日米共同訓練の話をしよう③

自衛隊系記事
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またまた続きです。

1日ホームステイ

交流イベントの一環で現地の人の家を訪問します。

私と後輩2人の計3人はヤキマの私服警官の方のお宅にお邪魔することになりました。

宿舎区画で待っているとスキンヘッドのカッコいいお父さんと小学校低学年くらいの男の子が迎えに来てくれました。

このお父さん、ホスピタリティー精神が溢れる人で色々な経験をさせてくれます。

まず、お父さんの父上が経営する射撃場に連れていってくれました。

射撃場ではSCARやステアーなど様々なライフルを試射させてもらいましたが、M82対物ライフルはダメでした。

ふと隣を見ると男の子が22口径の単発ライフルを撃っていて

「アメリカ人は子供も銃を撃つのか」

と銃社会を実感しました。

その後、スーパーでビールを買ってお宅へ向かいます。

家の裏にはバギーのコースがあって、お父さんにバギーの運転を教わります。

このお父さん、私服警官であり、射撃場の副オーナーであり、バギーのインストラクターでもあるという多彩な肩書きを持つ人でした。

暗くなってきて家に入ろうとすると、お父さんがデカイ燻製器みたいなグリルを指さして

「今、肉焼いてるから」と一言

すげー楽しみです。

家には奥さんと中学生くらいの娘さんがいて、四人家族のようです。

「食事が出来るまでゆっくりしてて」

と言われたので男の子と我々の4人でゾンビハンターごっこをして遊びました。

我々3人がゾンビです。

ゾンビは大人気なく数の暴力でゾンビハンターを追い詰めますが、あと一歩のところで仲間割れを起こして返り討ちにあいました。

いつの間にか食事が出来ていたのですが、遊び過ぎてお父さんに怒られました。

食事はもの凄い量で、特に肉の量が凄い。

奥さんがニコニコしながら皿に盛ってくれるのですが、食べきれるか不安になります。

ふとお父さんの方を見ると皿に肉が盛られていません。

「食べないんですか?」

と聞くとぼそっと

「ベジタリアン…」

とお父さん。

「肉焼くのが趣味なのに!?」

思わず後輩が日本語でツッコミました。

食事はとても美味しく、一緒に出された「BLUE MOON」というビールも最高でした。

食事をなんとかギリギリ食べきったら娘さんが

「デザートもあるよ」

と冷蔵庫からバケツぐらいの大きさの容器に入ったティラミスを持ってきてくれました。

またデケえなーと思いつつ、もう食べられないと思って断ろうとしたら奥さんが

「今日のために娘が作ったのよ」

食べるしかなくなりました。

3人で3分の1ほど食べましたが、流石にそこが限界でした。

味はお美味しかったです、出来れば腹に余裕がある時に食べたかった。

帰る時間になり、3人がそれぞれ持ってきた日本のお土産を渡します。

私は浮世絵の入った箸と箸置きのセットを渡しました。

めちゃくちゃ喜んでくれて、お返しにドリンクボトルを頂きました。

今でも使っています。

ドリンクボトルにはロケットに乗った女性の絵が書かれていて、お父さんが奥さんと女性の絵を交互に指さし

「それは妻だよ」

と教えてくれました。

ヤキマの演習場にもあるジュースバーは他の場所にもいくつかあって奥さんはそこの関係者のようです。

多彩な一家だなと感心しました。

こちらのご家族とは帰国するまで何度か会うことになります。

ジュースバーで奥さんと娘さんが働いていたり、宿舎に男の子が遊びに来たりしていました。

今思い返しても、とても良い思い出です。

連隊長この野郎

自衛官は日米共同訓練限定の雷神をあしらったワッペンを肩につけていました。

米兵がそのワッペンを欲しがるのですが、参加部隊のトップの連隊長が

「絶対に人に渡すな」

と厳命していたので断ってました。

ある日、たまたまアメリカに来ていたガスマスクで有名な女性芸人さんがヤキマに寄って、チャリティーで余興をやってくれることになりました。

みんなの拍手と共に余興が終わり、連隊長が出てきて挨拶をする段になったのですが…

連隊長がおもむろに肩のワッペンを剥がし

「あげる」

とニッコニコしながら芸人さんにプレゼントしやがりました。

全員の「オイッ!」って心の声が聞こえたのは私だけでは無いはずです。

それからはみんな勝手にワッペンを交換するようになったので、肩にワッペンをつけている自衛官はほとんどいなくなりました。

④に続く

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