子供を操る親

哲学系記事
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「人を操ろうとする心理」という記事でマニピュレーターについて説明しました。

マニピュレーターとは人を操って言う事を聞かせようとする人達ですね。

非常に厄介な存在ですが…実は親がマニピュレーターであるというケースがあります。

「人間を育てる」という意識が無い親はマニピュレーターになりやすい。

親がマニピュレーターだった場合、子供は精神に深刻な影響を受けます。

今回は、マニピュレーターの親…毒親について話していこうと思います。

自立しない大人

通常、人間は色々な経験や思考を重ねて人間性が成長していきます。

やがて精神的な自立を果たし、子供の精神から大人の精神に変わっていくものです。

誰かに何かをしてもらう子供から、自分の役割を果たし誰かに何かを与える大人になっていく。

ところが、現代社会は人間性を軽視するようになり、精神が子供のまま年齢だけ大人になった人が増え続けています。

精神が自立していない大人は、自分の為に誰かが何かをしてくれる…または誰かが自分を助けるべきだという考えが根底に残ります。

中身は子供のままでも大人のフリをするので、パッと見は普通の人に見えたりするものです。

しかし、よくよく見ると承認欲求が強かったり、直接または影に隠れて他者への攻撃性を発揮していたりします。

精神が自立していない人間はマニピュレーターになりやすいのですが…

そのマニピュレーターが親になった時、子供を操って欲望を満たそうとします。

所謂、毒親というやつです。

毒親が子供に向ける愛情は、人ではなく物に向けるような性質を持っています。

子供を自分に都合の良い存在として扱い、自分の意に沿わない事に不快感を表す。

子供の意志を軽視し、自分の都合のために子供を従わせようとします。

単純に怒鳴りつけるだけでなく泣きわめいたり急に不機嫌になったりと、色々な手段で子供に言う事を聞かせる。

要するに子供に対してワガママな親という構図です。

勝手に進路を決めたり、子供をダシにして周りから賞賛や同情を買おうとしたり…自分の都合で子供を振り回します。

また、一部分でも自分より優れた人間にならないように成長を阻害したりもします。

支配する事に安心感や快楽を感じるため、子供の行動を制限したり、プライバシーを暴いたり、持ち物を厳しく管理したりと奴隷のような扱いをします。

自己肯定感に欠ける人が多いので、常習的にマウントやモラハラなどを行って自尊心を満たしている場合もあります。

肉体的な暴力に出る親もいますが、大抵の毒親は精神に対する暴力が多い。

そのため、外部からは虐待に気づけないものです。

支配には恐怖を利用します。

子供に対する支配は、子供が成人した後も続きます。

子供が親元を離れたとしても、同情を引いたり、罪悪感を突いたりと様々な手段を講じて子供の支配を続けます。

「育てて貰った恩はないのか」

みたいに、道徳的に無視出来ない事を言うので、子供は決別するまで影響を受ける。

一番厄介なのは…ほとんどの毒親に毒親としての自覚が無く、それが普通だと思っていることです。

何なら自分は良い親だと思っている人すらいるくらいです。

さらに、子供も自分の親が毒親だと気が付かない事も多いです。

毒親の元に育った子供は、感情の起伏が少なかったり、自己主張が弱かったり、変に従順で聞き分けが良かったりします。

アダルトチルドレン

毒親の元で育つと家庭内でのトラウマを抱えやすく、アダルトチルドレンになりやすいです。

アダルトチルドレンとは

自分の判断に自信がもてない。

常に他人の賛同と称賛を必要とする。

自分は他人と違っていると思い込みやすい。

傷つきやすく、ひきこもりがち。

孤独感。自己疎外感。

感情の波が激しい。

物事を最後までやり遂げることが困難。

習慣的に嘘をついてしまう。

罪悪感を持ちやすく、自罰的、自虐的。

過剰に自責的な一方で無責任。

自己感情の認識、表現、統制が下手。

自分にはどうにもできないことに過剰反応する。

世話やきに熱中しやすい。

必要以上に自己犠牲的。

物事にのめり込みやすく、方向転換が困難。衝動的、行動的。そのためのトラブルが多い。

他人に依存的。または逆に極めて支配的。

リラックスして楽しむことができない。

(wiki引用)

