「思考法」熟考と速考

哲学系記事
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私は議論をする時と哲学的思考をする時では、脳の使い方が全然違います。

時間をかけて答えを出す「熟考」。

瞬間的に判断して答えを出す「速考」。

これを自然に使い分けています。

私の場合、元々は熟考型でしたが、警察と自衛隊の経験から速考も出来るようになりました。

完成度を求められるような思考は熟考、速さを求められる時は速考。

…というように場面によって適した思考法が存在します。

今回は、そんな思考の話です。

熟考

論理的な思考をする時やインスピレーションを形にする時などは熟考を行います。

例えば、A、B、C、Dのタスクがあるとします。

Cを行うにはAとDを終わらせている必要があり、Dを行うにはAとBを終わらせている必要がある。

Aを行うとBは最後にしか取りかかれない。

さて、正しい順番はどれでしょうか?

Cを行うために必要なDを行うためにはAとBが必要で、先にAをやってしまうとBが取りかかれなくなる。

そのため、正解はB→A→D→Cの順番ですね。

こうやって構造を把握し、筋道立てた思考が論理的思考です。

では…今度は「人狼ゲーム」が面白いなと感じて、さらに面白くするにはどうしたら良いかを考えます。

全員が馬鹿になって、頭が良さそうな発言をしたらアウトな「脳筋人狼」。

怪しいと思った相手をいつでも誰でも刀で処す事が出来て、剣の腕も勝敗に左右する「侍人狼」。

全員が嘘発見器をつけた状態で行う「正直人狼」。

みたいな感じで私は考えます。

「人狼ゲーム」という素材に違う素材を組み合わせながら、脳内でシミュレートして面白くなるかどうかを考えるわけです。

これがインスピレーションを形にする思考ですね。

これらは内容が複雑になってくるので瞬間的には思いつきません。

時間をかけて考える必要があるので熟考をします。

私は熟考する時はクセがあって、目線がほんの僅かに下を向きます。

理由は分からんですが、僅か下に目を向けると脳が熟考しやすい状態になるんですよ。

その状態で考え事に集中すると熟考状態になります。

外部を遮断して自分の世界に入り込む感じですね。

よくボケーッとしている人がいますが、そういう人は熟考状態になってたりします。

私もそうでしたが、人によっては勝手にスイッチが入ってしまうものです。

熟考は基本的にシングルタスクです。

考える以外に何もしないか、無意識に行える事をしながら考えるものです。

時間がある時に完成度の高い答えを出すためのもので、哲学的な思考でもあります。

熟考のコツは自分の世界を大切にする事なんですよ。

読書とかプラモデルみたいに一人で没頭出来るようなものがあると熟考しやすくなります。

熟考の得手不得手は人の特性でもある。

優秀なクリエイターは熟考が得意な人が多いですしね。

速考

熟考とは逆に、完成度よりも速さを求める思考が速考です。

トークが上手い人、家事の手際が良い人、前線で優秀な兵士なんかは速考が得意だったりします。

速考は脳のリソースを割く何かをしながら考えるので、深く考える事は出来ません。

その変わり、移り行く状況にテキパキと対応する事が出来ます。

例えば、議論は話の流れが早いので、熟考していると置いていかれます。

結論を出しても既にその話が終わってしまう。

だから、完成度が低くても短時間で意見を出す必要があり、話しながら考えをまとめていきます。

私の場合は、頭の中に浮かんだ言葉を次々と繋げていく感じですね。

家事をする場合は、何か作業をしながら次の行動を考えていきます。

皿洗いをしながら次に洗濯物を干す手順を考える。

こういう風に次の行動に繋げていきます。

兵士の場合、速考のレベルが高いほど機敏な行動が取れるようになります。

目の前に現れた敵を撃ちながら、次の行動で周りを確認して…

違う敵がいたらまた撃って、敵がいない場合は先へ進む。

みたいに2手3手先を一瞬で考えます。

速考のコツは良い意味でのテキトーさで、完成度を求めない事なんですよ。

当然ながら一瞬で思いついた言動がベストな選択とは限りません。

しかし、熟考していたら間に合わないから完成度が低いまま進行します。

トークの場合、面白い事を考えてから言おうとするのではなく、パッと思いついた事が面白いかどうかを一瞬で判断する。

トーク力って一瞬の思いつきが肝なんですよね。

後から考えると「もっと上手い言い方があったな」と思うものですが、まあ速考はそういうものなんですよ。

兵士の場合は最初の敵を撃とうとした時点で、もしかしたら違う敵に自分が狙われているかもしれません。

しかし、迷っていたら最初の敵にも撃たれるので、先に思いついた行動を優先するわけです。

速考は迷いが一番の敵です。

とにかく一瞬で思いついた事を行動に移していく。

速考の精度は思いつきの精度でもあります。

最初にパッと浮かんだ案の完成度に左右されるからです。

そして、それは経験則によって決まります。

だから、議論が強い人は普段から考えをまとめているし、兵士は同じ行動をひたすら反復して訓練するわけです。

私が速考する時は目線を僅かに上にしながら首を傾けて見る位置を調整します。

ほんの僅かにだけ上目遣いになって遠くを見るようにすると、額のあたりに意識が集中します。

こうすると私は速考しやすくなりますね。

頭の中をクリアな状態にして必要な事以外を考えない。

頭を空っぽにするというよりは、いつでも思考が出来るように構えておくイメージです。

思考の基礎

そもそも思考とは、知識をパズルのように組み合わせる事です。

経験や情報などの知っている事の多さが知識で、組み合わせる技術が思考力ですね。

思考するためには知識も思考力も必要になります。

一流の料理人でも具材が無ければ大した物は作れないし、一流の具材があっても料理が下手ならマズイ飯が出来上がる。

これと同じ事で、思考するためには知識も思考力も必要なんですよ。

熟考も速考もベースとなるものは知識と思考力です。

完成度を求めれば熟考に、速さを求めれば速考になるだけです。

熟考には主に情報、速考には主に経験則が必要になります。

ただ、レベルの高い速考の場合、ベースとなるのは熟考です。

例えば、議論の強さには速考が必要ですが、その速考を支える物が熟考によって出した答えです。

普段から熟考して出した答えが頭の中にストックされているから、速考した時に完成度の高い意見がパッと出てくる。

兵士の戦闘行動も、熟考して出した答えを元に訓練を繰り返します。

その結果、速考の完成度が高くなって状況判断が的確になっていきます。

また、その分野の熟考が弱いと速考の精度も低くなります。

私も人生哲学的な話なら速考で返せますが、原宿系ファッションの話は全く考えた事が無いから返せません。

専門の分野の知識が無ければ熟考は出来ませんからね。

広く知識を集める事は熟考と速考に影響するわけです。

今は分からない事があればスマホで簡単に調べられる時代です。

だから、知識を覚える事を軽視する人も多い。

しかし、思考力という点においては知識が頭の中に入っている事が大切なんですよ。

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