クズがマトモな人間になるまでの話

哲学系記事
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私が十代の頃は、人や社会に疲れきっていて無気力でした。

二十代の中頃までは、生きるのに必死で楽しむどころでは無かった。

必死に何かを為す事の楽しさを覚えたのは二十代後半からです。

今は目標のために何かをしたくて、使える時間を最大限に活用しています。

だから、暇に感じる事がほとんどありません。

十代の頃の私からすれば、今の私の生き方は理解出来ないでしょう。

今回は、クズだった私がマトモになるまでの話です。

無気力

十代の頃は、ただただ嫌な事を避けて楽な方向へ向かっていました。

周りの人間と比べると自分が無価値のように思えて、そう他人から思われる事を恐れて自分を大きく見せようとする。

自己肯定感の低さから人の弱みを探してマウントを取るし、他人の悪口を好む。

平気で嘘をつき、人を騙そうとする事が賢いとすら思っていました。

そんな自分がクソみたいな状況にあるのは、親や社会のせいだと信じて自分を省みない。

自分に95%の非があっても、残りの5%の正当性を主張する。

自分の弱さや卑怯さを直視出来ず、必死に自分を弁護し続けていました。

今思えば、典型的な承認欲求の強いクズですね。

この時の自分を思い返すと死ぬほど恥ずかしくなります。

私の始まりは、アホでクズで弱い人間からだったわけです。

人生に対して全くやる気が無かった。

この時に行動を起こさなかったら、今も似たような人間のままだったでしょう。

19歳、進路もないまま高校を卒業してバイトで生計を立てていた時、警察官募集のポスターに目が止まりました。

自分でも応募出来る事を知り、心が動きます。

当時は警察官の評判が悪かったので

「自分がマトモな警察官になろう」

と、アホながら本気で考えていました。

その方が今の状況よりマシに見えたし、周りへの見栄にもなるからです。

アホで無気力なのでロクに調べもせず、警察官や警察学校が厳しいという事を知りませんでした。

「自衛隊よりは楽だろう」と、とんでもない勘違いをしていましたね(笑)

自分の今の状況がクソだという事実は、どんなに自分を誤魔化しても隠しようがない。

その状況が嫌だから何とかしたいけど、変えてくれる人も救ってくれる人もいなかったし、他人を信じてもいなかった。

だから、ほんの少しだけ自分で変えてみようと思った。

今にして思えば、ここが私の哲学の始まりで…人生の転機になった瞬間です。

生き残るのに必死

20歳、警察学校に入校したものの、最初はアホでクズだったのでボコボコにやられました。

教官に罵倒されて我慢出来ずブチ切れて、連帯責任で同期にも迷惑をかけました。

自分では到底通用しない、何度も辞めようとも考えた。

実際、そうやって辞めていく人間は多かったし、自分もそうなるだろうと考えていました。

しかし、また逃げてクソみたいな状況に戻るのも嫌だったし、逃げた先で自分を温かく迎えてくれる人もいない。

今の状況は死ぬほどキツイけど、私に呆れながらも力を貸してくれる人間がいる。

だから、ここで何とかやっていこうと何度も思い直しました。

厳しい環境の中、自分がアホで弱いという事は嫌というほど思い知らされたし、このままでは通用しない事も理解している。

生き残るためには成長するしかなかった。

この時、初めて自省というものを覚えた気がします。

自分の行いを反省して努力しても、やっぱり最初は上手くいかないしポカもやらかした。

ただ、本気のその姿勢を見た教官や同期の反応が変わっていきました。

今までは怒られないために「やる気のあるフリ」をしてきましたが、薄々感づかれてしまうもので周りの反応は冷ややかだった。

本気で取り組み始めてからは周りから信用されるようになり、教官も熱心に教えてくれるようになった。

段々と出来ない事が出来るようになっていき、それに伴って自信がつき、人間性も変化していった。

ある時、試験で赤点を取ってしまいました。

当時、警察学校の試験で赤点を取ると、その時点でクビです。

しかし、私には追試の機会が与えられました。

私よりも優秀な人間が辞めていく中、なぜ私が生き残っているのか不思議で仕方ない。

追試が終わった後、私が落とした課目の担当教官が言いました。

「人間は成長するから強いんだ」

「どんなに出来る奴でも成長しない奴は見込みが無い」

「俺の手間を無駄にするなよ」

この時、泣きそうになりました。

そんなこんなで、何とか無事に警察学校を卒業。

自分のポンコツさを認めて、必死に改善していって、ギリギリ何とか必要な水準の能力を手に入れる事が出来た。

しかし、警察官として現場に立ち、想像を絶する強烈な悪意を受け続けて弱りきってしまった。

結果、退職してしまいます。

当時は警察官の不祥事が続いた事もあって、街に出れば罵倒されるような状況でした。

ただ、それだけじゃなくて自分自信の心の弱さというのも痛感していた。

立ち直ってから、生きていくためには自分を鍛え治す必要があると考えて、自衛隊に入る事に決めました。

戦うのに必死

自衛隊の新隊員教育隊は、警察学校に比べると楽過ぎて拍子抜けでした。

あまりにも楽だったので

「いきなり厳しくなるに違いない」

と、最後まで警戒していました(笑)

