冗談を上手く使うための話

哲学系記事
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人は冗談を言うものです。

ただ、冗談は感覚的な部分が多くて、人によってはスゲー苦手だったりします。 

ただ、冗談はスゲー大切なんですよ。

軍隊みたいに厳しい規律のある組織でも大切にされています。

今回は、そんな冗談の構造と効果に関する話です。

悪意を含まない事

冗談で最も重要な事が、悪意を含まない事です。

例えば、人をイジる時。

「お前はアホだなあ」

と、屈託なくケラケラ笑いながら言うと、大抵の人は冗談と捉えます。

一方で…相手を見下して優越感を感じながら言うと、大抵の人は侮蔑と感じます。

冗談と侮蔑を分けるポイントの一つが、冗談を言う人の心の在り方なんですよ。

人の内面はわりと表に出ます。

特に、悪意は隠しきれないものです。

だから、冗談は相手へのリスペクトを持っている事がスゲー大切です。

そして、相手を傷つけない事も重要です。

普通の人は悪意を感じたり、相手が傷ついた雰囲気を感じると笑えなくなります。

ハゲを気にしている人のハゲをイジったら冗談にならないし、ハゲを気にしていない人でも見下しながらイジると冗談にならない。

冗談は楽しむ事や周りを楽しませる事が目的です。

そこに悪意を含んだら、どんなに冗談めかしても侮蔑になります。

そして、相手を傷つけないためには雰囲気が重要になります。

そのためには自分のキャラクターに合わせた言葉選びが必要なんですよ。

例えば、アホっぽい雰囲気の人はキャラクターとしてめちゃくちゃ強いです。

どんなに暴言を吐いても怖くないから冗談に聞こえるんですよ。

スゲー羨ましい才能です(笑)

怖い人がシンプルに暴言を吐くと、どんなに冗談のつもりでも暴言にしかなりません。

だから、冗談で暴言を吐く時はスゲー気を使わなければならない。

ケラケラ笑いながら言ったり、声を裏返しながら言ったりと、一目で冗談と分かる工夫が必要になる。

冗談の幅がスゲー狭くなるわけです。

受け取り手は、リラックスして聞けるかどうかで冗談かどうかを判断します。

ガチッぽさが出ると冗談に聞こえないし、言う人の緊張が伝わると自分も緊張してしまいますからね。

ただ…本気でブチギレている人を見てもゲラゲラ笑う事があると思います。

その人が怖くなかったり、キレ方が独特で冗談に見えたり、陰湿さの無いキレ方だったりすると「怖い」ではなく「面白い」と感じたりするからです。

また、テレビやyoutubeを見ている時に画面の中の人がブチギレても、恐怖を感じる事が少なく笑いになりやすい。

これは、エンターテイメントというフィルターを通して見ているので、現実よりマイルドに雰囲気が伝わるからですね。

自然と冗談になる人もいれば工夫して冗談にする人もいて、一人一人のキャラクター次第で冗談の手法は大きく変わります。

まとめると…

●悪意が無い事

●他人が傷つかない工夫

この二つが冗談のポイントで、いかにして自分がその条件をクリアするかですね。

冗談の技術

お笑い芸人の人達がスゲーと思う所は、言動を繊細なバランスで笑いに変えている所です。

例えば、人はキレている人を見ると怖がるものです。

しかし、芸人の人達はエンターテイメント上でめちゃくちゃキレて見せます。

ネタの中には必ずと言って良いほどキレる場面があり、そこが笑い所になっています。

キレるという挙動を「恐怖」ではなく「面白さ」に変換しているわけです。

東京03の角田さんという、私の好きな芸人さんがいます。

演じるキャラクターもさる事ながら、キレ方がめちゃくちゃ面白いんですよ。

理不尽で残念な感じのキレ芸が本当に上手いんですよね。

私も真似したいなーと思っているんですが、スゲー難しくて技術の差を感じます。

お笑い芸人のネタを素人がやった時、人によって使いこなせなかったりします。

笑い所を捉える技術に圧倒的な差があるからです。

どんなに良い道具があっても職人の技術が未熟だと良い物は作れない。

人の笑い所を捉えるには絶妙な調整が必要で、それは経験則から感覚として身につくものです。

自分のキャラクターをいかにして笑い所に近づけるかが冗談の技術なんですよ。

私の場合は、丁寧語と暴言を交えたギャップが一番笑い所を捉えやすいです。

「左様でございますか、クソが」

みたいな感じですね。

軽快に流れるように話す事がポイントです。

これは流暢にどちらの言葉も話せる事に加えて、淡々と話す事が得意だから出来る冗談ですね。

どちらの言葉を話していても違和感が無いので、私のキャラクターにも合っています。

ただ、これを普段から全く暴言を吐かないような大人しい人が言うと、雰囲気が違って周りが引いたりします。

慣れないとガチめなトーンで言ってしまったりもしますね。

すると、冗談ではなく侮蔑に聞こえてしまう。

あまりにもキャラクターに合っていない冗談は、冗談に聞こえなくなってしまうわけです。

前述の通り、冗談の技術とは自分のキャラクターを笑い所に近づける事です。

その時に使いこなせないネタを使うと、冗談に聞こえなくなってしまう事がある。

キャラクターとネタの科学反応が面白さに変わります。

だから、自分のキャラクターに合ったネタが必要になるわけです。

適度にふざける

意外に思われるかもしれませんが、どこの軍隊でも悪ふざけをする文化があります。

陰惨で厳格なイメージのある旧日本軍でもそうです。

まあ、あれは後年の印象操作や誇張表現も含まれていて、経験者の話を聞くと悪ふざけをする余裕もあったみたいですね。

悪ふざけが出来ない組織はストレス耐性が低くなります。

課題や問題を抱えている時、人は余裕が無くなるものです。

真面目に考える必要があるものの、それが行き過ぎると思考がネガティブになっていく。

ネガティブになるほど余裕を失う。

余裕が無くなれば視野が狭くなり、柔軟性を失い、他者に優しく出来なくなる。

大事な時ほど余裕が必要で、その余裕を生むのに有効なのが悪ふざけなんですよ。

悪ふざけをする事で思考がネガティブになるのを抑えられるからです。

責任者になったりすると、抱えている問題に対してプレッシャーを感じる事があります。

私も自衛隊で陸曹になったばかりの頃はそうでした。

目先の問題に直面して不安になっている時、部下が楽しそうにしていると

「真面目にやれ」

と、苛立ちます。

ただ…この時の私は余裕が無かったんですよ。

余裕があれば大した事もない問題でしたが、プレッシャーで固くなっていたから周りの態度に苛立っていた。

周りに対して不要に厳しくしてストレスを与えてしまいました。

その時、私の2つ下の後輩がいたんですが、そいつがまあスゲー小生意気なんですよ(笑)

こっちは余裕がないのに、とにかく悪ふざけをしようとしてボケてくる。

ただ、そいつのペースに巻き込まれてボケている内に余裕が生まれたんですよね。

真面目になってガチガチに固くなるよりも、適度にふざけた方が余裕があって上手くいきました。

だから、私は真面目な話をしている時に冗談を挟むし、真剣な場面でも怒られない程度にふざけます。

緊張する場面や不安になる場面は誰しもが経験するし、真剣になると思います。

でもね、そういう時こそユーモアが必要になんですよ。

ネガティブになりそうな気持ちに歯止めをかけて冗談を言う、悪ふざけをする。

これが出来るとプレッシャーに強くなります。

真面目である事は良い資質ですが、クソ真面目になってはいけない。

いつでも冗談を言える人の方が厳しい状況に強いです。

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