目標の前にある小さな壁

哲学系記事
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真剣に目標を追っていても、なかなか成果に繋がらない人もいると思います。

そういう時って目標を見すぎているんですよね。

わりとストイックな人が陥りやすい状態で、真剣であるほど目標にばかり注目してしまう。

私は肩の力を抜いてテキトーにやれとは言いません。

集中力が高い時は手を抜くのが難しいし、なかなか成果が出ない時ほど必死になるものです。

だから、手を抜くのではなく、目標を変えずに細分化するという方法を薦めます。

今回はそんな目標がある人向けの話です。

目標の細分化

警察学校にいた頃、柔道の訓練が好きではあったもののスゲー下手でした。

初段を取るという目標があり、真剣に望んでいたのですが…

当時は柔道の力の流れが今一つ理解出来ず、同期とは差が開くばかりでした。

同期が次々と初段に上がっていき、取り残された私は焦ります。

真剣にやっているのに目標に届かない。

悔しくて悔しくて仕方がない。

周りからは

「肩の力を抜け」

「気楽に考えろ」 

と言われていましたが、無理なんですよ(笑)

真剣に挑んでも届かない悔しさの中で、肩の力なんか抜ける訳がない。

散々悩んだ結果…肩の力を抜かずに、目標を細分化しました。

大元の「初段を取る」という目標は変わっていません。

ただ、初段を取るためには相手に勝つ必要がある。

勝つためには相手を投げる必要がある。

投げるためには相手の体勢を崩す必要がある。

だから、まずは相手の体勢を崩す事に全力を注ぎました。

当時は、乱取りという試合形式の練習ばかりで

「戦ってりゃ強くなるだろ」

と言わんばかりの練習方針でした。

その乱取りで、ひたすら相手の姿勢を崩し続けます。

崩しても投げようとしないので教官から怒られますが、無視。

崩しだけに集中し続けると、崩しが段々と上手くなっていく。

崩しが上手くなると、相手に投げられる事も少なくなっていきました。

その変わり凄まじい泥試合ばかりでしたが(笑)

1ヶ月ほどやり続けて崩しが上手くなると、今度は投げに入ります。

柔道は、相手の体勢が崩れた状態から持ち直すまでの間に、いかに素早く投げるかが肝です。

だから、どんな相手でもとにかく崩しては投げる。

払い腰と大外刈のみに絞って練習。

失敗して逆に投げられても構わず、ひたすら崩しては素早く投げるを繰り返しました。

やっていくうちに、今まで勝てなかった相手も投げられるようになっていきました。

結果的に初段を取る事が出来ました。

遠回りに見えて、一番確実な方法で初段を目指したわけです。

視野の変わりに執念がある

必死になっている時は視野が狭くなるもので、適度にこなしたり効率良く行う事が出来なくなります。

しかし、逆に執念があるから地味で面倒臭い「基礎固め」に向いているんですよ。

なんとなくやっていると、基礎は面白くないから手を抜きがちです。

普通なら嫌がるような基礎固めも、必死になっている時は全力を注げる。

むしろ必死な時ほど地道な事に力を注いだ方が実力の向上に繋がります。

前述した柔道の崩しがまさにそれですね。

例えば、英語のテストで100点を取りたいからといって、テストばかり受けても実力はそんなに変わりません。

一つでも多く英単語を覚えた方が、よっぽど実力になります。

視野が広い時は、どうしても効率とか他にやるべき事などが気になってしまうものです。

マルチタスクが出来る状態だと、一個の物事に対する集中力はそんなに高くないんですよ。

しかし、視野が狭くなってシングルタスクになっている状態なら、一つの物事に対する集中力が高くなります。

そこに執念が加われば地道な努力も苦ではなくなり、僅かながらも確実に目標に近づきます。

基礎は死ぬほど大事です。

基礎が強い奴はシンプルに強い。

必死になっている時は、力の向ける場所を間違えないようにする事が大切です。

目標に届かないから手を伸ばす

私が筋トレをする時、1種目あたり10回×3セットが多いです。

で、この時はギリギリ10回出来ないくらいの重量を選びます。

当然ながら10回出来ない事が多いです。

しかし、9回目から10回目に挑む時の踏ん張りと粘りが筋肉に刺激を与え、テストステロン値を向上させます。

普通に10回上げられる重量でやる時よりも遥かに効果がある。

何度も届かない10回目を経験して、やがて乗り越える。

その繰り返しで筋肉が大きくなっていきました。

目標に届かない事自体は問題ではなく、届かない場所からどれだけ手を伸ばせるかが重要なんですよ。

テストで妥協した80点を取るより、100点を目指す60点の方が成長する見込みがあります。

仮に結果が10点だとしても、何もしない0点よりは前に進んでいるし、遥かにマシです。

もちろん、高過ぎる目標はやる気を削ぐものです。

しかし、高い目標の前には小さな壁がある。

目の前の壁を越えようとする粘りが実力になり、目標に近づいていくものです。

高い目標は、その延長線上にあります。

だから、ギリギリ越えられないような小さな壁をなんとかして越えようとする。

これは目標に近づく確実な方法なんですよ。

越えられた瞬間だけでなく、越えようとするその行為もまた自分を成長させています。

そこまで高い目標を目指さないなら、効率良くこなして越えていく事も出来るでしょう。

それが悪いとは思いません。

ただ、必死になるような事なら、どうしても高い目標が最低限に見えてしまう。

ならば、遠回りに見えても目の前にある壁を必死に越えようとすればいい。

その繰り返しこそが目標に近づく確実な方法ですから。

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