難易度自体が低いのもあるんですが、厳しい環境を乗り越えてきた事が力になっていたのもあります。

しかし、中隊配属後から獣の社会の洗礼を受ける事になります。

私は元警察官でもあり、新隊員教育隊の成績も良かったから前評判が良かったんですよ。

それが気に入らない先輩や上司が結構いて、配属後から嫌がらせを受け続けました。

殴る蹴るなら可愛いものですが、仕事に必要な連絡をしない事とかヘイトスピーチには困りました。

いきなり嫌われてしまい、評価も地に落ちた。

仕事で初めて組む人の大半は、嫌な目で私を見ます。

ただ、悪意にはある程度慣れていたし、一緒に仕事をした人の評判は簡単に覆りました。

そもそも、嫌われていても同期と仲が良かったから何とかなっていました。

新隊員の時、積極的に協力したり助けたり、逆に助けを求めたりしていたから信頼関係があったんですよ。

ただ、それでも嫌がらせは受けるもので、戦わない限りは無くなりません。

最初は我慢していたんですが、終わる気配が無いうえにエスカレートするので、やり返す事にしました。

正面から言い返したり、殴り返したりしていたのですが、何度かボコボコにされてから方法を改めました。

この時のせいで、今でも逆恨みを買っている人もいます。

閉鎖された獣の社会だと常識が通用しない。

例えるならチンパンジーの檻の中で暮らすようなものです。

そのため、手っ取り早いのが闇討ちでした。

人知れず処して黙らせるという、現代社会とは思えない方法が通用したのは今でも笑えます。

しかし、自分が力をつけていき、仲間との信頼関係を強くするうちに手を出す人がいなくなっていきました。

それでもたまに殴ってくる先輩がいましたが、殴り返しても誰からも何も言われない。

ヒエラルキーが全てなので、ヒエラルキーが高ければどうとでもなる。

低ければ何をしても叩かれるし、相談した所で握り潰される。

これが獣の社会の本質です。

自衛隊に限らず似たような部分は色々な集団に見られると思いますが、それが顕著なのが自衛隊というわけです。

ちなみに私の部隊は転属希望を出すと、裏切り者扱いをされて叩かれます。

だから、人知れず空挺や中即連など他部隊への転属希望を出していたのですが…全て中隊長に握り潰されました。

今でも根に持っていますし、転属していたら辞めていなかったかもしれません。

いつか当時の中隊長は処そうと考えています。

学ぶ物が無くなり辞めようとした時、初めて転属の打診をされ自衛隊広報官になりました。

しかし、外と触れながら仕事をするうちに、「もっと自由に仕事がしたい」と考えるようになり退職します。

楽しく生きるために必死

今まで積み重ねてきた経験から、正直なんとでもなるなと思っていましたし、実際そうでした。

ただ、十代の頃の私から成長せず、楽な方向にばかり逃げていたら…今もクソみたいな人生を送っていたと思います。

生きていく中で、自分自身や自分の人生と戦う必要があるんですよ。

逃げ続けたらクソみたいな状況に陥るのは当たり前です。

私は「カエル伍長だから出来るだけ」と言われるのが死ぬほど嫌いです。

私は積み重ねたものがあるから出来るだけで、それが無かったら出来ない。

私が積み重ねてきたものを見ようともせず、自分を慰める言い訳にしないで欲しい。

挑んで、失敗して、恥をかいて、馬鹿にされて、ボコボコにされて、必死に掴み取ってきたものですから。

もし、今の人生に満足出来ないなら変えるしかない。

努力が出来ない人もいるでしょう。

しかし、何か興味のあるものを見つけて始めてみる事は出来るはずです。

何かを始めたら、楽しみながら積み上げていけば良い。

それが上手くいくかどうかなんて分からない。

誰もがその条件でスタートしているものです。

上手くいかなかった時の事なんて知らねえよ。

さっさと次に行けば良い。

企業みたいにリスクがある事を始めるなら周到に準備をしろ、失敗したら終わりな事をやるなら覚悟を決めて死力を尽くせ。

どんなに恵まれていても約束された成功なんてない。

かといってデスゲームでもない限り、失敗したら死ぬわけでもない。

才能や環境の差はあれど、日本人なら貧民街のストリートチルドレンよりはマシな環境でスタート出来るはずです。

新しく何かを始めるのは怖いものだし、恐怖は人を億劫にさせる。

だから進めない人が多い。

しかし、進まないと成長もしない。

「始めてみる」が人生を変える最初の戦いなんですよ。

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