「雑記」近接武器

自衛隊系記事
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普通の人からすれば武器なんて縁が無いものですが、私がやってきた仕事は武器が関わるものばっかりなんですよ。

で、必要だから持ってるんですが、基本的に使わないと邪魔くせえものです。

個人的な思い入れはなく完全に道具でしかないので、そういうのが好きな人にはあまり面白くない話かもしれません。

今回は、私が関わってきた近接武器の話です。

警察官時代

警察官が携帯する武器と言えば38口径のリボルバーが有名ですが、他には伸縮式の警棒が貸与されています。

最初、私には三段式の警棒が貸与されたんですが途中から二段式警棒に変わりました。

三段式警棒はコンパクトで携帯に便利だったんですが…まあ脆かったんですよ。

練習で人型のサンドバッグを打った時にグニャッと曲がってしまってクソ怒られました。

まあ、欠点は指摘されていたようで、改良型として二段式が採用されます。

二段式は長くなったので携帯の邪魔になりましたが、頑丈で軽いから使いやすくなりました。

見た目はスゲーカッコ良いし示威効果があるものの、軽いから威力を出すのは難しい。

逮捕術で習う手堅い打ち方だと、ガタイの良い人には通用しません。

肩に担ぐ感じで構えて、体ごとひねりながら打つと…長さを活かして威力を出す事が出来ます。

二段式の底部にはグラスブレイカーが付いていて、窓ガラスを割って事故車両から搭乗者を救出する用途があります。

…が、警棒が軽いから威力が出ないから使いにくく、結局はほとんどの人がレスキューハンマーを使うそうです。

私も使った事が無いです(笑)

