発達障害はヒーローの素質

哲学系記事
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いわゆる発達障害と呼ばれるADHDとASDですが、私は障害だとは思いません。

「欠けた能力を悲観する必要はない」
「強烈な世界観は武器になり得る」
「頼れる仲間その名はコミュ障」

という記事でもちょくちょく話していますが、彼等は普通の人よりも欠けた部分がある変わりに特異な能力を持っています。

普通の人を乗用車に例えるなら、彼等はF1カーやバギーや建設重機や戦車でしょうか。

一般公道ではおよそ使い勝手の悪い彼等ですが、得意とするフィールドでは他の追随を許さない能力を発揮します。

今回はそんなADHDやASDの話です。

ADHDとASDの簡単なおさらい(wiki引用)

●ADHD

注意欠陥・多動性障害は多動性(過活動)や衝動性、また不注意を症状の特徴とする神経発達症(発達障害)もしくは行動障害である。

・簡単に気をそらされる、ケアレスミスする、物事を忘れる
・ひとつの作業に集中し続けるのが難しい
その作業が楽しくないと、数分後にはすぐに退屈になる

過活動・衝動性には、以下の症状などがある。

・じっと座っていることができない
・絶え間なく喋り続ける
・黙ってじっとし続けられない
・目的なく喋りつづける
・他の人を遮って喋る
・自分の話す順番を待つことが出来ない

年齢が上がるにつれて見かけ上の「多動」は減少するため、かつては子供だけの症状であり、成人になるにしたがって改善されると考えられていたが、近年は大人になっても残る可能性があると理解されている。

●ASD

自閉症スペクトラム障害、あるいは自閉スペクトラム症とは、神経発達症群に分類されるひとつの診断名で、コミュニケーションや言語に関する症状があり、常同行動を示すといった様々な状態を連続体(スペクトラム)として包含する診断名である。

