「手強い」と感じる人

哲学系記事
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様々な人間を観察して人の心理を知るうちに、人の見方というのも変わってきました。

自分の成長とも合わせて変化していくと怖いものが怖くなくなり、理解出来なかった価値が理解出来るようになる。

相対した人の手強さというのも、その中の1つです。

手強い人達から学んだ事は多い。

今回は、そんな「手強い」と感じる人の話をします。

やけに落ち着いてる人

警察官時代、一般市民は警察官に対して攻撃的な人も多かったんですよ。

人の攻撃性は怒りや自己肯定感の低さの他に、何かに脅威を感じる事でも発揮されます。

警察官やパトカーを見ると、何か悪い事をしてるわけでもないのにビクッとする人が一定数います。

「警察」という組織の権威に脅威を感じるわけです。

脅威を感じた人には「逆らわないようにしよう」と考える人もいるのですが、「自分の方が上にならないといけない」と攻撃的になる人もいます。

小型犬が大型犬に吠えるのと同じ心理です。

その中で、堂々と話しかけてくる人が僅かながらいます。

「お、俺はビビッてねーぜ」と平静を装って話しかけてくる人は多いのですが、そうではなく一切臆さずに話しかけてくる人は稀です。

そういう人は、スゲー面白い気さくなオッサンだったり、めちゃくちゃ人格者だったりするのですが…そういう人って大体ヤクザなんですよ。

また、自衛隊時代に優しげな初老の男性に話しかけられた時があったのですが…

名刺を貰ったら右翼団体の幹部でした。

強い人は、そもそも脅威に感じる事が少ないです。

怒りを除けば、攻撃性を発揮するタイミングがあまり無い。

マウントを取ったり他人を馬鹿にしなくても、自分が強くて価値がある事を知っている。

だから、やけに落ち着いてるんですよね。

私はそれを知ってるのもあって、今は威嚇してくる人が怖くないんですよ。

威嚇してくる人の心理には不安や臆病さがあるのを理解しているし、表情や言葉からも容易に見透かす事が出来る。

争いになっても構わないと思ってるのもありますが、何よりも経験による影響が大きいです。

だから、威嚇する人よりも落ち着いてる人の方が手強いと感じます。

まあ、そういう人からは敵意を向けられたりする事もないし、争う理由も無いんですけどね。

観察力の高い人

私自身もそうだから思う事ですが、観察力の高い人は相対すると手強い。

好奇心が強くて観察する人、相手の心を読もうとする人、警戒心の強い人など様々です。

観察力のある人は、目が合った瞬間に一発で分かります。

同時に、相手も分かっている事が伝わってくる。

この人達に隠し事をするのは難しいんですよ。

人を観察する事に慣れると頭の回転が早くなっていきます。

観察力と合わせると、一を聞いて十を知るという事が出来る。

ほんの少しの言葉からも直感と推測によって隠し事がバレてしまうので、非常に厄介です。

まあ、隠し事さえしなければ良いのですが、私の場合は仕事柄そうもいきません。

身辺警護の場合、クライアントの情報を他者に漏らすのはタブーで…特に個人を特定出来る情報は絶対です。

私は特に信用第一なので、どんなに信頼関係のある人物であっても絶対に話しません。

しかし、観察力の高い人には僅かな情報でもバレる可能性があるので、普段は身辺警護の話をしないようにしています。

ただ、観察力の高い人と相対した時に起きる心理の読み合い自体は…実は楽しんでいたりします。

注意点は、良い奴だけでなく嫌な奴もいるということです。

嫌な奴は相手を攻撃出来る弱点を積極的に探ろうとしてきます。

そういう相手に対しては、ワザと分かりやすい弱点を用意しておけばミスリードを誘えます。

例えば、私はドライアイでまばたきが多いのですが、治す気は無いんですよ。

私のまばたきを攻撃の材料にして、他の事には気が付かない人が多い。

よほど観察力のある人間じゃない限り、大抵はそうやって釣れる。

日常なら構いませんが、仕事中につけこまれる訳にはいきませんからね。

また、観察力が高い人の中には自分が観察されている事が分かると動揺する人もいます。

だから、あえて隠さずに堂々と観察して萎縮させる事もあります。

ある種の交渉術みたいなものです。

地道な努力が出来る人

シンプルに強いのが、地道な努力が出来る人です。

例えば、自衛隊の新人はカッコ良さげな訓練ばかりをやりたがるものです。

しかし、基本となる体力作りはやりたがらない。

技術だけ覚えても持久力や筋力が無いとどうにもならないのですが、地味でキツイ体力作りは手を抜きがちです。

そのため、戦闘行動中にへばって足手まといになる。

訓練で最終的に頼りになるのはシンプルに体力のある奴です。

それは地道な努力の積み重ねでしか身に付かないもので、それが出来る奴は大抵の物事に強い。

他の物事にも言える事ですが、地道に積み重ねてきた実力は揺るがないんですよ。

シンプルに実力があるから簡単には動揺しない。

逆に、上手くすり抜けてきた人間は非常に脆いです。

キツイ状況ほど顕著に差が出ます。

ワラで出来た家は簡単に崩れますが、レンガで出来た家は完成まで時間を要しても頑丈です。

格闘技でもゲームでも、敵に回したら厄介極まりない。

油断すれば追い抜かれるし、引き離される。

一度は勝てても、次は勝てるかどうか分からない。

そういう怖さがあります。

また、基礎的な実力をつけてきた人は環境が変わっても強い。

例えば、会社の中で気に入られる事で出世してきた人間は、他の会社に転職した時に価値を失います。

容易に出来る事で人の評価を求めた結果、その会社の中でしか価値が無い人になってしまう。

逆に、仕事のスキルを身に付けてきた人間は、転職しても実力は無くなりません。

実力さえあれば会社に囚われず業界の中で生きていく事が出来る。

地道に積み重ねた実力はシンプルに強い。

シンプルに強いが一番強い。

味方にすると頼もしく、敵に回すと恐ろしいのが地道に努力出来る人なんですよ。

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