個ではなく全体を考える思想

哲学系記事
スポンサーリンク

利己と利他の話でもあるのですが、個…つまり自分の都合ではなく全体の都合を考えて動くという事はとても大事です。

短絡的に見れば自分を優先した方がメリットがありますが、長期的に見れば全体を優先して行動した方がリターンが大きくなります。

大きな目線で考えると、個より全体を優先した方が良い。

今回はそんな話です。

全体を向上させれば自分も向上する

例えば、自分の給料を上げようとしたとします。

交渉が上手くいって給料が上がると、必ず不平不満を言う人達が現れます。

その時点でやっかみを買うことになるのですが、それはまだ良い方です。

その手の人達ほ自分達の給料も上げろと交渉を始めて、上手くいかなければ他人の足を引っ張る方向にエネルギーを使います。

あいつの給料を下げろと要求を始めて結局元に戻ってしまうばかりか、それ以降は給料が上げづらい環境になってしまいます。

だったら初めから全体の給料が上がるように行動した方が良いわけです。

人間の集団は不平等に対して必ず不平不満が起こります。

自分だけ得しようとか優越感に浸ろうとするとヘイトが集まって叩かれるんですよ。

特に集団の中で怖いのは足を引っ張られることで、思考停止した人間だらけでない限りは確実に起こります。

人間性に優れた人ばかりの集団ならそういうことは起きませんが、逆にその中で利己的な行動に走ると嫌われて相手にされなくなります。

初めから全体のためになるように行動すれば自分にもリターンがあるし、周囲の信頼も集めやすくなります。

このケースだと上層部から目をつけられたりとデメリットはありますが、大きな目線で利己を追求すると利他に行き着くという話です。

利己的な行動は短期的にはメリットがありますが、長期的に見れば失うものが大きい。

特に信頼は目に見えない価値があり、短期的な利益が信頼を上回ることはまずありません。

短期的に利己に走るのはあまり賢い行動ではないんですよ。

利己により全体が衰退する

とある村の食料調達係がいたとします。

その人があまり働かず自分の分だけ食料を探して食べていたら、自分は困らないですが他の村人は飢えていきます。

他の村人が飢えて働けなくなったり村を離れたりすれば、その人がやっていた仕事が回らなくなります。

狩りの道具を作る人がいなくなれば狩りができなくなり、服を作る人がいなくなれば服がなくなる。

誰かが代わりに仕事をして労力を費やせば他の仕事が手薄になり、特別な技能が必要な仕事なら村から一つのコンテンツが消えてしまいます。

当然ながら食料調達係も衰退による影響を受けるわけで、自分の利己的な行動で自分の生活が衰退してしまうわけです。

まあこれは極端な例えですが、集団の中の利己的な行動は大体こんな感じの影響が出るという話です。

アリは2割が全力で働き、6割が普通に働き、2割がサボるという話があるのですが、アリは個の意識が無い群体が一つの生き物みたいな生物なので人間とは違います。

ローテーションで休養を取っているだけなので、めちゃくちゃ合理的な集団なんですよ。

一方で自衛隊の話ですが、仕事をしない隊員がどこの部隊にも一定数います。

100人のところ20人が働かない状況だと、残りの80人で100人分の仕事を回さないといけないので疲弊します。

アリの社会と違うのはローテーションせず、働かない隊員は働かないままです。

離職者が増えた原因の一つなのですが、結果的に働く人が減り続けて部隊が衰退していくわけです。

働かない人は働かないまま残るので人数に対する生産性は下がり続けており、新しく入った隊員より出ていく隊員の方が多いこともあって深刻な状態です。

人数を補うために定年が延長されたのですが…若年給付金が無くなり、退職金は劇的に下がりました。

組織を衰退させるのは常に利己的な人間です。

無能な働き者

ゼークトの組織論で語られる4つの分類の内、無能な働き者は排除すべきと語られています。

無能な働き者とは適切な判断が出来無いにも関わらず勝手に動き回る人を指すのですが、私は利己的な人間も無能に加えても良いと思います。

昔の職場に承認欲求の強いオッサンがいたのですが、次から次へと自分ルールを作って周りに押し付ける厄介な人でした。

ある程度の役職についていたので周りは従わざるを得ず、明らかに無駄な仕事が増え続けて疲弊していきます。

かなりのミリタリーオタクで軍隊に対する憧れがあったようで、自分の命令に従わせることで欲求を満たしていたようです。

私を含む他の社員と一触即発の状態だったのですが…自分ルールの行動で盛大にやらかし、クライアントから干されるという自爆芸を披露して消えたので肩透かしをくらいます。

職場を疲弊させ、空気を悪くし、組織に損害を与えていなくなるというトコトン厄介な存在だったので、いなくなったら笑ってしまうほど雰囲気が良くなりました。

なるほど確かに無能な働き者は排除すべきだ、ゼークトは優秀な指揮官だったんだなと思えるエピソードです。

利己的な人間は同時に承認欲求が強い場合が多く、組織にとって非常に厄介です。

責任能力も持たないので、問題を起こしても他人が尻拭いをする羽目になる。

残酷ですが、そのタイプの人がいたら組織的に排除すべきなんですよ。

同時に自分がそうならないように気をつけないといけません。

排除されるべき人間にならないように個ではなく全体を考える思想を持ちましょう。

コメント

Copied title and URL