借り物の【有能感】に御用心

哲学系記事
スポンサーリンク

【有能感】とは成功体験などを通じて、他人と比較せずとも自分の能力を信じられることです。

ただ、この有能感は曲者で消費活動をするだけでも得てしまいやすいものなんですよ。

「自分は有能なのに上手くいかない」

と思った時は、有能感を疑ってみて下さい。

今回はタイトル通り、借り物の有能感に気をつけようという話です。

賢い人の話を聞いても賢くなるわけではない

人によってはちょっと耳の痛い話かもしれません。

本でも動画でも自分の知らない考え方や知識を吸収するのは良いことなのですが、それらはあくまで思考の材料です。

他人の考えを吸収することに慣れていない人にありがちなのが

・聞いたことを【正解】だと思ってしまう。
・他人の意見をそのまま自分の意見にしてしまう。
・思考停止したまま自分は賢いと思ってしまう。

という状態になってしまうことです。

人は考えるから賢くなるのであって、知る事は思考の始まりに過ぎないんですよ。

ビジネスで上手く行く方法をどれだけ頭に叩きこんでも、時勢を読み、分析し、考えて行動することが出来なければただのマニュアル人間です。

私は有名人のオンラインサロンを宗教に近いと思っていて、加入者の

「この人の言う事を聞いていれば間違いない」

という信仰のような雰囲気を感じてしまいます。

誤解の無いように言っておきますが馬鹿にしているわけではなく、もったいないと思っています。

賢い人の話は斬新で説得力があるので、従ってしまう気持ちは分かるんですよ。

しかし、せっかく良い材料を仕入れても思考しないと価値が薄れてしまいます。

もちろん、思考の材料にしている人もいるでしょう。

人の話を聞くことも本を読むこともその行動自体に価値は無く、そこから考えることに価値があります。

この前提を理解していないと変な風にキマってしまうので、気をつけましょう。

「そうなのかー」

で終わっては駄目なんです。

借り物の有能感が変な風にキマった話

私のアホなエピソードを一つ話します。

高校1年生の頃、素人が喧嘩する漫画にハマりました。

当時は格闘技も筋トレもやっていなかったのですが、漫画の具体的な解説を読むうちに強くなったと錯覚してしまったんですよ。

今思い出しても苦笑いしてしまうのですが、雑魚のクセにイキリ散らかして不良と喧嘩になってしまいます。

いざ殴り合いが始まろうとした時、ふと気付きました。

「あれ?よく考えたら俺、素人じゃん」

ぶわっと冷や汗が出ました。

素人は大振りのパンチを打つから、ジャブを当てて動きを止めると漫画に書いてあったので実践しようとします。

しかし、そもそも喧嘩に慣れていないので手を出せないんですよ。

相手が振りかぶると反射的に顔を守ろうとしてしまいますし。

格闘技をやってる人なら分かると思いますが、相手を倒せるような威力の打撃を素人は打てません。

反撃が出来ても大した抵抗にはなりませんでした。

小中学生の取っ組み合いの喧嘩のように、なあなあで終わるわけもなく。

止めてくれる人もいないので全力で逃走。

つくづくアホだったなあと思います。

まあ怪我の功名というか、この時初めて借り物の有能感の存在に気が付きました。

余談ですが…LINEマンガで【喧嘩独学】という、これまた素人が喧嘩する漫画が人気です。

昔の私みたいに勘違いするアホがいるんじゃないかなと、何とも言えない気分です(笑)

成功者の思考は自分の人生の攻略法ではない

【意識高い系】と呼ばれる人達は借り物の有能感に囚われた結果だと思っています。

彼らの口からは自分の意見かのように有名インフルエンサーの言葉が飛び出してきます。

そして彼らの行動を真似し、結果を出す前から成功者のように振る舞います。

成功者が上手くいったからといって、同じ方法が自分の人生で上手くいくとは限りません。

MT車とAT車が似て非なる物であるように人の人生もまた似て非なる物です。

自分の人生の操縦方法は自分で考えるものなんですよ。

アクセルの踏み方を教えることが出来ても、アクセルワークの細かい機微を文章や口頭で伝えきることは出来ません。

他人の人生の細かい機微は真似しようがないので、自分で経験して学んでいくしかないわけです。

ただ、部分的に使えるものはあるので話の中から取捨選択していく。

それゆえに素材なんです。

そしてこれは私の記事にも言えることですね。

「そうなのかー」

で終わるのではなく、そこから考えていきましょう。

コメント

Copied title and URL