「賢さ」の基準

哲学系記事
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「賢さの基準って何だ?」と考えたのが今回の記事です。

一般的には勉強が出来ることやIQが高いことが挙げられると思います。

ところが、勉強が出来たりIQが高くても賢いとは限らない。

学校の勉強は基本的に「言われたことをやる能力」で、IQの高さは「パズルを解く能力」みたいなものです。

先天的に賢い人間など存在せず、正しく積み上げていった人間が賢くなります。

心理的バイアスにより、人は自分を賢いと思い込みやすいものです。

しかし、今まで出会ってきた中で「この人は賢い」と思った人達には共通する特徴がありました。

今回の記事は、私が考える「賢さ」の基準の話です。

論理的思考が出来ること

論理的思考については色々な記事で触れてきましたが、簡単に説明すると

「自分の都合や感情を別にして、事実に基づいて考えられること」

です。

だから自分に都合の良いように考えたり、事実をねじ曲げて捉えることは論理的と言えません。

論理的思考はパズル的な要素もあるので、IQが高いほど得意になります。

ところが、IQが高くても論理的に考えられない人は結構いたりします。

野球の才能があっても運動嫌いで野球をやらない人がいるように、論理の才能があっても論理的に考るとは限らないわけです。

論理を先天的に身に付けている人はおらず、経験や学習によって身に付けるものです。

一例としては、感情論やワガママが通用しない経験をするほど論理的思考が養われたりします。

しかし、承認欲求や他責思考など、論理を邪魔するものは腐るほどある。

それらに囚われた状態では論理的に考えることが出来ません。

そういったものを乗り越えていって、日常的に論理的思考が出来るようになります。

つまり…

●論理的思考を養う

●論理的思考を邪魔するものを排除する

この2つが出来ていないと論理的な人間にはなれないわけです。

この論理的思考が出来る人は「考えることによって学ぶ」ということが出来ます。

自身の経験や知識をパズルのように組み合わせて物事を解明していく。

「やり方」を知ると「仕組み」を理解するみたいに、一を知って十を得る事が出来るわけです。

これは経験則ですが…論理的な人は本を読む時間より本の内容について考える時間の方が多いです。

そのため、読書量はそんなに多くはないけれど、やたら博識…みたいな印象があります。

自然に論理的思考が出来る人は、必然的に賢くなっていくわけです。

俯瞰的視点を持っていること

主観視点で物事を考える人が多いです。

例えば、メルカリの出品者。

●「ブランド物のバッグ・送料込み2万円」

●「購入してから2、3回使った程度です」

●しかし…amazonでは新品が1万8000円

みたいな事が結構あります。

なんでかというと…

出品者は当然ながら高く売りたいんですよ。

そんなに使ってないから新品同様の値段で売りたい。

メルカリに手数料10%が取られるし、送料もかかるから値段に上乗せする。

そうしてamazonの新品より高くなってしまうわけです。

客観的に見たら「誰が買うんだ」という話です。

出品者は自分視点…つまり主観でしか物事が見えていません。

客観的な視点を持っていたら、少しでも使用したものが新品以上の値段で売れないことが分かります。

さらに俯瞰的な視点を持っていれば…

そのバッグにどれだけの需要があるかを理解し、売れやすい値段を決めることが出来る。

「物を売る」という行為一つ取っても差がつくわけです。

俯瞰的視点とは、高い場所から広く全体を見渡すような視点です。

全体を把握すれば、自分の行動がどのように影響するのか予測がつきます。

一方で、視点が狭いと自分中心に物事を考えてしまい、結果的に上手くいかない事が多くなる。

視点が狭い例としては、すぐにバレる嘘をついたり、ありがた迷惑な親切をしたりと短絡的な行動が多くなります。 

俯瞰的視点を持つほど物事の本質に近づくことが出来ます。

しかし、そのためには論理的思考が出来る必要があります。

複雑な物事を捉えられること

安部元首相が在任の時

「よく分かんねーけど安部が悪い!」

という感じで叩く人が多くいました。

日本の総理大臣は独裁者ではないので、安部元首相は何でも思い通りに出来るわけではありません。

与党も野党も、議員一人一人が思惑を抱えています。

それは正義感だったり私利私欲だったりと色々あるでしょう。

日本の政治はとにかく与党を叩く風潮が強く、野党は国民を煽りながら与党を批判します。

また、与党や周りの人間も足を引っ張ったりするわけで…

その中で自分の意思を通すのは相当難しいと思います。

だから「安部が悪い!」と言ってる人達は、そういった複雑な側面が見えているとは思えないわけです。

世の中は死ぬほど複雑です。

しかし、複雑に考えるのは疲れるし難しいので…シンプルに捉えようとする人が多いです。

物事をシンプルに捉えると、事実や本質に辿り着けないんですよ。

例えば公務員の不祥事の場合、微妙に非がある人が何人もいるだけで明確な犯人がいないこともあります。

しかし、悪い奴がいて、そいつを罰すれば良いとシンプルに考える人が多い。

だから、顔を出して説明した人が真っ先に叩かれてしまう。

問題解決に奔走している人が割りを食う…よくある話ですね。

シンプルに考える人は扇動にも乗っかりやすいし、変な思想にも染まりやすい。

物事をシンプルに捉えることもまた、自分の都合で事実をねじ曲げることなんですよ。

それは論理的とは言えません。

複雑な物事を複雑なまま捉えるには、論理的思考と俯瞰的視点が必要になります。

本当に賢い人なら、それが出来るわけです。

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