話しても理解されない事

哲学系記事
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わりと勘違いされがちな事ですが、どんなに深く話合っても理解されない事ってあるんですよ。

基本的に、人に理解されるかどうかは運です。

伝え方の問題もありますが、受け取り手側の問題もあるんですよ。

youtubeの動画で話した「頭の良い人」や「天才」は、特にそれを経験しやすいです。

また、複雑な物事に直面した人はそれを他人に伝えるのが難しく、理解もされにくい。

今回は、そんな感じの話です。

理解されない人達

例えば、一般相対性理論をベースにした仮説の説明をする時、まず相手がそれを知らないと話になりません。

一般相対理論を説明するにも、それ自体の説明が難しい。

だから、基本的に話せる相手は限られてくるんですよ。

このように、人の話というものは何かがベースになっている事が多くて、それを知っている相手にしか話が伝わらないわけです。

極端な話、天気の話をするにしても相手が天気という概念を知らないと話が進みません。

知識や価値観が違うと話が通じなくなるのはこのためです。

単純に説明が下手だったり主観に偏っている場合もあるので、一概にそれだけという訳でもありませんが…

根本的に話をしても伝わらない事は絶対にあるものです。

一般的な価値観を持っている人でも経験する事ですが、独創性が強かったり何かの分野に秀でている人は頻繁に経験します。

この状態が続くと人と関わるのが苦痛になってくるし、人に頼る事が難しくなっていきます。

悩みとかショックな事も一人で抱えやすくなるので、そういう人がいたら注意して見ている必要がある。

無理して平気そうに振る舞う上に、その平気なフリがわりと上手い。

助けて欲しいけど助けられる事に抵抗があるから、サインも非常に分かりにくい。

自分の苦しさを分かって欲しいけど、自分が苦しんでいる事を知られてはいけない…という心理状態になっていたりします。

そのため、平気そうに見える裏で苦しんでいたりします。

しかし、そういう人達の悩みを聞くにしても…内容が理解出来ないと逆にストレスを与えかねない。

「私が勝手にやったんだよ」

というスタンスでやらないと、助力を受け入れられない人もいます。

だから、本気で力になろうと思ったら知識や価値観の広さを持つ必要があります。

人生で苦労してきた人ほど手助けするのが難しいんですよ。

「悩んでるのは分かってんだよボケが」

って頭グリグリすれば話すタイプもいるし、

「違うなら違うって言え」

と言ってから、水平思考で悩みを言い当てていく事で話すタイプもいる。

正攻法だと難しいから、搦め手を使う必要もあるわけです。

心に鎧を纏って生きてきた人は、簡単に本心を出せないものです。

人に対する何らかのトラウマがあって、他人に心を預ける事を恐れるんですよ。

一回でも本心を引きずり出したら後は楽なんですけどね。

基本的に一生懸命な奴は助けようと思うんですが、一生懸命な奴ほど助けを求めるのが下手なのも多いです。

相談の強要

私が自衛隊時代に心底めんどくさかったのが、承認欲求から相談する事を強要してくる人です。

相手を助けたいのではなく、相談を受ける事で自分を良く見せたい人です。

要するに、相談されて頼られたい…という欲望を持つ人ですね。

シンプルに時間の無駄だから相手をしたくないのですが、しつこく「相談しろ」と付きまとう。

仕方なく話すと内容が理解出来ないか、まったく答えが出せなくてフリーズする。

で…

「話すだけでも楽になっただろう?」

と定型文を言って、勝手に満足する。

クソ忙しい時にそれをやられた時は

「なってねえよ殺すぞ」

と返していました。

確かに、愚痴を話したり共感してもらう事で安心する人もいるんですよ。

どっちかというと、そういう人の方が多いかもしれません。

しかし、問題に向き合っている人に必要なのは問題を解決する事です。

話しても解決に繋がらないなら時間の無駄なんですよ。

自分から相談してたり、相手が心配して話しかけてくれたなら全然構わないのですが…

見え見えの承認欲求で相談を強要されると死ぬほど疲れます。

洞察力の無い人からは、一見すると親切に見えるのが余計にタチが悪い。

無下にあしらうと、私が悪者にされてしまう。

相談強要型の承認欲求モンスターには、とにかく手を焼きました。

まあ、人には少なからず好かれたいとか頼られたいという気持ちがあるものです。

そういう気持ちがあったとしても、相手の事を考えて行動出来るなら全然良いと思うんですよ。

100%善意しか無い人間の方が珍しいですからね。

しかし、相手の気持ちや都合を無視した挙げ句、自分の欲望を満たすために善意を装うのは…なかなか醜悪です。

その上で感謝されようとしてくるから、そりゃ「殺すぞ」と言いたくもなるんですよ。

複雑な物事の説明

自衛隊時代に私が持っていた仕事は少々特殊で、本部と部隊の仕事を掛け持ちしていたから出来る人が限られていました。

再三人に渡って増員を要求しても、部隊は頑なに人をよこさない。

しかし、演習や災害派遣で不在になる事もあるし、クソ忙しい時は本当に忙しい。

その都度、人に手伝ってもらうにしても説明に時間がかかる。

そんなことするよりも自分でやった方が断然早い。

だから、結局は残業して一人でこなしていました。

ですが…手伝ってくれようとする先輩や部下が次々に現れるんですよ。

それ自体は凄くありがたい事です。

しかし、教える時間もないし、なんとか時間を割いて説明した人も、内容が複雑だから次のタイミングでは忘れてしまう。

だから、

「申し訳ないけれど、教えるよりは自分でやった方が早い」

と、何度も説明しなければならず、時間を取られていました。

タチの悪い事に、手伝い型の承認欲求モンスターも寄ってきます。

「教えろ、手伝わせろ」

と、しつこく食い下がった挙げ句、説明すると内容が理解出来ずに去っていく。

そんなこんなで、一つの作業に対して普通にやるより1.5倍くらいの時間がかかっていました。

自衛隊の業務って単純な帳簿付けみたいに簡単なものが多いんですよ。

しかし、簡単な業務を「大変な仕事」アピールしながらやる人が多い。

で、そんなアピールもしてる暇が無いような業務は逆に「誰でも出来る簡単な仕事」扱いされていたりします。

単純な在庫管理より人事の方が楽だと思われていたりするのが自衛隊です。

要するに業務内容の評価がメチャクチャなんですよ。

だから、増員されないわりに私の所に手伝い人が殺到します。

増員のために、この一連の話を何度も説明したし、文書として提出したりもしましたが…

一部の隊員にしか理解されず、意見が通らない。

幹部も曹士も、自衛官って複雑な物事を理解出来る人が少ないんですよ。

しかも、理解出来ない話を聞かされるとキレ出す人も多数。

仕事の話をして殴られるのは、よくある事でした。

自衛隊に関しては、階級と頭の良さって全く関係ないです。

正直、この組織は変わらないだろうなと思っています。

仕事にしろ人間関係にしろ「理解力」って必要だと思うんですよね。

しかし、それが簡単じゃないからこそ人を選ぶべきなのかもしれません。

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