「雑記」兵士と夜空の星

自衛隊系記事
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最近、夜は仕事で山にいる事が多いので星を見る機会がよくあります。

寒空の下でふかすパイプがスッゲェ旨いから必然的に星を見ています(笑)

私は星について微妙に知識があるのですが、その理由は仕事に関係があったからです。

自衛隊の訓練では夜間に行動する事が多く、星を見る機会が多かった。

夜間は見える物が少なく、敵に発見される可能性があるからライトの使用も最小限。

徒歩または車での夜間行動は夜目が頼りです。

無灯火での行動は、徒歩で山中を歩くのも疲れますが…車の運転に関してはマジで集中力を使います。

貧乏部隊には暗視眼鏡みたいな高価な物は少なく、「絶対必要ねーだろ」って感じのオッサンが持っていってしまう。

だから、工夫や訓練を重ねて暗闇に対応していました。

その中で星を使って指示をしたり、作戦行動に利用する事がありました。

今回は、そんな兵士に関係のある星の話です。

北極星

別名ポラリスとも呼ばれる微妙な明るさの恒星です。

夜空の星の中で唯一、位置が変わらずに真北に存在しています。

なんでかというと、地軸の延長線上にあるので地球が回っても同じ位置に見えるからです。

アナログな兵士にとっては非常に重要な星で、夜間に正確に北の方角を知る手段の一つです。

照明を使えない夜間行動は方角を見失いやすいので、北極星が見えると安心します。

また、火砲や迫撃砲に用いられる間接照準射撃の作業に使う事もあります。

緻密な計算で行われる間接照準射撃に使われるぐらいなので、常に正確な北に位置している事がわかります。

大航海時代には方角や位置を知るための測量作業にも使われていたのですが、現代でも似たような使い方をされているわけです。

北極星は他の星と同じくらいの明るさしかありません。

こぐま座の端にあるのですが、こぐま座を見つけるのも困難です。

そのため、基本的な探し方は北斗七星とカシオペア座を見つける所から始まります。

ひしゃくの形をした星とWの形をした星ですね。

星が見えにくい時でも分かる星座なので見つけやすいです。

この2つの間に北極星はあります。

位置としてはこんな感じですね。

ざっくりした方角が知りたいだけなら、北極星が分からなくても「この2つの星座の間が北」ぐらいの認識で大丈夫です。

余談ですが、今はポラリスが北極星となっているものの、長い時間をかけて少しずつ移動しているので北極星はいずれ変わります。

ここ1500年間くらいはポラリスが北極星ですが、その前は別の星が北極星だったようです。

アークトゥルス

北極星を新隊員に教える時によく勘違いされるのが、アークトゥルスという恒星です。

北斗七星のひしゃくの持ち手部分、その延長線上にオレンジ色で明滅したスッゲェ明るい星があります。

それがアークトゥルスです。

北極星の探し方を教えている最中に新隊員が「あれか!」と言い出したら、大体アークトゥルスです(笑)

だから、北極星を教える時は必ずアークトゥルスについても教えています。

星は北極星を中心にぐるぐる回ります。

そのためアークトゥルス自体は方角の参考になりにくい星ですが、とにかく明るくて特徴的なので見つけやすいです。

だから教えておくと地点の指示がしやすくなります。

例えば、アークトゥルスに手をかざして

「アークトゥルスから指2本左の場所」

みたいに言うと、暗闇でも地点の指示が出来ます。

また、「敵方の光を見つけた」という報告を受ける時は

「アークトゥルスの左です」

みたいに言われると分かりやすいです。

余談ですが、長期間の訓練で変なテンションになった後輩が

「アークトゥルスたん萌え~」

って、言い出して死ぬほど笑った事がありました(笑)

以来、私の中では「トゥルスたん」です。

シリウス

冬の星座であるオリオン座の左下にある、白っぽくスゲー明るい星がシリウスです。

時期によっては日中でも見える時があります。

アークトゥルスが見えない時に見えたりするので、アークトゥルスと同様の使い方をします。

とにかく明るい星を探すと、シリウスかアークトゥルスが見つかって、シリウスは白色でアークトゥルスはオレンジ色なので差別化もしやすいです。

シリウスよりは暗く、アークトゥルスよりは明るいカノープスという星もありますが、北半球ではほぼ見えません。

シリウスもさる事ながら、近くにあるオリオン座も見つけやすい星座なので使い勝手は抜群ですね。

私は覚えていませんが、時期と時間を把握しておけばシリウスやアークトゥルスからも大体の方角が分かります。

夏になるとシリウスはあまり見えませんが、変わりにサソリ座が見えるのでアンタレスという赤い星が見えます。

アンタレスを目印にする事もありますが、どちらかというとサソリ座自体が分かりやすいです。

ちなみにシリウスの語源はギリシャ語の「セイリオス(光り輝く者)」で、中国では天狼と呼ばれています。

カッケェな(笑)

昔、「風の谷のナウシカ」のセリフを真似して

「目標◯◯、シリウスに向かって進め!」

って、カッコつけて指示したら皆テンションが上がってました。

ノリが良い奴らです(笑)

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