【雑記】ミリタリーオタクの話

自衛隊系記事
スポンサーリンク

わりと賛否両論あるミリタリーオタクですが、私は悪い感情を持っていないんですよ。

仕事でもプライベートでも出会うことが多く、大抵は楽しく会話して終わります。

良い人も悪い人もいますが、ミリタリーオタクに限らず人間ってそんなもんだと思っています。

ネットには乗せられない一般人がドン引きするような笑い話を喜んだりもしてくれます。

自衛隊広報官時代にサバゲーで出会ったオッチャンが、自衛隊に興味のある若者を連れてきてくれたりもしました。

逆に、ひたすら面倒臭い目にあったことも。

今回はそんなミリタリーオタクの話です。

自衛隊の中のミリタリーオタク

ミリタリーオタクで自衛隊に入隊する人は珍しいんですよ。

入隊する理由は

「自分を鍛えたい」

「自分には何も無いから自信をつけたい」

という前向きな理由もあれば

「勉強したくない」

「就職先が無い」

「家族と離れたい」

というような後ろ向きの理由がほとんどです。

個人的には入隊する理由なんてどうでもいいんですよね。

入隊して頑張れるかどうかが大事なので。

「自衛隊に入ると人気者になれる」

という…SNSからくる勘違いをしている人は、ちょっと思い留まった方が良いかもしれません。

世の中には自衛官も元自衛官も腐るほどいます。

彼らがネット上にあまり出てこないのは、自衛官という身分に価値を感じていないからです。

私も仕事で肩書きが使えるから名乗ってるだけで、使い道が無いなら言うメリットがありません。

ちょっと脱線しましたが…そんな色々な入隊理由がある中で

「自衛隊が好きだから入りたい」

という人は、実はそんなにいません。

私は護衛艦を「カッケエ!」と思っても、中で生活したいとは思わないですし、好きだからといって入隊したいというものではないでしょう。

それでも入ってくるなら相当好きなんだなあと思います。

ただ、ミリタリーの知識が役に立つと考えている人が…まあまあいます。

自衛隊は専門性が高いので、ミリタリーの知識があっても無くても大して変わらない。

戦略や戦術で役に立つかといえば…各国もフェイクの情報を流したりしますし、そもそもネットにはデマも多いから信憑性が低い。

むしろ、煙たがれるか「オタクだ」と馬鹿にされることの方が多いです。

また、「カットパイ」や「プローン」といった、近距離や市街戦の訓練で使われる技術があります。

ミリタリー界隈では人気のようで、タクティカルトレーニングで覚えたのか、新人から習得している隊員もいたりします。

しかし、それを扱うための基礎体力や集団行動スキルが無いので、Excelは使えるけどパソコンは使えないみたいな状況になります。

行軍や陣地の構築等が終わり、作戦行動に入った頃にはフラフラになっていて、戦術どころか銃を持つのもキツイ…となっていたら意味無いですから。

自衛隊が好きで、それをモチベーションに努力する隊員は伸びるんですよ。

だからミリタリーオタクだって構わないです。

ただ、事前に備えたミリタリー知識で無双出来るとか、他の隊員にマウントを取れるとか、そんなことは一切ありません。

協力してくれたミリタリーオタク

冒頭で話したオッチャンもそうですが、広報官時代にはミリタリーオタクの人達が協力してくれて、かなり助かったんですよ。

ミリタリーが大好きで入隊した隊員が、高校の後輩を私のところに連れてきてくれたりもしました。

「体力に自信ないから自衛隊はちょっと…」

という人も、会計隊などの後方職種の話をしたりすると

「あっ、それなら出来るかも!」

と、前向きになったりします。

先入観で入隊を諦めている人も、連れてきてくれさえすれば色々と説明することが出来るわけです。

広報官やってると自衛隊が好きなジーさんにも出会って、仲良くなると知り合いのニートや就職に困っている学生を紹介してくれます。

