私は人の知名度や前評判を商品で言うパッケージと捉えています。
パッケージという箱があって、その中に実力があるわけです。
だからパッケージの良し悪しと実力は関係ない。
しかし、パッケージが良くないと人は見向きもしないものです。
今回はそんな人の価値とパッケージの話です。
肩書きの価値
例えば「弁護士」と聞くと「スゲエ!」と思います。
実際、難関の国家試験を突破した人達ですから。
ただ、仕事を依頼する時はめちゃくちゃ慎重に選びます。
「勤続10年、数多くの案件を扱ったベテラン」
「勤続10年、単独で扱った案件なし」
「弁護士資格あり、勤務経験なし」
これらは全て弁護士を名乗れます。
正直、勤務経験なしで弁護士を名乗るのはどうかと思いますが、実際にいたりします。
仕事を依頼する時に大事なのは実力です。
だから、実際に会って話をして見極めるようにしています。
肩書きは、それなりに一生懸命に生きていれば意図しなくても手に入るものです。
未知の領域を過大評価する人が一定数いるので、ネームバリューのある肩書きは実際以上に評価されたりします。
私の肩書き「元警察官」「元自衛官」もそうです。
自分で散々使っておいて難ですが、私はこの2つの肩書きを信用していません。
優秀な人間や人格者がいる反面、承認欲求モンスターやアダルトチルドレンが多いからです。
そのため、同門であっても人を良く見てから判断します。
肩書きそのものには価値はなく、パッケージの一文でしかない。
結局のところ、人の価値はパッケージでは無く中身です。
しかしながら、某コンビニ商品のようにパッケージに力を入れれば、中身がスカスカでも売れます。
近年は中身の能力や人間性より、自分のパッケージに力を入れるのが主流になりました。
自己のブランディングの手法はネット上にいくらでも転がっていて、誰でも真似することが出来ます。
だから、パッケージに踊らされず人の中身を見抜くというのは結構重要なことです。
パッケージを作る
とは言いつつもパッケージを作ることは大切です。
家電製品を買う時
・無地の段ボールに入った商品
・説明やPRが盛り込まれた箱に入った商品
では圧倒的に後者が買われます。
実際に使ってみるまで良し悪しは分からないから、情報量が多い方が選びやすい。
人も同じことで、技術を見たり話を聞いたりするまでは判断がつきません。
だから情報量が多い人が選ばれます。
私は資格をいくつか持っていますが、資格そのものに価値は無いと思っています。
ただ、パッケージを作る上では結構重要です。
警備系の仕事をする時、私の肩書きと合わせて防犯設備士や警備関連の資格はなかなか強いです。
落ち着いた立ち居振舞いを求められる時もあるので、荒くれ者と思われないようにサービス接遇検定すら持っています。
重要視しない人もいますが、資格は多くの人の目を引きやすいのが現状です。
資格はパッケージの説明文の一つになります。
まあ、中身が伴わないと叩かれてしまいますが。
実力者はパッケージを作ることを嫌がる人が多いです。
「実力があれば分かる人には分かる」
「詐欺師みたいなマネはしたくない」
気持ちは凄く分かります。
しかし、その実力が分からない人が圧倒的多数です。
情報が無ければ他の有象無象と変わりません。
私は実力者ほどパッケージを作るべきだと考えています。
詐欺師に騙される人が多いのは、詐欺師のパッケージとPRが魅力的だからです。
詐欺師に騙される人を減らそうとするなら、詐欺師に負けないパッケージとPRを用意しないといけません。
強力なパッケージを持つ実力者がいる界隈では詐欺師が減ります。
界隈が健全化するわけです。
パッケージを売り出す
ビジネスをする場合、目的があって自分の意志を伝えたい場合はパッケージを売り出す必要があります。
結局のところ人の目に触れないと話になりません。
企業が莫大な広告費を払うのはそのためです。
今の時代はSNSがあるから個人でも自分を売り出すことが出来ます。
私がnoteで積極的にフォローをしていくのは
「こういう人がいますよ」
という宣伝が主な理由です。
思想を伝えるためにはまず、誰かの目に止まらないといけませんから。
まあ、誰しもが有益な情報を発信する可能性があるからタイムラインの幅を広げる…という目的もありますが。
人の知識、経験、考え方は千差万別なので吸収出来るものは吸収しないともったいないですしね。
…ちょっと脱線しましたがまあ、目的があるならフォローしていくのは大事なんですよ。
ただ、Twitterだと長文を読まない人が多いのと、簡単に荒れるから無理にフォローはしないようにしています。
反感を持たれると話を聞いてもらえなくなりますからね。
当たり前の話ですが、パッケージに対して中身が無かったら荒れます。
結局はパッケージに見合う中身が必要です。
パッケージだけ先行して価値を持たせる手法はトラブルも生みやすいです。
武闘派を謳う警備会社からヨボヨボのジーさんが派遣されてきたら依頼主も怒ります。
パッケージを過剰にし過ぎるのも問題なんですよ。
承認欲求の強い人が失敗しがちなところですね。
何よりまず実力、話はそれからです。
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