闇雲な人助けもまた良くない

哲学系記事

私は「恩の交易」という考え方をしています。

自分が出来る時に出来ることをして人を助け、助けた相手にいつかどこかで助けられる。

それを繰り返すことで生産性が上がるという考えです。

ただし、自分も相手も精神的に自立していて、ある程度の人間性を有している必要があります。

だから私は、人付き合いを限定するんですよ。

友人や仕事関係以外はほぼ関わりません。

近年、人は闇が深くて、助けたことが裏目に出ることもしばしばあります。

だから助ける相手は選んだ方が良い。

今回はそんな失敗も踏まえた話です。

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親かなんかだと思われる

自衛隊で3等陸曹になりたての頃、同期や後輩にトラブルを起こす隊員が多くて尻拭いに奔走していました。

それは結果的に信頼を得ることになったのですが、一方で厄介事も抱えるようになりました。

「カエル伍長に相談すれば、どんなことでも何とかしてくれる」

と、考える隊員が出てきたわけです。

正直、ろくでもない先輩も多かったから、マトモに話を聞く人が少なかったというのもあります。

自衛官は精神的に自立していない隊員が多くて、人に依存しやすいんですよ。

私はこの依存というのが嫌いで、するのもされるのも御免です。

人への依存は、自分の都合で相手を消耗品扱いする行為なんですよ。

案の定、ろくでもないトラブルを持ってくる隊員が多くなります。

困った時だけ訪ねてくる隊員もいて…普段は関わりもない後輩が

「借金があるから何とかして欲しい」

とか

「彼女にフラれそうだから説得して欲しい」

とか

「自分はアスペルガー症候群だから、他の先輩に怒らないように言って欲しい」

とか、「子供か」と思うような相談…という名のワガママが寄せられました。

「どうしたら良いか?」というアドバイスを求めているのではなく、「解決してくれ」と言ってくるわけです。

彼らは、私を親かなんかだと思っているのか。

もちろん解決する気はありません。

アドバイスしてから「自分で何とかしろ」と伝えました。

しかし、半分くらいはヘソを曲げて帰ります。

「話が違う」と言わんばかりです。

この時期の私は、依存してくる隊員に消耗して疲れきっていました。

信頼関係のある人間に労力を割けず、よく分からん奴に労力を奪われてしまう。

この経験は、教訓として深く心に刻んでいます。

だから、関わる人間を限定するわけです。

ちなみに今でも昔の後輩から

「金を貸してくれ」だの「女を紹介してくれ」だの連絡が来たりしますが、テキトーにあしらっています。

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恩を仇で返される

プライドが高い人を助ける時はよく考えてからにした方がいいです。

そういう人を助けると、恩を仇で返されることが多いんですよ。

これ、なんでかというと

・困っているところを助けられる

・助けられたことでプライドが傷つく

・自分の弱さを知られたことが我慢出来ない

・屈辱を感じて助けられた相手を憎む

・相手の足を引っ張ろうとする

という心理の動きがあるからです。

私は結構あちこちで経験していて、助けた相手が潜在的な敵に回るという状態になったりします。

パワハラで今にも潰れそうな人を助けたら、パワハラを行っていた人と結託して敵に回ることもありました。

そうなることが分かっていて…それでも組織のために手助けしているのですが、まあ理不尽ですよね。

私は若者に甘いので、それでもやってしまいますが。

助けた相手が人格者とは限らないんですよ。

本当に困っているところを助けても

「余計なことをしやがった」

と後から文句を言われるかもしれません。

倒れている人に心配蘇生をして、後から訴えられるケースも結構あります。

本来なら人助けは良いことですが、現代人は闇が深いので裏目に出ることも多いわけです。

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執着される

人に親切にしたり人助けをしていると、周りに人が集まります。

これは最初の話にも繋がることですが、一部の人にはつきまとわれるようになります。

先輩や後輩でも私に執着する人がいて、とにかく私に気に入られようとします。

その人達って話が通じないんですよ。

自分の感情を優先して、自分が私に良く見られることばかり考えています。

言ってしまえば、自分の付加価値として私を手に入れたいわけです。

私に気に入られることが目的なので、私の意見や都合はその人達にとってはどうでも良いんですよ。

仕事に集中している時でも本を読んでいる時でも邪魔をしてくるし、言うことは一方的に私を誉めるだけです。

人と話していれば割り込んできて、会話の流れを無視して私を誉める。

数人に仕事の指示をしている時、質問があるか確認したら、その隊員が手を挙げて

「カエル伍長の指示は的確で聞きやすくて素晴らしいと思いました、尊敬します。」

この辺でキレました。

指導ではなく、普通にキレました。

「お前それやめろ、周りにも迷惑だ」

「あと、つきまとうな」

と怒鳴ったら、平謝りしましたが…

「そんなつもりはなかった」

「誤解で、本当に尊敬してます」 

と言いながらしつこくつきまとい、やめろと言っても一切やめない。

何を言っても自分に都合良く考えてしまうし、私の話を聞かずに一方的に感情をぶつけてくる。

その隊員以外にもその手の人間には縁があって、その度に酷く消耗しました。

人に優しくしたり親切にする人や、周りからある程度価値を認めらている人は執着されやすいようです。

自分と信頼関係のある人、大切にしている人を助けることに躊躇する必要は無いと思います。

ただ、誰かれ構わずに人助けをすると色々な問題に巻き込まれます。

自分のリソースは有限で、無駄に消耗するのはもったいないです。

誰に力を割くべきかをよく考えて、ドライになることも人生には必要です。

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