大人の考え方、子供の考え方

哲学系記事
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ここ最近、アダルトチルドレン問題について考えているのですが…

そもそもの話、アダルトチルドレンって何だかよく分かっていない人もいるのではないかと思います。

一言で言えば、考え方が子供のまま年齢だけ大人になった人がアダルトチルドレンです。

大人の社会は大人の考え方で動いています。

それは言語化が難しい事もあって、わざわざ教えてくれる人は多くありません。

だから、アダルトチルドレンの多くは自分の考え方が子供のままだと気が付かずに生きています。

今回は、そんな考え方の話です。

合理性と自分が正しい世界

大人は現実に合う考え方をします。

現実の捉え方が人によって違うため意見が分かれるものですが、現実から判断するのは誰もが同じです。

一方で、子供の考え方だと自分に都合の良い捉え方をします。

「youtuberになれば人気者になれて、お金持ちになれる」

これは最近の子供がよく考える事ですね。

ただ、現実は残酷な競争の世界ですし、youtubeで生活していくためには努力だけでは足りません。

人生で身につけてきた知識や能力、先天的な才能なども必要だったりします。

それらを備えていても確実な成功は無く、資金力やコネクションが無ければ厳しい。

そのうえ、常に依存や誹謗中傷と戦わなければならない。

普通に働いた方がよっぽど楽なんですよ。

子供はこういった現実を見ずに、トントン拍子に上手く行って簡単に成功する事を妄想します。

言動の根拠は、現実ではなく妄想なんですよね。

これは基本的にアダルトチルドレンも変わりません。

例えば、人生で全く頑張ってこなかった人が、自分の待遇の悪さを嘆いて

「日本は終わってる」

と、言う事がよくあります。

根本的な待遇の悪さの原因は自分にありますが、本人はその部分から目をそらしてしまう。

自分の行いに蓋をして「日本は終わってる」と思った方が自分に都合が良いからです。

現実を見ずに妄想を根拠にしている状態です。

子供の考え方では自分に都合の良い妄想をするだけなので、自分に関係ない事ならわりと現実的な事を言ったりもします。

ただ、人や世の中を穿った目で見る人も多く、それもまた妄想によるものです。

「大人は汚い!」を大人になってもやってる感じですね。

youtuberが動画に広告を多く入れただけでキレる人もいます。

それによって生計を立てるビジネスモデルですし、それを無料で見られる消費者が非難するのは道理に合わない。

これも、自分に都合の良い妄想から来る言動ですね。

肯定出来ないなら単純に見ないのが大人の対応です。

人は困難に立ち向かう事で成長していきます。

誰しもが人生で奮起するタイミングがあり、そこで大人の考え方に目覚めていくものです。

しかし、困難を避けて楽に流れ続けてしまうと考え方は子供のまま成長しません。

自分に都合の良い妄想と現実には格差があり、その格差を受け入れられず妄想に閉じ込もってしまう。

だから、まず現実を受け入れる必要があります。

それは自分の精神的な弱さや力不足を認める事、周りに対して見栄を張らない事、自分に言い訳をしない事などなど。

等身大の自分で生きていくという当たり前の事が、人はなかなか出来ないものです。

しかし、何とかしてそれが出来た人間が大人になっていくんですよ。

人に気に入られないと生きていけない

考え方が大人に変わっても根強く残るのが

「人に気に入られる事が正しい」

という価値観です。

まあ、実際のところ全ての人に嫌われて生きていける人はなかなかいません。

だから、ある程度は人に好かれる必要もあるのが事実です。

ただ、問題はその好かれ方です。

大人になると、仕事をしていくうえで実力をつけたり、適切なコミュニケーションを学んでいきます。

現実はスキルや能力が無ければ通用しない事が多く、性格が悪いとトラブルの元になる。

だから、努力して出来る事を増やし、性格を改善していくのが大人の考え方です。

問題を避けるために社交辞令は使いつつも、基本的には偽らないようにします。

その結果が魅力となり、人に好かれていきます。

一方で、子供の考え方のままだと努力や改善を嫌います。

「必要な事をやる」のが当然の大人に対して「必要な事から逃げる」のが子供です。

そのため実力がつかず、人から好かれる自分を演じる事に労力を割くようになります。

実際に頑張るよりも嘘をついた方が楽だからです。

それは基本的に見抜かれてしまうものですが、わざわざ指摘する人もいないので本人は通用していると勘違いをしてしまう。

アダルトチルドレンは「自分は嘘が上手い」と勘違いをしている事が多いです。

周りに気を使われているのが分からずに自分の嘘が通用していると思い込んでいるか、通用しないという現実を受けいれられない場合もあります。

嘘を暴かれなくても違和感は確実に残るため、嘘を重ねるほど信用を失っていく。

そのため、大人は嘘に頼らない生き方をします。

ちなみに…プロの詐欺師は嘘をつくために膨大な勉強と訓練をしているものですが、それでも違和感は消し切れないそうです。

だから、上手い詐欺師ほど滅多に嘘を使わないんだとか。

なぜアダルトチルドレンが嘘をついてしまうのかというと、人に嫌われる事を極端に恐れるからです。

子供は大人に保護されています。

大人に見放されたら生きていけないため、大人に好かれようとする。

大人に嫌われたら人生が終わったように感じてしまう。

アダルトチルドレンの根幹には、この不安が根付いています。

通常は反抗期などを経験して「大人が絶対の存在」という考え方を改めていくものです。

しかし、厳しい躾や虐待などによって幼少期に不安を抱えた人は大人に逆らえず、アダルトチルドレンになりやすい。

ありのままの自分を出せず、相手に合わせてしまうわけです。

