルールを変えるというのも暗闇を進む行為なんですよ。

これが出来ないと無駄に生産性を奪われ続けます。

何かに頼って生きるのは楽だし安心するかもしれませんが、それが正しいとは限らない。

暗闇を進む人間にしか見えないものがあるんですよ。

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