【士気】を軽視してはならない

哲学系記事
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【士気】

「戦いに対する軍隊の意気込み。転じて一般に、人が団結して物事を行う時の意気込み。」

士気を上げるということは全体にバフがかかるようなもので、逆に士気が下がると著しく能力にデバフがかかります。

今回はその士気についての話です。

士気が高ければ不利を覆す

昔、人が2人すっぽり入れる穴を掘るという訓練で

「2チームに分かれてどちらが早く穴を掘れるか」

という勝負になりました。

私のチームは3名、相手チームは4名で初めから不利な状況です。

どうやったら勝てるかを3人で考えた結果、

「相手は数が多いから油断する」

「こちらは士気をガンガンあげて全力で掘る」

という考えから

・2名が掘り、1名は全力で盛り上げる

・2分ごとにローテーションする

という方針を立ててスタートしました。

相手チームは2名ずつ交代で掘り、2名は休憩するという方針です。

交代しながら黙々と掘っていました。

我々は1名盛り上げ、2名が勢いのまま掘る。

人は肯定のエネルギーでも士気が上がります。

お互いに【ギブ】の精神をふんだんに発揮して

「そのスコップさばき良いねー、キレてるよ!」

「いける!俺たちはやれる!」

「地球の裏側まで行っちゃうんじゃないの!?」

と盛り上げ続けたから、キツくてもゲラゲラ笑いながらハイテンションで堀り進められました。

結果、我々の勝利で終わります。

特殊作戦群出身の教官から「士気を上げる」という作戦を立てたことを高く評価されました。

嬉しかったので、今でも鮮明に覚えています。 

総評の中で、士気を上げたことによって

・不利を承知のうえでも勝ちに行こうと団結した

・士気が高いから全体のパフォーマンスが向上した

・士気の高さに相手が気圧されて動きが鈍った

と考察を語ってくれました。

私が経験した中でも士気の差が顕著に出たエピソードです。

士気を下げる人間

部隊にいた頃の上司は日常的に陰口を叩いたりマウントを取ったりする人でした。

同じ班の誰かを見せしめに吊し上げたり、他の班の陰口を叩いて相対的に自分を上げようとします。

その上司が班長になってからは班の空気が悪くなり、部下は次々と辞めていきました。

残った班員も常に士気が低く、誰も能動的に動こうとしなくなり、パフォーマンスはメキメキ落ちていきます。

色々あって問題視されるまでそれが続きました。

いわゆるパワハラ上司なのですが、たった一人の人間によって集団が壊滅的な被害を被ったわけです。

上司1人の生産性よりもマイナスになっている全体の生産性の方が遥かに大きいと部隊長に説明したのですが、当時は全く理解してもらえませんでした。

「士気が下がる」という言葉は知っていても概念として理解している人は少ないので、組織への影響が分かりにくい。

ただの人間関係のトラブルと軽視され、士気を下げる人間は見過ごされがちです。

しかし放置すると組織が深刻な被害を受けてしまいます。

士気への影響は評価されにくい

士気への影響は数値化出来ないものなので、プラスの場合もマイナスの場合もスルーされがちです。

私は集団においては個人の能力以上に士気への影響が重要だと考えています。

能力が低くても周りの士気を上げる人間は貴重で、個人の能力を越えた恩恵をもたらします。

逆に高い能力を有していても、士気を下げる人間は組織にとってマイナスになります。

士気を上げるのは【ギブ】の精神で、士気を下げるのは【テイク】の精神です。

もし、士気を下げる人間がいるなら早いうちに対処すべきです。

職場の嫌な雰囲気を作っているのは彼らですから。

一人二人欠けても総合的にはプラスになります。

彼らがいなくなると士気を上げる人間が活動しやすくなります。

士気を上げる人間がいないなら自分がなってしまいましょう。

士気が上がれば全体が前向きになり、自分にも恩恵が帰ってきます。

何より、士気が高い職場は働くのが楽しいんですよ。

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