「雑記」神様の話

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神様という概念は世界中にあり、古来より信仰の対象になっています。

しかし、その性質は国によって全然違うものです。

例えば、パソコンや洗濯機、車やエレベーターなど、全然違うものですが総称として「機械」と呼ばれます。

神様もこれと同じ様な概念なんですよ。

今回は、そんな神様の話です。

三大宗教の神様

キリスト教、イスラム教、仏教は世界で最も普及した宗教で、三大宗教と呼ばれています。

キリスト教とイスラム教は一人の神様を絶対と崇める一神教です。

よく勘違いされがちですがキリスト(ナザレのイエス)は救世主であり、キリスト教の神様はユダヤ教の「ヤハウェ」です。

ヤハウェはラテン語で「エホバ」、聖書では「主」として記されています。

イスラム教の神様は「アッラー」であり、始祖であるムハンマドは、神の声を聞く存在である「預言者」です。

キリスト教もイスラム教も、神様は絶対の存在で人間の味方であり監督者でもあります。

神様の教えに従うことで庇護され、逆に従わなければ罰せられると考えられています。

誠実で厳格な父親みたいな存在をイメージすると分かりやすいと思います。

キリスト教とイスラム教の教義には生活の知恵や道徳が含まれていて、危険な行為や集団に不利益な行為を禁じられています。

例えば、火の通りが弱い豚肉を食べるのは危険なので、イスラム教では「神が禁じているから豚を食べてはいけない」と教義が定められたそうです。

キリスト教やイスラム教の国々では信仰が生活規範となるので、非常に重視されています。

一方で、仏教は非常に変わった宗教です。

神様らしい神様はおらず、最高位に位置する「ブッダ」は修行の果てに悟りを開いた人間です。

菩薩や明王などは「神格」ではなく「尊格」と呼ばれ、仏道を修行する人の大先輩のような位置付けとされています。

仏教はキリスト教やイスラム教と違い、神様の教えに従って救済されるのではなく、悟りを開く事を目的としています。

命ある者は死後に生まれ変わり、新たな命を得る…という考えを輪廻と呼びます。

悟りを開き、この輪廻から抜け出した超自然的な存在がブッダであり、同じく追随するのが菩薩や明王などの尊格なわけです。

仏教は小乗仏教と大乗仏教という宗派に分かれていて、東南アジアでは小乗仏教、日本や中国では大乗仏教が主に信仰されています。

仏教には如来(仏)という最高位の尊格が存在します。

小乗仏教における如来はブッダだけですが、大乗仏教ではブッダ以外にも如来がいると考えられています。

そのため、日本におけるブッダは釈迦如来(おしゃかさま)と呼ばれ、他にも大日如来や阿弥陀如来など様々な如来が登場します。

世界の神様と日本の神様

世界には様々な神話が残っていて、様々な神様が登場します。

北欧神話のオーディンやトール。

ギリシャ神話のゼウスやポセイドン。

アステカ神話のケツァルコアトルやテスカポリトカ。

中国神話の伏羲や女媧。

神話に登場する神様は、キリスト教やイスラム教の神様と違って非常に人間臭い部分がある存在です。

雷を操ったり地震を起こしたりと超自然的な存在である一方で…

浮気をしてシメられたり、酔っぱらって寝首をかかれたりもします。

性質は人間に近く、人間の味方である事が多いです。

これらの神様の存在は、該当する時代や地域の人達の価値観の中に組み込まれています。

日本でも古事記と呼ばれる古い書物には、こういった神様の存在が記されていたりします。

ただ、日本は少々特殊で…八百万の神々が存在するという価値観があります。

全ての物には霊または魂が存在するという考えを「精霊信仰」と呼び、自然物や自然現象が神様または神様の仕業と捉える事を「自然信仰」と呼ぶのですが…

日本は精霊信仰と自然信仰の合わさった信仰を持っていて、「神道」と呼ばれています。

この神道には決まった教義などはなく、何らかの理由で神様と人を結ぶ時に儀式を行います。

その儀式を行う場所が聖域とされ、古代遺跡や神社が建ったりしています。

日本の神様は世界の神様とは別物です。

世界の神様は怒ったりして人間に害をなすこともありますが、基本的には人間の味方なんですよ。

日本でも天照大御神や大国主など人間に味方する神様は存在します。

