本質を理解しようとせずに判断していないか

哲学系記事
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難しく考えることを嫌う人が多く、シンプルで分かりやすい他者の解答を求める人が多いです。

人は事実を知ったり賢くならなくても、事実を知った気になったり賢くなった気になれば満足してしまうものです。

他人の優れた意見を聞いたところで、自分で考えて優れた意見を出せなければ賢くなったとは言えません。

それは物事についてよく考えていなければ出来ないものです。

しかし、知らず知らず錯覚してしまう事が多い。

今回は、そんな話です。

宗教化

日本人は宗教と名の付く物に不快感を示す人が多い。

オウム心理教やパナウェーブ研究所など、新興宗教の異常性が根底に染み付いているからです。

一方で、日本人は教育の影響から思考停止しやすく、性質的には宗教にのめり込みやすいものです。

何かに依存しやすく、何かに属する事で自分の価値を得ようとしやすい。

金銭的な目的が強い新興宗教にとっては良いカモです。

しかし、新興宗教は日本ではあまり流行りません。

前述の通り不快感を示すからです。

ただ、「宗教」というものの本質を捉えている人が少ないので、名前を宗教にしなければ簡単にのめり込みます。

宗教の本質は誰かの思想を絶対だと信じる事です。

一般的な宗教では…神様や教祖の言う事に従い、疑問を持たずに従うほど良い信者とされています。

神様や教祖ではなく「なんか凄そうな人」の言う事に従うことも本質的には宗教です。

オンラインサロンのオーナー、芸能人、活動家、学者、政党または政治家、youtuber、SNSのフォロワーが多い人などなど、「なんか凄そうな人」はたくさんいます。

「この人が言う事は正しい」

無意識にそう考えて鵜呑みにする人が多く、話の内容を疑いながらインプットする人が非常に少ない。

自分で考えて判断する能力が育っていないからです。

そのため、多くの人が何かに依存して勝手に宗教にしていくわけです。

誰かを絶対だと信じるファンの事を「信者」と揶揄するように、知らず知らず何かの信者になっている事が多いです。

この特性を利用したビジネスが非常に多く、悪質なものだと詐欺や詐欺まがいのものもあります。

信者は非常に都合の良い存在です。

深くのめり込んだ信者ほど、自分が信じたものの間違いを認められなくなる。

簡単に湧くし、問題があっても勝手に擁護するし、おかしい事を言っても鵜呑みにする。

だから多くの人がブランディングと共に信者を獲得しようとします。

一方で…宗教化を嫌う人も一定数います。

日本人がアホになるのを嫌う人、依存される事を嫌う人、純粋なクリエイターでありたい人など理由は様々です。

そういう人達は宗教化しないように色々工夫しますが…それでも信者になる人が出てきます。

それだけ物事を自分で考えられない人が多く、宗教に依存しやすいわけです。

共産主義思想

共産主義思想とは国が全ての財産を管理して平等に分配するという考え方です。

崩壊したソビエト連邦が採用していた社会システムですね。

国が全ての労働者に対して平等に給料を支払うので、貧富の差が生まれないという特徴があります。

一見すると、社会的弱者にとっては夢のような話ですが…

資本主義と違って、どれだけ頑張ってもサボっても給料は変わりません。

だから、真面目に仕事をする人が少なくなりました。

ビールが不味くて売れなくても給料が変わらないから改良しない。

バスの運転手が予定通りに運行しなくても、給料が変わらないから改善しない。

宅配便を届けなくても給料が変わらないから届けない。

患者がいても給料が変わらないから、放っておいて帰宅する。

店からは商品が無くなり、娯楽は消え、インフラは維持されず、食べ物にすら困る。

自分がサボっても変わらない給料を貰えるなら理想的ですが、社会全体がサボるとマトモに機能しなくなるわけです。

そうしてソビエト連邦は崩壊し、今日のロシアになりました。

そのため、共産主義に対しては悪いイメージが強く持たれています。

共産主義の特徴が「努力に関係ない平等」を目指したことです。

資本主義は頑張った分だけ財産が増えますが、貧富の格差が生まれるという問題を抱えています。

言ってしまえば「努力して向上出来る平等」ですね。

学生時代から努力して良い会社に入り、会社でも努力して価値を積み上げた人。

学生時代からテキトーに過ごし、会社でもテキトーに仕事をして価値が変わらない人。

当然ながら貰える給料には大きく差が生まれ、テキトーにやってきた人は不満に感じます。

だから「努力に関係ない平等」に強く惹かれる人が多いです。

例えば、SMAPの「世界に一つだけの花」という曲。

「人は頑張らなくても特別な価値がある」というメッセージが含まれていますが、これは非常に共産主義的な考え方です。

この歌詞を好む人は多く、当時はブームになりました。

また、教育機関には共産主義的な思想を持つ人が多く、教育にも強く影響しています。

その結果、知らず知らず同様の思想に傾いている人が多いです。

一時期PTAの圧力から、運動会の徒競走でみんな並んでゴールする…なんて事もあったくらいです。

資本主義の国でありながら共産主義的な価値観を抱いていたら…社会についていけない人間は増える一方です。

さらに、共産主義の特徴の一つとして、社会保障を手厚くするというものがあります。

本来の資本主義は社会保障を最低限に抑えて税金を少なくし、個人で頑張れる余裕を与えようとします。

しかし、日本では税金をガンガン増やして社会保障を手厚くしようとします。

日本は資本主義国家ですが、共産主義的な影響が強い国なんですよ。

共産主義を嫌う人も知らず知らず共産主義思想に染まっていたりします。

タブロイド思考

世の中は極めて複雑です。

起きた物事には様々な人や出来事が関係していて、原因の追求は非常に困難です。

しかし、それが分からない事に対して自身に対する無能感や不安感を抱く人も多くいます。

その結果、物事を単純に考え、雑に決めつけて理解した気になる。

これを「タブロイド思考」と言います。

タブロイド思考は海外のタブロイド新聞が語源になっています。

読者が興味を持ちそうな出来事だけを扱い、起きた事実を分析せず、短い文章で雑な決めつけを記事にする新聞です。

考える力も無く、長い文章を読む集中力がない人でも複雑な物事を理解したように錯覚してしまいます。

理解しやすい主張が正しいわけではありません。

これは日本のメディアでも似たような手法が取られています。

「コロナが感染拡大したのは安部が悪い」

少し前はこれを言う人が多かったです。

実際に、感染拡大した真の理由なんて要因が多すぎて一言では語れません。

仮に正確な原因を捉えている人がいて、それを説明するとしたら分厚い本が出来上がるレベルでしょう。

しかし、単純化すれば民衆を扇動するのに都合が良いんですよ。

結果的に事実と異なる認識を抱く人が多数派になるわけです。

さて、宗教化、共産主義思想、タブロイド思考はどれも私にとっては好ましくないものです。

しかし、私自身も日本で育ってきた以上、どれかに影響されている可能性は高いと思っています。

過去の記事で何度も言っていることですが

●人や思想に依存しない

●自分の価値を積み上げていく

●情報を疑い、論理的に考える。

これは私の記事に対しても言えることです。

そして…人生が上手くいくのは、大抵はこれが出来ている人です。

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