「不快に思う人もいるんですよ!」

哲学系記事
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個人的には「知らねえよ」という感想を抱く言葉です。

私は言われた事ありませんが、ネット上ではよく見かけます。

単刀直入に言うと…これは詭弁なんですよ。

今回の話は、そんな感じです。

詭弁

大体の人が分かっている事ですが、不快になっているのは言ってる本人です。

「不快に思う人もいるんですよ」には攻撃性が含まれています。

他者に対して攻撃的になる時は、何らかの理由があるものです。

その理由が、まさに不快感なんですよ。

「不快に思う人」とは自分自身なわけです。

ではなぜ、こんな遠回りの言い方をするのかというと…

●自分の不快感をストレートに伝えると叩かれる可能性がある

●第三者の意見を代弁している体裁を取ると、発言の責任から逃れられると錯覚する

●自分の意見だけだと正当性に欠けるので、第三者の意見であるかのように見せる

というのが大体の理由です。

要するに詭弁なんですよ。

自分が不快に思った言動に対して、それを非難する正当性を持たない。

それゆえに、詭弁を使ってしまうわけです。

例えば、下ネタは好き嫌いがハッキリ分かれやすいものです。

ゲラゲラ笑いながら話す人がいる一方で、不快に思う人もいる。

不快に思う人が他者に下ネタをやめさせようとする時、理由が自身の不快感だけでは非常に弱い。

だから、「不快に思う人もいるんですよ」を使うわけです。

一見すると正当性があるように見える言葉ですが…

「誰かが不快だと感じたら言動を慎まなくてはならない」

という理屈は論理的におかしい話です。

私が飯を食ってる事が不快に思う人がいたら、私は飯を食べてはいけないのか。

そもそも「不快に思う人もいるんですよ!」という言葉が私にとっては不快なので、言うべきではないという事になります。

よくある不快感の例として、食べ物を粗末にする事を不快に思う人は多いです。

なんやかんや私も不快に思います。

しかし、私は食べ物を粗末にする事に対して不快感以外に思う所はありません。

後から理由をつけて非難すると、それは感情論ですし詭弁も使ってしまうでしょう。

単純に不快な言動なら基本的に無視すれば良いし、それが問題行動なら正当な範囲で非難すれば良い。

わりと不快感には正当性が無いものです。

不快感の処理

ある程度まで精神が成熟すると、自身の不快感を自分で処理出来るようになります。

しかし、精神が未熟な子供や成熟しないまま大人になった人には難しい事です。

その手の人達は、自分の行動ではなく相手の言動を変えようとします。

例えば、テレビや動画が不快なら見なければ良いだけの話です。

しかし、クレームを入れたり怒りのコメントを書き込んだりする人が多い。

不快感を自分で処理出来ないから相手にぶつけてしまうわけです。

不快なら見ない、見るなら感情をコントロールする。

私はそれが大人の対応だと思っています。

また、私は依存されるのが嫌なんですよ。

かといって依存してくる相手の行動を変えるのは難しいし、一人を変えたところで次々と現れるのでキリが無い。

だから、相手にしないという対応をします。

叩いても仕方ないわけです。

誤解の無いように言っておくと、非難する事を否定しているわけではありません。

社会に害を与える言動は非難されて然るべきですしね。

問題は、根本的な動機が不快感である事です。

非難する時に不快感をコントロール出来ないと感情的で理不尽になりやすく、誹謗中傷に近いものになってしまいます。

自分と違う意見に対して不快感を抱く人もいるし、自分が劣等感を抱く相手を不快に思う人もいます。

生きていれば不快なものなんて腐るほどありますから。

それで相手を叩いていたら、誰も何も出来なくなってしまう。

だから、自力で不快感を何とかする必要があります。

不快感と道理の混同

全裸のオッサンが街中を徘徊していたら不快に思う人もいるでしょう。

その中で通報する人がいて、オッサンは逮捕されます。

この場合、オッサンが逮捕されたのは人を不快にさせたからではなく、法律を破ったからです。

しかし、自分が不快に感じたら通報して良いと考える人が一定数います。

近年の110番通報を見ると、オッサンが土手を自転車で走っていたから通報した…みたいな理不尽なものもある。

オッサン=不審者みたいな扱いですね。

自分が不快に思ったものは悪いもの、自分を不快にさせたものは悪いもの…という価値観は、精神が未熟な人によく見られます。

不快感と物事の道理を混同しているんですよ。

それは分けて考えるべきものです。

世界は自分一人のものではないので、自分の不快感が優先されるわけではありません。

ただ不快なだけなら前述の通り関わらなければ良いだけです。

なので

「不快に思う人もいるんですよ!」

という言葉は

「だから何?」

で済ませられる程度のものなんですよ。

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