しかし、一部を除く日本の神様は…神様の基準で生きているだけなので人間の味方という訳ではありません。

人と神様は異なる領域に住む隣人であり、基本的に遭遇してはいけない存在とされています。

人間目線では利益をもたらしたり害となる事もありますが、神様にとっては平常運転してるだけなので知ったこっちゃない。

そのため、双方の都合のために儀式が必要になるわけです。

神道の儀式は、言わば神様との交渉みたいなものですね。

人が訪れるような神社に奉られている神様は、古事記に登場するメジャーな神様が多いんですよ。

しかし、全国に10万近くある神社に奉られているのはメジャーな神様だけではなく、その土地に縁のある神様もいます。

さらに、神社だけが神様を奉るものではありません。

古い小さな社、石の遺跡、人工物すらない聖域もあり、そういう場所は得体の知れない神様が訪れる場所だったりします。

そういう場所に人間が行くと悪影響を貰うことがあり、それを祟りと呼ぶ。

だから禁足地…行ってはいけない場所があるわけです。

余談ですが、スタジオジブリの作品「もののけ姫」と「となりのトトロ」は神道の価値観が使われています。

人間の文明が発達するにつれて山野を切り開くようになり、神々が滅びゆく時代の話が「もののけ姫」。

もののけ姫の戦いで生き残った神々の末裔が「となりのトトロ」であると公式設定に定められています。

神道についてある程度知ったうえで見返すと面白いです。

クトゥルフ神話の神様

クトゥルフ神話は「神話」と名が付きますが、H.P.ラヴクラフトという作家を中心としたホラー小説群です。

コズミックホラーというジャンルで、人間には理解出来ず太刀打ちも出来ない異次元的な存在を描くものです。

日本の神道に登場する神々に近い概念ですが、クトゥルフ神話の神々は強大で邪悪な存在である事が多いです。

クトゥルフ神話によると、古代の地球は旧支配者と呼ばれる宇宙から飛来した神々が治めていました。

旧支配者は様々な事情によって失権し、その間に人類が繁栄。

しかし、旧支配者は虎視眈々と地球を奪い返す時を待っている…というのが基本的な設定です。

旧支配者は異次元的な存在であり、その姿を直視した人間は発狂する事もあります。

ファンアートで再現されたイラストでは、不安になるような見た目で描かれています。

例えば、クトゥルフ神話のタイトルにもなっている旧支配者「クトゥルフ」は

一般に頭足類(タコやイカ)に似た六眼の頭部、顎髭のように触腕を無数に生やし、巨大な鉤爪のある手足、水かきを備えた二足歩行の姿、ぬらぬらした鱗かゴム状の瘤に覆われた数百メートルもある山のように大きな緑色の身体、背にはドラゴンのようなコウモリに似た細い翼を持った姿をしているとされる。人の神経を逆撫でするオーボエのようなくぐもった声を発する。
(wiki引用)

というように記されています。

南太平洋の海底に沈んだ古代都市ルルイエの奥で眠りについていて、夢を通じて人間を操り危害を加えてきたりします。

強大な力を持つ旧支配者は、何気ない挙動一つでも人間に深刻な害を与えてしまう。

ゴジラみたいな怪獣と違って、人間が戦車や戦闘機で戦えるような次元の存在ではありません。

旧支配者の戯れで人は簡単に狂い、死を迎え、時には死すら許されない苦痛を味わい続けます。

「永劫より」では旧支配者ガタノトーアに挑んだ人間が、脳だけ生きたまま石化させられ、20万年後にミイラとして発見されるというエピソードがあるくらいです。

体は動かず、死ぬ事も出来ず、目や耳も使えない状態で長い時を生きる…なかなかエグい仕打ちです。

そんな旧支配者が地球や周辺の星々に存在し、薄氷のバランスで成り立っているのが人類の歴史です。

ただ、旧支配者と敵対する旧支配者は人間に味方する事もあります。

クトゥルフと敵対する旧支配者ハスター、ナイアルラトホテルプと敵対する旧支配者クトゥグアが有名ですね。

完全に味方という訳ではなく、敵の敵みたいな感じです。

クトゥルフはまだ分かりやすい方で、訳が分からん奴は本当に訳が分からんです。

個人的にはヨグ=ソトースと呼ばれる存在は理解するのに時間がかかりました。

非常に設定や世界観が練り込まれた作品群で、神話と呼べるほどのものです。

まあ、ここまで人間に都合の悪い神様はクトゥルフ神話くらいですが(笑)

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