【優しさモドキ】は損をする弱さ

哲学系記事

仁義という言葉の「仁」とは思いやり・慈しみのことを指します。

少し意味がズレてしまいますが「優しさ」とも言い換えることが出来ます。

「優しい」と言われている人達の中で、本当に優しさを持つ人はごく一部であると私は考えています。

今回はそんな「優しさ」の話です。

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優しさモドキ

儒教の始祖である孔子は「仁」を

「日常生活から遠いものではないが、一方では容易に到達できぬもの」

「思いやりの心で万人を愛し、利己的な欲望を抑えて礼儀をとりおこなうこと」

としています。

これ、スゲー難しいと思いませんか?

世の中で「優しい」という言葉が投げ売りされているだけで、本来は高尚なものなんですよ。

「優しい」の裏には

・「人によくして気に入られたい」という承認欲求

・人との衝突や対立を恐れた消極的な態度

がある場合が多く、それは「仁」ではありません。

私はこれらを【優しさモドキ】と呼びます。

【優しさモドキ】を持つ人は魅力が少なく軽視されがちです。

思いやりを持ちながら対等であろうとする「仁」と、利己的に人の顔色を伺う【優しさモドキ】は似て非なるものです。

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他者を増長させる【優しさモドキ】

「お客様は神様です」

これは三波春夫さんの言葉で

「舞台に立つとき、敬虔な心で神に手を合わせたときと同様に、心を昇華しなければ真実の藝は出来ない」

という意味らしいのですが、何故かサービス業界で

「お客様を神様だと思って接客しなさい」

という意味で流行りました。

自己肯定感が低い人達に突き刺さったようで

「お客様は神様だろうが!」

という変な承認欲求を植え付ける結果となってしまいます。

正直、あえて格をつけるならサービスを提供する側の方が偉いと私は思います。

提供する人間がいなければ大金があっても消費は出来ないですから。

ただ、横柄な態度の商人から客が離れるのも事実なので、持ちつ持たれつの関係なんですよ。

私もnoteで書いた記事を読まれるのは嬉しいもので、感謝する気持ちになります。

もしそれが

「読んでやるからありがたく思え」

って態度でこられたら

「すっこんでろアホが」

と思います。

誰かの痛みを解決する、誰かの人生をプラスにするマインドのビジネスなら「仁」と呼べると思います。

しかし、利益ばかり追い求めて媚びへつらうマインドのビジネスは【優しさモドキ】です。

結果的にアホな神様を大量生産してしまい、人間性を著しく低下させてしまうわけです。

人は媚びてくる相手を見下しますし、賢い人は嫌がって遠ざけるから長期的には不利益を被ります。

それに…

仕事をしている人を見下して、敬意を払えない社会って不幸だと思うんですよ。

自分が客に回った時は偉そうにする…ハッキリ言って醜いです。

「仁」の精神を持って人と接し、アホな神様はぶっ飛ばしていくのが幸せな働き方なんじゃないかなと思います。

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【優しさモドキ】はつけこまれる

自衛隊を辞めてから最初に入った会社で

「女性に気に入られるために機嫌を伺ったりする様に、クライアントにも同じようにするべき」

と言われました。

「何言ってんだコイツ」

というのが正直な感想です。

要は媚びることを正当化しようとしたのでしょう。

しかし、前述のとおり人は媚びる相手を見下すので、それをやってしまうと対等な関係を築けなくなります。

欲望を叶える道具のように扱われ、次第に要求はエスカレートしていくので疲弊します。

また、賢い人間は利己的なマインドから来る行為だと分かっているから媚びる人を信用しません。

異性だろうとクライアントだろうと無駄に自分の格を落とすような事をすべきではないんですよ。

親切丁寧に接することと媚びることは違います。

礼節を尽くしても対等であろうとするマインドを持たないと隷属してしまいますからね。

また、優しさモドキは人に依存されやすくなります。

「依存されたい」

特に恋愛に関してはそう思う人もいるかもしれませんが、依存って良いものではないんですよ。

例えば、ブラック企業の社長が社員に持つ感情も依存です。

自分の期待を一方的に押し付けて、相手が期待に答えられなければ怒ったり精神的に不安定になったり…

相手のエネルギーを吸い続けて、相手に価値が無くなったら簡単に切り捨てたりします。

依存って相手を消耗品扱いする行為なんですよ。

恋愛でもブラック企業でも、表面的な態度こそ違いますが本質は一緒です。

優しさモドキの持ち主は、彼らを拒否することが性質上難しい。

優しいから断れないのではなく、嫌われたり怒りを買うことを恐れてしまうからです。

そして依存する側もそれが分かっていることが多いので、つけこまれて搾取され続けてしまいます。

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【優しさモドキ】を「仁」に変える

優しさモドキはメンタルの弱さから持ってしまうものですが、その弱さの根本にあるのは利己心です。

優しさモドキを発揮している時は自分のことしか考えていないんですよ。

利己心は他人への不安を生み、メンタルの弱さになります。

表層心理か深層心理のどちらかにある

「他人なんてどうでもいい」

「自分さえ良ければいい」

という気持ちが弱さを生み出しているわけです。

では、どうすれば良いのか?

利他的に考えて行動するようになれば解決します。

本気で誰かの為に行動していれば、気に入られるかどうかなんてどうでも良くなります。

いきなりやろうとしても精神は変わりませんが、行動は変えられるはずです。

マンガにあるような、馬鹿げていると思えるほどの善良さを真似して、まずは形から入っていけば後から精神はついてきます。

自分のことは頭から消して、ただ他人のためになることを考え続けるんです。

それは巡り巡って自分のメンタルを強くします。

気がついた時には【優しさモドキ】が「仁」に変わっているんですよ。

これは私が克服してきた中でも一際大きい成果だったので、胸を張って、偉そうに語りました(笑)

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