他には…昔使われていた木の警棒が交番に置いてあったりするんですが、邪魔だし中途半端なので使った事が無いです。

また、普段から携帯するわけではないですが、警杖という長い棒があります。

警察所や交番のお巡りさんが立番している時に持っている木の棒ですね。

シンプルに長い木の棒なので使い勝手は抜群で、逮捕術で習う打ち方も合理的なので熊とかが相手じゃなければ警杖で十分だなーって感じがします。

あとは、何種類か用途に合わせた盾とか道具とか色々あるんですが…たぶん話したら駄目なやつなので内緒です。

自衛隊時代

実は駐屯地には色々あるんですが、メジャーな近接武器と言えば銃剣ですね。

銃剣とは、ライフルの先っぽに装着出来るナイフの事です。

知っている人には当然の事ですが、銃剣は銃によって変わります。

私は新隊員教育隊の時は64式小銃を使っていて、途中から89式小銃に変わりました。

64式の銃剣は30センチくらいあってスゲー長いです。

着剣すると槍みたいになる。

品質はそこまで良いとは言えなそうですが、長い刃物は頼もしく感じます。

一方、89式の銃剣は短く多機能になっています。

鞘と合わせてワイヤーカッターに出来たり、簡易的なノコギリがついていたり、道具としての側面が強くなっています。

形や機能はロシアのAK74小銃の銃剣に似ていますね。

まあ、私はナイフ戦闘に明るくないので良し悪しはよく分からんです。

89式の銃剣は装着する位置が絶妙に邪魔で、トラックの運転席や助手席に乗る時に鞘ごと折れるという事故が多発しました。

色々対策が練られて部隊事に涙ぐましい努力をしていたんですが、そもそも着ける位置が悪いからそれでも事故が起きています。

また、今でこそ刃が入っていますが、当初の銃剣に刃は入っていませんでした。

なんでかは分かりませんが、安全管理に死ぬほどうるさい自衛隊だから怪我防止の為かなと思います。

ふざけて怪我する奴がいそうですしね。

まだ銃剣に刃が入っていない時に習った着剣状態の格闘術で「斬打撃」というものがありました。

銃剣の刃にあたる部分を叩きつけるような攻撃です。

格闘の教官曰く、

「銃剣に刃が入っていないから斬撃ではなく打撃」

「だから、斬るのではなく叩く」

それを聞いた時

「いや、戦闘になるなら刃は入れろよ」

とシンプルに疑問に思いました。

「自衛隊の頭の悪さが出たな」と苦笑いする出来事です。

まあ、実際の斬打撃は刃が入っている前提で、斧のような威力を出す目的なんだと推測しています。

また、銃剣をアテにしている人はまずいなくて、大抵は自分のナイフを持つか、そもそも刃物を持たない人がほとんどです。

実際の戦闘行動なら使うんでしょうが、訓練だとただの飾りになっていましたね。

ちなみに個人的に近接武器として優れていると思うのはツルハシの柄です。

自衛隊のツルハシは刃と柄が分離出来るようになっていて、柄が棍棒として地味に優秀です。

長さも重さも形もバランスも丁度良く、雑に振っても威力が出る。

ツルハシの柄で後頭部を殴られた時は、一瞬意識を失ってブッ倒れました(笑)

余談ですが、年末にクソポジティブな先輩に会って昔の話をしてきました。

先輩曰く

「あの時代のあの部隊がイカれてただけで、北海道はそうでも無いよ」

だそうです。

駐屯地や部隊によって荒れ具合に差がありますね。

警備業界

警備業界で武器ってあんまり重宝されていないんですよ。

平和な現場がほとんどだし、ショッピングモールとかに突っ立ってるだけなら武器なんていらないですからね。

核燃料や現金の輸送、機械警備とか身辺警護でもない限りは携帯する事自体があまり無いです。

まあ一応は武器の携帯が認められてはいるんですよ。

主に警棒と警杖です。

まず警棒なんですが…警備業で使える警棒ってゴミなんですよ(笑)

重さと長さが厳しく決められていて、威力が出せないようになっているからです。

これなんでかというと…

昔の警備会社は暴力団の隠れ蓑になっていて、構成員が合法的に武器を持ち歩けてしまったんですよ。

当然ながら問題になり、警備業法がクソ厳しくなって武器についても厳しく制限されてしまったわけです。

その結果、ペシペシと音がしそうな警棒しか使えなくなってしまいました。

私の場合、警棒を使うより拳で殴った方がよっぽどマシです。

ただ、警備業法の抜け道みたいな商品があって、昔はマグライトっていう棍棒みたいなライトを使う所もありました。

マグライトがグレーになってきたら、今度はバカみたいに硬い誘導棒が登場して警棒変わりに使えるようになりました。

あまり需要は無いですけどね。

また、警杖は警察と同じような物なので武器としては有効なんですが、長げーし邪魔だしで持ち歩く人なんてまずいません。

重要施設の警備でもない限りは使われないでしょう。

一度、気まぐれで警備系の資格を取りに行った時、警杖の打ち方を習ったんですが…警察と全然違いました。

端的に言うとゴミみたいな感じです。

たぶんですが、打ち方もワザと力が入らないように教えてるんだと思います。

警備業の資格を取りに行くと講習のレベルの低さに頭が痛くなります。

比喩ではなく、マジで気持ち悪くなるので違う意味で満身創意です。

しかし、それでもついていけない人がいるから人材の闇を感じざるを得ないです。

少し脱線しましたが、基本的に警備業にはマトモに使えて携帯出来る武器ってまず無いんですよ。

で…私が結局使えるのはこれだなと考えたのが

●フラッシュライト

●ナックルガード付きグローブ

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この2つです。

フラッシュライトは普段使いもさる事ながら目眩ましとしてもスゲー優秀です。

私はシュアファイア60Pのバルブを300ルーメンに交換した物を使っています。

グローブは素手での接触を避けるためと、お手てが痛くならないためです。

まあ、仕事中は関係ないヤベー奴に絡まれても無視するし、トラブルが起きても大抵は口論程度で終わるから使う機会はあんま無いですけどね。

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