世の中で必要なのは実際に能力があるかどうか…つまりスキルが重要視されます。
資格があっても、それを能力の証明として捉える人はなかなかいません。
それでも資格信仰は根強く、発行元は金になるので次々と新しい資格が生まれています。
だから、使い道が良く分からん資格だったら取る意味はありません。
ただ…目的があるなら話は別です。
資格という制度は利権も絡みますが、それなりに意味があるから残っています。
今回の話は、人によっては当たり前のことです。
しかし、意外と理解していない人も多く、変な資格信仰もあるので蛇足と知りつつ話します。
そんな資格の話です。
必須になる資格
当たり前の話ですが、医者になるためには医師免許が必要です。
そもそも資格がないと就けない…という仕事がしたいなら取得する必要があります。
企業の求人に「簿記」だったり「TOEFL」だったり、採用条件に記載されている場合もあります。
また、警備会社は「指導教育責任者」と呼ばれる資格の保持者がいないと警備業を行うことが出来ません。
身辺警護を行うなら4号警備の指導教育責任者資格が必要になります。
これは個人事業でやる場合も必要になります。
資格があるから能力があるわけではありませんが、仕事をする条件になっているから取らざるを得ないパターンですね。
ただ、この手の資格は取得難易度が高いですが、仕事があるかどうかは別の問題です。
例えば、弁護士の資格は受験資格が厳しく、取得難易度が高いです。
しかし、弁護士の数も多いので就職先があるかどうかは微妙で、個人で事務所を開くにも仕事を取るのが難しくなっています。
また、狩猟免許が無いと狩猟は出来ませんが、猟は収入が安定しませんから専業は厳しいですし、年間の維持費は10万円くらいします。
ほぼ趣味の世界ですね。
労力に対するリターンが少ないのは、よくある話です。
収入に直結する資格
企業によっては特定の資格を持つことで給料が上がったりします。
語学系は特に多くて、大使館を担当する警備会社ではTOEICのスコアで1万~5万円ぐらい増えたりします。
まあ、警備業界は資格による制約が多いので、給料が上がる資格は多いです。
また、介護職も給料が上がる資格がありますが、そもそもの給料が低いので介護福祉士やその上の資格を取っていかないと厳しいです。
ただ、資格の手当で給料を上げるのは労力に見合わないことが多いです。
資格手当が無い会社も多いですし、あったとしても公認会計士みたいな難関資格で数万円程度ということも。
なので、手当を期待するよりも良い条件の転職や独立のために取るのが賢いやり方だと思います。
どういう業界に行きたいか、どういう企業に行きたいかハッキリした上で取るものですね。
資格があったとしても未経験の他業種に移るのは難しいですが、無いよりはマシです。
同業種で移る場合は給料の交渉材料になるので、役に立つこともあります。
どうでも良い資格なら意味はありませんが。
カレーの福神漬け
私が資格を取る主な理由がこれです。
私が持ってる資格の中で「防犯設備士」は微妙に難易度が高く、警備業では仕事を取る時に地味に使えたりします。
他に「テロ対策警備技能士」や「サービス接遇検定」というゴミみてえな…少し微妙な資格を持っていて、単体だとゴミ…そんなに役に立ちません。
ただ、私の体格・経歴と合わせると、テロ対策が出来る、フォーマルな振る舞いが出来るように思われます。
実際にやろうと思えば出来ますが、資格自体はそういうものでは無いです。
ただ、なんとなくそう見える。
体格はライス、経歴はカレー、資格が福神漬けになるわけです。
正直、微妙な資格でも認知度が低いので、知らない人からは凄そうに見える。
元警察官、元自衛官が持ってりゃ勘違いする人も出てくるわけです。
防犯設備士もそこそこ需要はありますが…元警察官が持ってると、なんかそれっぽい。
仕事を取る時は目を引く情報が多い方が良いので、そのためだけの資格です。
アホみたいな話ですが、実際に効果があるので福神漬けも馬鹿には出来ないわけです。
ちなみにネタ枠として「タオルソムリエ」を取ろうか迷いましたが、流石にやめました。
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