今回は、なかなか行動を起こせない人向けの話です。
私が実践して効果のあった方法を解説しながら話していきます。
やる気というものは論理的に考えて起こす事が出来ます。
逆に根性論ではどうにもならない事も多いです。
今回は、そんな感じの話です。
外に出る
脳内の神経伝達物質であるドーパミンが「やる気」を起こす作用があると実証されています。
その為、やる気を出す系の話では必ずと言っていいほどドーパミンが登場するので、知っている人も多いでしょう。
ドーパミンを出す方法は色々ありますが、簡単に出来る事で個人的にオススメなのが
「家の外に出る」
です(笑)
休みの日、何もやる気が起きずにゴロゴロしてしまう人もいると思います。
勉強や掃除をしようと思っても、なかなかやる気にならない。
そういう時は、近くのコンビニにでも行ってコーヒーやアイスでも買ってくると良い。
10分くらいの散歩でも良いです。
心理的に安全な場所から出るという行為はドーパミンが出ます。
家から外に出るのが、まさにそれです。
長時間の外出だと疲れてグッタリする人もいると思いますが、短時間の外出なら家に帰った時にエネルギーが余って消化不良気味になる。
そのエネルギーを活動に使うわけです。
で…家から出る気にならんという人は、まずは外出しなくても良いから外に行く準備だけをする。
準備が終わったら、そのままの流れで靴を履いて待機。
そこまでしたら部屋に戻るという選択肢を取るのも疲れるので、一旦は外に出る気になります。
音楽の力を借りるのも効果的です。
音楽でドーパミンが出れば外に出やすくなるので、私はトレーニングジムに行く前に聞いたりしています。
何にせよ、ドーパミンが出れば結果オーライです。
ちなみにアダルトチルドレンやブラック企業で酷使されている人の多くは、ドーパミンの分泌量が少ないそうです。
無気力になり、無力感があるのはそのためなので、その人自体が怠け者というわけではありません。
ちなみに自衛官や警察官も、理不尽耐性が弱いと同じような状態になります。
環境さえ変えれば、わりと改善したりするものです。
段階を踏む
人が未知の領域に踏み出す時は、莫大なエネルギーを必要とします。
そのエネルギーを一片に起こすのは難しいので、エネルギーの消費を分散する方が楽です。
例えば、初めてトレーニングジムに通いたいと思った時。
良さそうなジムをネットで調べて、必要な物を揃えて、ジムに行って説明を聞いて、見学をして、トレーニングをする…
これを一度にやれるほどエネルギーのある人は滅多にいません。
だから、段階を分けます。
まず、ネットで細かく調べて、可能なら見学の予約をする。
…これだけならすぐに出来ます。
次にジムに行って説明を受け、見学する。
…ちょっと労力がいりますが、そんなに大変ではないです。
通う気になったらスポーツウェアを用意する。
…この辺は簡単ですね。
で、ジムに行くわけです。
多分、普通の人が初めてジムに行くのって怖いと思うんですよ。
未知の領域に踏み出す時は誰しも不安や恐怖があるもので、それゆえに億劫になる。
しかし、段階を踏む事によって怖さも軽減します。
まず、ジムに行けば思ったより普通の人が多い事が分かります。
ゴールドジムみたいなガチガチのジムではローマの剣闘士みたいな人が目立ちますが、場所によっては普通の人も多いです。
老若男女がいますし、私の行ってるゴールドジムはキッズスクールもあるので子供もいます。
youtubeの動画に出てくるような筋トレエリート達はピラミッドの頂点付近の人達なので、実は滅多にいません。
やっているトレーニングのレベルも、全員が高いわけではなく一部の人だけです。
で、ジムの常連達も自分よりレベルの高い人がいたら意識しますが、それ以外の人なら大して気にしていません。
あと、意外とウェアを気にする人がいますが…
ウェアも慣れた人だとテキトーな事が多くて、私も自衛隊で着てたOD色のTシャツとかが便利なので使ってたりします。
ウェアもジムの楽しみの一つではあるので拘る人は拘りますが、別にテキトーな服装であっても誰も気にしません。
このように、未知への不安なんて知ってしまえばなんてことはないわけです。
結局のところ足を止める原因の多くは、持っている情報が少ない事なんですよ。
そのためにも段階を踏むというのは、自分の目で情報を得られるので効果的です。
感情的に必要性を理解する
「外国語を覚えた方が良い」
と、言われて覚えようとする人はまずいません。
モチベーションを上げるには「なぜそれが必要なのか?」という部分が死ぬほど重要です。
人をやる気にさせるのが得意な人は、必要性を伝えるのが上手いんですよ。
しかし、理屈を並べて「必要だ」と言っても大して効果はありません。
モチベーションは感情なので、感情を動かす必要があります。
「外国語が話せると仕事の幅が広がる」
と言われるより
「外国人と話せるとスゲー楽しいぞ」
と言われた方が、やる気になるものです。
さらに手っ取り早いのが、実際に外国人と話してみる事です。
当然まともに話せませんが、カタコトでも意味が通じると楽しくなります。
分からない単語があったら調べて、また話す事を繰り返すと次々に話せるようになっていく。
そうなると面白くなってきて覚えようという気になっていく。
小さな達成感もまた、ドーパミンの分泌を促すそうです。
個人的に、外国語を覚えるためには定期的に外国人と話す必要があると思っています。
外国人と話さずに外国語を覚えようとしても、必要性を感じないからモチベーションが上がりません。
私も最近は外国人と話す機会が少なかったので、モチベーションがありませんでした。
今度から外国人だらけの場所の仕事が始まるので、丁度よかったと思っています。
私のブログは海外の方も見て頂いているようで、日本以外だとアメリカとインドネシアが多いです。
スパムやヤベーのが多いから蛙書楼のコメントは非公開にしてますが、日本語だけでなく英語やインドネシア語が散見されます。
「触れない優しさ、踏み込む勇気」という記事で、「良い仕事を続けろ」と英語でコメント貰ったのは嬉しかったです。
需要があるなら英語とインドネシア語で記事を書けたら良いなーと思っています。
合理的な必要性と感情的な必要性って別なんですよ。
勉強嫌いな子供に勉強をしろと言っても、やる気にはなりません。
成績が悪い人間が目の前で処刑されるのを見たら、恐怖で必死に勉強するでしょう。
成績上位者がめちゃくちゃモテる学校だったら、必死に勉強する人も増えるものです。
成績が上がる度に死ぬほど誉められたら、より頑張る人もいます。
学校の勉強自体は感情的な必要性が分かりにくいんですよ。
成績が悪くても何とかなってしまうし、必要性を感じるのは社会に出てからです。
感情的に必要性を理解しないとモチベーションに繋がらない。
モチベーションを上げるには理屈よりも感情を動かす必要があるわけです。
私は生きるために体と心を鍛える事が必要でしたし、私の古い友人は社会で生き残るために中国語を必要としています。
警察学校の剣道がアホみたいに強い同期は、剣道部の女子にモテるために死ぬほど練習して強くなったそうです。
何にせよ、モチベーションが上がるのに越したことはありませんね(笑)
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