白か黒かの二極化

哲学系記事
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日本人にありがちな特徴として、自分と違う意見や考え方に不快感を感じるというものがあります。

ある程度考える人でないと「人と自分は違う」という事実を本質的に理解することが出来ません。

言葉として知っていても、実際に遭遇した時は感情的になってしまう…そんな人もいるのではないでしょうか?

「多様性」という言葉を使いたがる人が多いですが、自分の意見を否定されることすら多様性の一部なんですよ。

しかし、否定された時に感情的になる人がほとんどです。

「自分と同じ意見は味方、違う意見は敵」という二極化は日本人の根底に染み込んでいて、容易に払拭することが出来ません。

今回は、そんな感じの話です。

白か黒

日本人は同調するという特徴を持つ人種です。

そうした環境で生きてきた人にとって、人に同調することは自分の肯定に繋がります。

みんなが言っているから正しい→それと同じ意見を言えば自分も正しいという心理になるからです。

これは形を変えて

●流行りの服を着ればオシャレ
●人気の映画を誉めればセンスが良い
●周りが言うから正社員になれば間違いない

というように、様々な物事に表れています。

この手の人は自分の正しさを求めていて、しかもその正しさは他人の評価に依存します。

そういう人達は、自分の意見を否定されると自分の正しさに不安を抱いてしまう。

その不安を与える人物を敵として認識するわけです。

まあ、ここまで極端でなくても…人に正しさを認めて貰うことで自分を肯定している人は多いです。

そういった状況にあると、白か黒という二極化した価値観を抱いてしまいます。

また、私の人生経験でよくあったことで.,.

私の意見に反論を言ってくれる人がたまにいるんですが、その反論に反論するとキレる人もいるんですよ。

「人と違う意見を持つのは当然だ」

という考えから他者の意見に反論するのは普通のことですが、自分が反論された時は不機嫌になる。

それって

「自分は他人の意見を否定するけど、他人が自分の意見を否定するのは許さない」

という、ただの自己中だと思っています。

意外と、知らず知らず二極化してしまっているものです。

多様性

昔、LGBTの人はとにかく差別されていました。

それもやはり同調で

「周りも差別しているから、差別している自分は正しい」

という心理で行われます。

まあ、他人に対する嗜虐心や攻撃的な欲求も存分に含まれていると思っていますが。

しかし、近年ではLGBTを認めるのが正しいという価値観が広まり、これに同調してLGBTを擁護する人が増えました。

差別する側も擁護する側も同調しているだけの人は、他人の顔色を見て合わせているだけなので本質的な違いはありません。

まあ、色々な問題を含みつつも…差別されるよりは良いとは思います。

冒頭でも話しましたが「多様性を認める」という言葉を好む人が多いんですよ。

で、あるにも関わらず自分の意見を否定されると不機嫌になり、また誰かに対して「差別だ」と非難する人が一定数存在します。

これって「多様性を認めてねーじゃん」と思っています。

多様性とは異なる性質が存在するということです。

多様性を認めるなら、自分を否定する人も誰かを差別する人も認めてないとおかしいんですよ。

「多様性を認めない人がいるのはおかしい」

この考えが既に多様性を認めていないわけです。

ちなみに私は多様性を認めていません。

世の中に害を与える人物は排除すべきだという考えを持っていますし、自分の正義と他者の正義で打ち合ってより正しい価値観を求めるからです。

かといってLGBTの人を差別する気もなく、擁護する気もない。

私にとって男も女もLGBTも対応を変える基準にはならず、中身の人間性だけが判断基準ですから。

つまりはLGBTであろうがなかろうが、どーでもいいってことです。

で、これを言うと「多様性を認める」と自称する人達に叩かれるわけです。

自分と同調する意見だけを認め、自分と違う価値観を否定する。

多様性と呼ぶには余りにも限定的なものではないでしょうか?

議論が出来ない

白か黒かの二極化の問題点として、議論が出来なくなってしまう事が挙げられます。

議論とは各々が自分の考えを出し合って、より良い答えに辿り着くためのものです。

議論の場で同調する人しかいなければ、不完全な意見が簡単に通ります。

意見を否定された時に敵意を抱く人ばかりなら、自分の正当性に拘って口喧嘩になってしまいます。

私自身、色々な会議や議論に参加してきましたが…マトモな議論になる方が珍しかったです。

議論が破綻する時によくあるのが

●偉い人の発言に皆が同調する
●意見を否定された人が見るからに不機嫌になる
●意見が違う人への人格攻撃
●顔色を伺う人ばかりで誰も話さない
●私怨で意見を否定する

などです。

私個人の場合は偉い人の意見を否定したら偉い人がキレて、同調した全員に袋叩きにされる…なんて事がよくありました。

特に自衛隊では多かったですね。

自衛隊時代の会議や議論は、結論ありきの話や権力の誇示のための話が多かったです。

議論の場で自分の意見が否定されるのなんて当たり前なんですよ。

自分の意見は違う角度から見たら間違っていることもあります。

それは他人の意見にも言えることです。

だから、複数人の価値観や考えから見て、より良い答えを探すんですよ。

それが出来ないなら議論なんて無駄です。

Twitterでも議論している人達を見かけますが、中身はただの口喧嘩だったりします。

議論=論破バトルだと思っている人が多く、テレビなんかでも当たり前のように対戦形式をとっています。

正しく議論が出来ないと、一個人の意見で物事が進んでしまうんですよ。

その一個人がアホだったら大変なことになります。

実際、大変なことになる時はアホの意見で進行していることが多いです。

同調して白か黒かを分けてしまう。

それって良くないことなんですよ。

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