というような状態で、社会生活に深刻な影響を残します。

毒親に限らず様々な家庭の事情でなりやすいものですが、マトモな親であっても兄弟や貧困などが原因となる場合もあるそうです。

毒親の元に育つと、ありのままの自分でいる事が出来ず精神が歪みます。

個人的には、誰かを大切に思うよりも自分が気に入られる事ばかり考えてしまう…という事が問題だと考えています。

さらに、アダルトチルドレンを克服出来ないまま親になると毒親になりやすい。

地獄のような連鎖が始まってしまうわけです。

さて、ここで私の立場をハッキリさせておきます。

私は、親元を離れられない未成年に対して助けが必要だと思いますし、出来る事はしようとしています。

私自身も毒親育ちなので、自分で金を稼げない期間が辛い事を理解しているからです。

一方で、社会に出たアダルトチルドレンに対しては同情も共感もしません。

それをしたところで終わりが無いので、終始「知らねえよ」というスタンスを貫いています。

ただ、真剣に乗り越えようとしている人や乗り越えてきた人には敬意を払いますし、協力することもあります。

私もアダルトチルドレンの克服には死ぬほど苦労しました。

その経験から言えることは

「自分を可哀想だと思うな」

「被害者気分を捨てろ」

です。

様々な克服の方法やマインドについては過去の記事に書いてきました。

しかし、自分に対して可哀想とか被害者とか思っていると効果はありません。

同情や共感を求める事ばかり考えてしまい、自分で自分の成長に蓋をしてしまうからです。

毒親もアダルトチルドレンも珍しいものではないんですよ。

わりと克服出来るものです。

それをしないのを悪いとも怠惰と言うつもりもありません。

克服したいならすれば良いし、塞ぎこんでいたいなら塞ぎこんでいれば良い。

他意も悪意もなく、シンプルにそう考えています。

乗り越えた方が間違いなく幸せに生きられますが、克服には膨大な労力を使いますからね。

毒親への対処

家庭や親に対して不安感を感じる時がしばしばあるなら、「毒親かもしれない」という意識を持ちましょう。

家族と接する時に気を使ってばかりなら、それは異常です。

対処として一番良いのは、親元を離れて距離を置くことです。

毒親と同居している鬱病の人が、親元を離れたら劇的に良くなった…なんて事もあるくらいです。

物理的に距離を置くのは大事なんですよ。

未成年の場合、生活の全てを親に握られているので離れる事が出来ません。

それに関しては…何とかして生き延びろとしか言えないです。

ただ、力になってくれるNPO法人があったりするので、辛くなったら相談してみると良いでしょう。

毒親に対して苦しむ理由の多くが、責任感と罪悪感です。

毒親に精神を抉られ過ぎて、それらを病的に感じやすくなっています。

まあ、私から言える事は「気にするな」です。

私は自分の親は死んだものと考えて無視しています。

死に目や葬式に出るつもりもありませんし、介護なんてもってのほかです。

昔は責任感や罪悪感に苦しんだんですよ。

毒親と言えど、優しい時もあったりしたからです。

しかし、親が自分に向ける感情は物に対するのと同じです。

基本的に大事なのは自分だけで、自分を利用するためにアメを与えているに過ぎない。

家に置いて飯を食わせる事が育てて貰った恩とは思わないし、それ以上の苦しみがあったから恩を感じる必要もない。

血の繋がりなど大したものではないし、大事にされたいなら子供と信頼関係を築けば良かっただけの話です。

育てて貰った恩がどうこうではなく、人を育てるのに十分な事をしなかったという親の責任だと考えています。

とりかえしのつかない過去もあります。

私が親を信頼することも大切にすることも二度とありません。

そのエネルギーは自分が大切にしている人間に使いたいと考えています。

親というフィルターを外せば、毒親はただの嫌な奴なんですよ。

親に対する病的な責任感や罪悪感を持つ人は、それが親によって植え付けられた感情である事を理解しましょう。

距離を置いて時間が経てば薄れていきます。

毒親はそれを恐れて干渉してくるので、とにかく関わらない事です。

アダルトチルドレンを克服した時には、心底どうでも良くなっていますよ。

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