対人恐怖症の話

哲学系記事
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マイノリティの中で苦しんでいる人が多いのが対人恐怖症です。

これは他人どころか本人すら気が付かず、自分の性格の問題だと思っている人が多いです。

何らかの原因でトラウマを患った人はなりやすいようです。

私自身、今では克服したものの…かつては結構苦しみました。

今回は、対人恐怖症に苦しむ人向けの話です。

対人恐怖症とは?

ざっくり言うと

「他人を不快にさせていないか?」

「迷惑をかけていないか?」

を過剰に気にするあまり人を避けたり、上手くコミュニケーションが取れなくなる事です。

誰しも似たような不安を感じる事はありますが、対人恐怖症の場合は極めて強く感じてしまいます。

似たような事は誰しもあるため自分が対人恐怖症だとは気付きにくく、他者からの理解を得られない事も多いです。

他人との交流に対して強い不安を感じ、かつ無意識に不安を悟られまいとしてしまう。

動揺は身体症状として表れます。

私が見てきた限りだと声が震えてしまう人が多く…

他には「冷や汗が出る」「顔が熱くなる」「お腹がキューッとする」といった事を挙げる人もいました。

不安や恐怖は生物が危機を避けるために抱くものです。

それが、何らかのトラウマがあると脳が過剰に反応してしまい対人恐怖症として表れるわけです。

人によって不安の強さはまちまちですが、普通の人がヤクザと話すぐらいの恐怖だと思えば想像しやすいと思います。

怒られたり責められたり、または話についていけないなど一定以上のストレスがかかると頭がボーッとしてしまい、酷い時は眠気に襲われたりします。

気を使う状況に弱く、相手に気を使わせる状況にも弱い。

ストレスに弱いのではなく、過剰反応によってストレスが大きくなるだけです。

自力での克服は困難なため人の手を借りる必要があるのですが…人を避ける傾向があるために難しくなっています。

原因と克服

対人恐怖症の原因のほとんどは家庭か学校にあります。

●親が大変そうで甘えられなかった

●めちゃくちゃ厳しく躾られた

●人に拒絶されて深く傷ついた

●集団に馴染めなかった

●イジメや虐待にあった

などなどが主な原因ですね。

私の場合は虐待でした。

親に近づけば暴力を振るわれるか罵倒されるかだったので、自分の存在価値が無いように感じてしまっていた。

その経験から、人と接する事が相手の迷惑になると考えてしまい、相手が好意的に近づいてきても離れてしまう。

「迷惑かもしれない」

これは自分の中にある不安から来る思い込みだったのですが、人から大切にされた経験が少なかったので払拭する事は困難でした。

私は人格者や優しい人と出会う事があり、気を許せる友人にも恵まれたので早く克服する事が出来ました。

ただ、私は運が良い方で…多くの人は大人になっても引きずっています。

対人恐怖症の原因であるトラウマは、脳の疾患でもあるため自力での解決が難しいからです。

ただ、トラウマの原因さえ分かれば克服は可能です。

自衛隊の後輩の一人もトラウマを抱えていて、人を怒らせたり不快にさせる事を酷く恐れていました。

他の先輩や上司の前では上手く話せず、怒鳴られるとパニックになってしまう。

私はスゲー心配だったから何度も話を聞いて

「他の連中が頭おかしいだけで、お前は何も悪くない」

というような内容を論理的に説明していきました。

過去の話を何度も聞いて、怒らず、否定せず、説明していく。

一年くらいかけて少しずつ克服していき、自信が見え始めるようになりました。

他の隊員に対人恐怖症を理解させる事が出来ず、庇ったりしながら難航はしたものの…

結構上手くいってたんですよね。

ただ…私の知らない所でクソな上司にその後輩を潰されてしまい、その上司と死ぬほど喧嘩になったという報われない結末でしたが。

対人恐怖症は私も乗り越えられましたし、後輩も邪魔が入らなければ上手く行っていました。

それは性格ではなく疾患なんですよ。

風邪を引いた時に体を上手く動かせないのと一緒です。

向き合っていけば解決します。

ただ、それには人の力が必要で、そのためには人と関わる必要があるんですよね。

対人恐怖症を克服するために

まず、気持ちがネガティブにならないようにする必要があります。

●規則正しい生活

●十分な睡眠

●運動

これは本当に…本当に重要で、人はこれらが出来ているだけでも気分が良くなっていきます。

トラウマの程度によって、これだけでも対人恐怖症が解決したりします。

次に自分のトラウマを信用出来る人に話す事。

自分が内に抱えているトラウマを話すのは極めて抵抗があるものですが、理解される事は心の闇を晴らすのに有効です。

次にトラウマの原因となった事を受け入れて貰う事。

例えば、私は虐待で人から蔑ろにされていた事を私の先生が知っていたから、先生はいつも私を好意的に受け入れていました。

少しずつ小さな成功体験を積んで、トラウマを払拭していったんですよね。

これが一番効果があります。

ただ、同時に傷口を抉る人もいるんですよ。

そういう人を捌きながらやっていかないといけない。

人と関わる以上、恐怖する事も傷つく事もある。

厳しいですが、その覚悟をして前に進む必要があるんですよ。

…この記事は書こうかどうかスゲー悩みました。

対人恐怖症って言われるのが嫌な人もいますからね。

トラウマがあるのは本人のせいではないし、恥ずかしい事でもないんですよ。

刃物で刺されりゃ血が出るように、心に深手を負ったらトラウマになるのは当たり前です。

屈強な兵士だってPTSDになりますからね。

対人恐怖症は自分の価値が分からなくなり、本来のパフォーマンスが発揮出来なくなる疾患です。

今の時点で出来ねーもんは出来ねーから仕方ない。

無理せず自分のペースで向き合っていけば良いんですよ。

私も対人恐怖症の人と会って話した事が何度もありますが、上手く話せないしパニックになる人もいました。

やっぱり本人は私に変に見られたとスゲー気にするものですが、正直…

「気にした事もねーよ」

というのが本心です。

私も経験していますからね。

現実問題として理解の無い人はいます。

ただ、理解のある人も結構いるものです。

同じ苦しみを知っている人は自分以外にもいる。

まず理解のある相手と話す事、それが解決の近道ですね。

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