また、サバゲーフィールドに営業をかけたりしていたのですが、どこのオーナーも協力的でした。

パンフレットやポスターを掲示してくれて、自衛隊に興味のある人がいれば連絡してくれました。

この人達の協力は、本当にありがたかったです。

お礼にサバゲーマーにフィールドを宣伝したり、年末に自衛隊のカレンダーやグッズを配ったりして、持ちつ持たれつやってました。

古い考えの自衛官はミリタリーオタクを毛嫌いする人が多かったので、そういう場所に近寄らなかったんですよね。

どんな人種でも嫌な奴じゃなければ、良好な関係を築けるし、お互いにメリットを享受出来るものです。

私がミリタリーオタクに偏見を持っていたり、一方的に助けて貰うだけなら上手くはいってなかったでしょう。

だから、よく知りもせずミリタリーオタクというだけで偏見を持つのは良くないなと思っています。

面倒臭いミリタリーオタク

良いミリタリーオタクがいる一方で、面倒臭いミリタリーオタクもいます。

自衛隊では年に数回イベントがあって、その時は色々な部隊が参加します。

パレードに参加する時もあれば、イベントスタッフや警備、会場設営など、全て自衛官が行います。

私が会場の警備で巡回していたら、高校生くらいのミリタリーオタクに話しかけられました。

「今年は自衛隊さんも頑張ってるねえ」

「その調子で頼むよ」

一瞬こめかみがピクッとしましたが、我慢しました。

迷彩ベストを着た偉そうな若者に「ありがとうございます」と答えます。

その若者は遠くにある戦車を指差しながら

「あれは90式だね、◯◯教官が乗っている奴かな」

残念ながら10式なのですが、面倒臭くなりそうなので黙ってました。

戦車教導隊の知り合いかなんかだろうか…と考えていると

「僕はこういうものなんだけどね」

と、なんたら戦車協会みたいな会員証を見せてきます。

マンガの「ムフー!」というドヤ顔の表現がピッタリの顔で。

会の名前は全く知らない名前でした。

「今、何が起きているんだ」

とポカンとしていると

「君、階級は?」

と聞かれたので「3等陸曹です」と答えます。

若者は急に背中を見せて

「そんなんだ、頑張ってくれよ」

と、背中越しに答えながら、手を軽く挙げて去っていきました。

その後は特に問題なく、ゴミ箱を蹴り倒して上司に怒られました。

まあ、こんなのは全然可愛いものですが、権力を持ったミリタリーオタクには厄介な人もいます。

警備業には、仕事で軍隊ごっこをしたがるオッサンが時々いるんですよ。

やたら自分ルールを制定して軍規を作るし、無駄に組織を軍隊化しようとして服従を強いてきます。

基本的に自衛隊も軍隊経験も無い一般人なのですが…

曹士五訓という自衛隊曹士のスローガンを語ったり、下士官はこうあるべき、兵士はこうあるべきとマウントを取ってきます。

「喧嘩売ってんのかな?」

と思うのですが…表情を見るに本気で尊敬されると思って言ってるようです。

一種の中二病なので、放っておくと勝手に自爆します。

自爆する時は周りに損害を与えて爆散するので、職場で軍隊ごっこをしたがる人は要注意です。

少し有名な話だと、東日本大震災の際に山田町の支援活動で入っていた「大雪りばぁねっと。」というNPO法人の代表がそうでした。

代表の岡田栄悟は絵に書いたような厄介系のミリタリーオタクで、組織を軍隊化します。

私利私欲に復興支援金を使い、どうみても必要ない特殊部隊用の高級ボートやベンツのトラックなどを購入したりしていました。

無駄に使った金額は5億200万円にもなり、代表は横領罪で逮捕、損害は山田町が負担。

ヤベー奴に権力を持たせてはいけないわけです。

経験上、一般組織を軍隊化しようとする人はヤベー奴の可能性が高いので気をつけて下さい。

コメント

Copied title and URL