【中核症状】

社会的コミュニケーションや社会的相互作用における持続的な欠陥。

興味が限定的、行動が反復的、または活動の様式。
ASD児童は限定的な行動に特別な興味を持ち、変化に抵抗し、仲間に合わせて社会的状況に反応しないことがある。

日常的な習慣を邪魔されると強い不安を感じる(程度は人により差はある)。

ASDは知能や言語能力によって分類が変わり、アスペルガー症候群は知能と言語が発達したタイプです。

アスペルガーなど各分類の説明はかなり長くなるので省きます。

私が観察してきたADHD

私が見てきた限りでは「人懐っこい」というのが第一印象です。

人と積極的にコミュニケーションを取ろうとし、おしゃべりで場を明るくする人が多かったです。

高知能の場合は突出した独創性も相まって、普通の人からすれば何を言っているのか分からないこともあります。

しかし、それらは理解出来れば珠玉の言葉でもあります。

低知能の場合は社会生活でかなり苦労をしています。

その反面タフネスに特化していて、自衛隊ではベテランでも嫌がる訓練や作業を平然とこなします。

私が思うに、彼等の持つ最も強力な能力はバイタリティです。

常人が舌を巻く行動力を持ち、果敢に未知の世界へ飛び込んでいきます。

また厳しい訓練で疲弊している状況であっても、指示を出すと弾丸のように飛んで行きます。

面白いことに彼等は自分の長所を理解していません。

理解の無い人達からは叩かれやすく、私が定義する【普通のサイコパス】の標的にされやすい。

経験からなのか自己肯定感が低めな人が多いです。

自衛隊時代の同期にADHDがいたのですが、ある時の訓練で水を忘れました。

その時の訓練は20㎏のリュックを背負って40キロを歩くというものでしたので、水が無いとまず無理です。

荷物を軽くするために他の隊員も最低限の水しか持ってきていませんでした。

その同期がどうしたのかというと…水溜まりの水を飲みながら完走しました。

体調不良も起こさず完走し、他の隊員がへたりこむ中

「水道水うめえ」

と言いながら嬉しそうに蛇口から水を飲んでいたそうです。

まあ、生水を飲むなとか色々言いたい事はあるのですが、他の隊員を遥かに凌ぐ耐久性を発揮したエピソードでした。

細かい書類や規則を守ったりするのは苦手かもしれないけど、困難に臆せず過酷な状況下でもパフォーマンスを発揮する天賦の才の持ち主です。

私が観察してきたASD

ASDといってもアスペルガー症候群の人にしか出会ったことがないので、アスペルガーに限定した話です。

よく冗談や比喩が通じないという話を聞きますが、通じにくい事はあっても全く通じないという事はありませんでした。

強いこだわりというか、変わった趣味や行動をするのは確かです。

車好きのASDは運転が好き過ぎて休みの日はトイレ以外では1日中、車を降りないという人もいました

傾向の程度や人生経験で千差万別なのだと思います。

彼等は会話が苦手なのではなく、伝わるように意見を言うのが苦手なのだと考えています。

強烈な世界観を持っていて、その独創性が伝わらないことを理解しているけど相手に伝えられる言葉がなかなか出てこない。

そんな印象です。

理解を示したり、不快感を示さなければ徐々に彼等の独創的な意見を聞くことが出来る。

それはクリティカルシンキングであって、状況を打開したり物事を改善するために役立つものです。

理解力が極めて高いのでこちらからの意見は話した事以上に伝わります。

こだわりの強い物事に対する習熟度が凄まじく、私は先に述べた車好きのASDより運転の上手い人を見たことがありません。

特にブレーキに関してはこだわりが強いらしく、減速と停止時の衝撃が一切感じられないほどです。

偏執的ですが高い能力を持っている人がほとんどでした。

しかし、集団の中では異質な雰囲気があるためか不快に思われることが多いです。

普通の人が気が付かないような方法や選択肢を持つがために、一見すると理解出来ないような質問や行動をすることもあります。

よくよく話を聞けば合理的なのですが、理解されずバカ扱いされていることが多かったです。

彼等は自分の世界観から外れた行動を嫌がります。

正義感が極端に高いタイプは悪とされる行動を徹底的に避けます。

平等意識が強いタイプは理不尽や不正に対してストレスを示し、自分自身の得になることでも時に反抗します。

変人で独特な行動をするけれど、特定の分野で高い能力を示す人達です。

ヒーローの条件

世の中の人はASDやADHDの素養を少なからず持っていて、それらが顕著に現れた症状を発達障害と呼びます。

ASDとADHD両方の素養を持つ人もいて、顕著な方で呼ばれるというだけです。

発達障害と名が付きますが、実際は人類の特化型なのではないか?

社会生活に順応する能力を【普通】と呼んでいるだけなのではないかと私は考えています。

さて、ヒーローとはどんな存在でしょうか?

超能力や近未来的な兵器を除けば、多くの特徴は人間性に宿っています。

テンプレなイメージだと揺るがぬ正義の心を持ち、逆境や困難にもめげない超人だと思います。

ドイツの哲学者ニーチェは著書の中で

「永劫回帰の無意味な人生の中で自らの確立した意思でもって行動する【超人】であるべき」

と説いています。

【超人】とは自分の考えによって生まれた固い意思を持って進む人を指すわけです。

・正義感
・逆境や困難に強い
・超人

この3つの要素を考えた時に思い浮かんだのは発達障害でした。

もちろん3つの要素がキレイに揃っている人は稀でしょう。

しかし、その3つは何かのきっかけで後天的に会得出来るものでもあります。

それも常人が辿り着けない領域まで鍛えあげることが出来る。

自分でも馬鹿げた事を言ってると思いますが、発達障害を自覚したなら

「普通を目指すな、ヒーローを目指せ」

と私は伝えたいです。

「自分は発達障害だから」と自己肯定感を失っている場合じゃないぞと。

【普通】が出来なくても【普通じゃないこと】をやる才能の原石を持っている。

能力を活かそうとせず普通に馴染もうとすれば中の下で終わります。

自分の人間性を鍛えあげろ、そして周りが舌を巻くほどの事を成し遂げろと。

発達障害はヒーローの素質です。

向いているのは普通ではなく、高みを目指す生き方なんです。

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