反対に、何でもかんでも誰かにやって貰いながら生きてきた人もアダルトチルドレンになりやすいです。

社会に出てからは自分の面倒を見てくれる人がいなくなるため、自分を守ってくれる人を求めて必死に好かれようとするからです。

自分を守ってくれる絶対の存在を必要とし、

「何かに従わないと生きていけない」

という呪いのような勘違いに囚われている。

アダルトチルドレンにとっては、他者の存在が大きく感じてしまうんですよ。

「思ったより大した事ねーぞ」

と、いつ気付けるかが一つの転換点だったりします。

大人は自分の考えを持ち、自分の行動は自分で責任を取ります。

自分の力で生きる覚悟があるから、辛い事や苦しい事も乗り込えようとするものです。

例えば、大人は生きるために仕事をします。

生きるためだから、自分の力と意思で金を稼ごうとする。

一方で子供の考え方だと、会社からお小遣いを貰い、会社に言われた事をやるイメージです。

自分を養う相手が親から会社に変わっただけだから、基本的に仕事に対してやる気が無い。

しかし、やる気が無いと嫌われるから、努力しているフリや頑張っているフリをするわけです。

また…問題を解決する事を考える大人と、気に入られる事を考える子供では、意見に根本的なズレが生じてしまう。

私が色々な組織で問題を解決する時、原因の究明を求めて論じると

「いかに自分が悪くないか」

「自分も頑張っていると思われたい」

「相手より自分の意見の方が上になりたい」

という観点から話す人が必ずと言って良いほどいて、その場に関係の無い見栄と責任転嫁の話が始まります。

組織の問題は誰かが勝手に解決してくれると考えていて、当事者意識に欠けている事が原因ですね。

だから、解決はそっちのけで自分が気に入られる事を意識した話ばかりをするわけです。

大人の考え方をする人からすれば

「何を言ってるの?」

という印象ですが、当人は大人の考え方が分からないので気がつかないわけです。

大人は問題に対して真摯に取り組んで結果で応えますが、子供は出来ない理由作りか努力している姿を見せる事だけに大部分の労力を使ってしまう。

大人は必要な事を済ませた残りの時間を好きな事に使いますが、子供は好きな事をやるために必要な事を後回しにするか雑に終わらせます。

当然ながら結果に大きな差がつく。

大人の社会はドライなので、結果だけを見ます。

そのため、大人の集団で子供の考え方をしていると、取り残されてしまうわけです。

精神の自立

誰かに守って貰う子供から誰かを守る大人に考え方が変わる事、これを精神の自立と言います。

アダルトチルドレンは精神の自立が出来ていない状態でもあります。

人は誰しも子供から始まるのでアダルトチルドレンは昔から存在したでしょう。

ただ、厳しい現実に対応するために考え方が大人に変わっていくので、死が身近に感じれる時代は少なかっただろうと考えています。

社会が発展するほど生活は楽になり、アダルトチルドレンは増えていきました。

現代では社会問題になるほど数が多く、なんなら大人の考え方をする人の方が少ないんじゃないかとすら思います。

まあ、高校や大学まで大人に守られてきた人が、いきなり社会に出て大人の考え方になるのは無理がありますよね。

だから、新卒くらいの年齢の人が大人になれないのは仕方ないと思いますし、人に依存してしまうのも分かります。

私自身、そのくらいの年齢の時は似たような感じでした。

社会の中で少しずつ成長していけば良いと私は思っています。

ただ、30歳や40歳になっても自立が出来ないと頼れる者が少なくなっていき、確実に精神を病みます。

その年齢で精神が子供のまんまだと、誰からも相手にされなくなってしまう。

私も、立ち直るために支えるなら全然構わないのですが、立ち直る気が無い人の相手をするのは…まあ、しんどいです。

若い人ならともかく、ある程度の年齢になると世間の当たりも厳しくなる。

20代のうちに精神の自立が出来ないと、どんどん辛くなるわけです。

●自分の考えや意見を持つ。

●自分を飾らない、偽らない。

●欲を我慢して努力する。

●困難や辛い事から逃げない。

●自分の妄想ではなく現実に合わせる。

これらを意識して、自発的にやっていかないと精神は成長していきません。

完璧である必要はなく、目指していけば良いだけです。

やらなくても別に構わないんですよ。

誰かの許しを乞う必要もない。

ただ、現実から置いていかれます。

経験にも実力にもならないまま、年齢だけが加算されていく。

これは脅しているわけではなくて、現実がそうなんですよね。

むしろ、これを伝えないで甘やかす方が残酷だなと私は思っています。

自立とは誰にも頼らずに生きていけ…というわけではありません。

自立して頑張っている人も甘えたくなる時はあるし、弱る時もあります。

誰かに支えられながらで構わない。

弱ったら助けを求めれば良い。

それは悪い事では無いんですよ。

ただ、自分の人生を他人任せにしてはいけない…というだけです。

最後に怖い話をします。

脳には前頭前野と呼ばれる理性や社会性を司る部位があり、頭の良さとも関係しています。

欲望に流されるほど前頭前野の機能は低下し、より欲望に抗えなくなり、努力が出来なくなる。

つまり、欲望に流され続けるとシンプルにアホになっていきます。

子供は前頭前野が未熟なので子供の考え方をします。

前頭前野は厳しい経験をしてきたり、欲望を抑えて努力したり、人の良い所を探すような善性の行動、感情に流されず論理的に考える事などによって発達します。

大人になった時の考え方が、その人の人生を物語る。

理論はさておき、大抵の大人はこれを感覚的に理解しているんですよ。

だから、大人は人の考え方を見る。

社会に出て大人に評価されたいのであれば、大切なのは精神の自立を果たした考え方です。

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