崖の向こう側から手招きする悪

哲学系記事
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個人的に記事を書く上で気をつけていることですが…読んだ人が不幸になるようなことを書いてはいけないと思っています。

私の記事は勘に障ることを書くので、キレる人は必ずいるでしょう。

しかし、誰かがキレるよりも、記事の影響で致命的な失敗をする人がいる方が嫌なんですよ。

耳障りの良い言葉は多くの人に好まれます。

それを信じた結果、浮わついた足で崖から落ちる人を何人も見てきました。

だから「足元をしっかり見ろ」と言うのも必要なことだと考えています。

今回はそんな感じの話です。

危ない橋

今にも落ちそうなボロボロの吊り橋があったとして、それを渡った人が

「俺は渡れたぞ、お前も渡れ!」

と言ってくるのは無責任だと思っています。

私は人生で何度も危ない橋を渡っているんですよ。

しかし、私と同じことを他の人が出来るかというと微妙だと考えています。

人の能力はそれぞれ違いますからね。

だから、私がボロボロの吊り橋を渡ったとしても、他人には迂回して安全な橋を渡る事を勧めます。

例として、私は自衛隊を辞めましたが自衛隊を辞めたくない人に退職しろとは言いません。

ただ、辞めたい人には自分の経験を話します。

自衛官向けの転職記事がまさにそれですね。

世の中には他人に自分の真似をさせたい人が一定数います。

他人が自分の真似をすれば、自分の行動を肯定することが出来るからです。

また、「努力すれば夢は叶う」みたいな綺麗事も言いたくないんですよ。

それは砂漠を指差して

「ここを真っ直ぐ行けば必ずオアシスがある」

って根拠もなく言っているようなものだからです。

オアシスに辿り着けなかったら死にますよね。

だから

「オアシスを見つけたければ砂漠を歩くしかない」

「しかし、砂漠を歩くのはスゲー苛酷」

「砂漠を歩きたいなら死なない程度に歩け」

的な事を言うようにしています。

現実ってそういうものですからね。

夢や目標を持つと人生が楽しくなるので、あった方が良いと思っています。

しかし、現実を見ない浮わついた足取りでは目標に辿り着けずに干からびるだけです。

快楽に水を差す

最近はちょくちょく「扇動」について記事で触れています。

社会が不安定になると集団ヒステリーを起こしやすくなるんですよ。

コロナ化の影響は未だにあって、鬱憤が溜まっている状態では扇動されやすくなります。

社会がこんな状況にあっても扇動する人は後を立たず、扇動する人はそれによる社会への悪影響なんて考えていません。

シンプルにヤベーと思います。

鬱憤が溜まっている状態で「◯◯が悪い!」と怒りをぶつけるのは気持ちが良いんですよね。

しかし、それは事態をややこしくするだけです。

社会問題は死ぬほど複雑なので、短絡的に不満をぶつけたところで解決しません。

冷たい言い方ですが…私は人のネガティブな感情より問題解決の方が大切なので、頭に血が昇っている人に冷水をかけるような記事を書くわけです。

政府はとにかく叩かれやすいです。

実際、私も問題だらけだと思っていますし、非難すべきことは非難すべきとも思います。

ただ、非難すべきポイントは冷静になって考えないと分からないものです。

短絡的に感情的に非難すると、問題解決に奔走している人の足を引っ張ることになりかねません。

自分が気持ち良いことが世の中のためになる…なんて都合の良いことは中々ないんですよ。

認知的不協和

間違った方向にある程度進んでしまうと、間違いを認められなくなります。

自分の行動に不都合な事実を突きつけられると不快感を感じます。

そうなった時に事実の方を歪めて解釈してしまう。

これを認知的不協和と言います。

日本でテロを起こして悪名を広めたオウム心理教という新興宗教があります。

教祖が死刑になった今でも根強い信者が残っています。

信者にとって自分の人生を捧げた教団が、ただの犯罪集団であったという事実は受け入れ難いものでしょう。

そのため

「教祖は復活する」

「日本政府の陰謀だ」

などと、事実を歪めて解釈してしまいます。

自分が大変な間違いを起こした時、その事実を受け入れられない人もいるわけです。

まあ、間違いを認めるのは精神性の高い行為なので、出来ない人がいるのも当然なんですよ。

特定の思想に傾倒する人に多いです。

認知的不協和を起こした人を救うのはまず無理です。

周りがどんなに説得しても意固地になってしまうので、自分で気付くのを待つしかありません。

だからこそ、間違えないようにする必要があるし、取り返しがつかなくなる前に引き戻さなければならない。

認知的不協和を起こした人は、自分と同じ道に他人を引きずり込もうとするので阻止しなければならないと思っています。

崖の向こう側から手招きする悪はどこにでもいるんですよ。

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