合理性を身につける

哲学系記事
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道理に叶っていたり、現実に合っていたり、無駄が無い事を合理性と呼びます。

人は感情に従う事や無駄を好むものなので、常に合理的でいる人はまずいません。

ただ、必要に応じて切り替える事は出来ます。

問題の解決には合理性を発揮出来る事が必要です。

しかし、合理性を発揮する事は難しい。

今回は、そんな合理性の話です。

感情のコントロール

合理的であるために最も重要な事は、感情に振り回されない事です。

怒り、悲しみ、喜び、楽しみ…

怠惰、欲、見栄、優越感、劣等感などなど、これらに抗う事は難しい。

何かの問題を解決する時は感情のコントロールが極めて重要になってきます。

感情を優先した行動は、中身の無い行動になりがちだからです。

例えば、インスタ映えする写真を撮るためだけに500円のスイーツを買って捨てる。

承認欲求を満たすために500円を失っています。

ビジネス的に考えればシンプルな損失であるため、感情を優先する事が愚行になるわけです。

感情は人にとって重要な物ですが、それを必要な時に抑えられなければ目的を達成する事が出来ません。

振り回されるのではなく、コントロール出来るようにする。

そのコントロールとは…シンプルに我慢です。

人は我慢にも慣れるもので、感情をコントロールする力は我慢した数でも決まります。

人は都合の良い言い訳をしてしまうものです。

例えば、お金が無いのにブランド物のバッグを買う事。

単純に欲望が抑えられなかっただけで、周りから見れば非合理的な行動です。

しかし…

「これは仕事で必要なものなんだ」

と、説明をする。

買った根拠が合理的なものであれば、しっかりと細かく説明が出来ます。

ただ、感情によって行動し、後から理屈をつけたものであれば説得力に乏しく、稚拙な内容になってしまう。

極めて合理性の強い人間はこれを良く理解していて、見抜く事と問い詰める事に長けています。

実はディベートの強さにも関係していて…

ディベートが強い人は事実だけを追及して話すから強いんですよ。

逆に、ディベートの弱い人は感情を抑えられず、自分に都合の良い理屈を並べる事で事実から外れるから弱くなります。

口の上手さではなく、どれだけ感情を排して考えられるが肝になるわけです。

合理性は交渉や商売の強さでもあるので、感情に流されない人ほど優秀なビジネスマンの素質があります。

感情のコントロールは、私も商売をする上で常々気をつけている事です。

そうじゃないと、相手にされなくなるんですよ。

ある程度以上のレベルでは通用しませんからね。

人は感情を垂れ流す生き物なので、隠す事はまず無理だからコントロールするわけです。

時間の使い方

時間は人生において最初から限られている重要な資産です。

合理性の高い人ほど時間を大切にします。

例えば、休みの日に昼寝をする時。

休みの日だから1日中時間がある。

それでも合理性の高い人は、二時間と決めて寝たりします。

体力や思考力の回復すら合理的に考えているからです。

自衛隊では「時間を作れ」とよく言われます。

軍隊は合理性を重視した組織です。

当然ながら無駄を省いて行動します。

自衛隊の教育隊ではめちゃくちゃタイトなスケジュールを組まれていて、陸曹教育隊では分刻みではなく秒刻みで進行します。

割ける時間が少なく、風呂の時間は着替えを含めて5分、食事は3分、トイレは大でも50秒。

タバコを吸う時は40秒ぐらいで、時計を見ながら吸ってました。

そのため、移動は基本的に走って時間を節約するし、ダラダラ話す時間もない。

やるべき事があったら、いかに効率良く終わらせるかを考えます。

10分時間が空いたら「何でも出来るじゃん」と思うくらい早い行動に慣れる。

私は自衛隊を辞めた今でも時間の感覚がシビアで、生活の中で効率を求めてしまいます。

食事は全盛期より遅くなったとはいえ、私より早く食べ終わる人はなかなかいないです。

そのため、仕事に行く一時間前に起床して、準備をして、自炊をして、食べて、出発するという事が余裕で出来てたりします。

時間の使い方が下手だと、どんなに時間があっても忙しくなります。

一つ一つのタスクを効率良く早く終わらせても、一つのタスクをダラダラやって長引かせても、かかる時間が同じなら

「忙しい」

と、人は言うでしょう。

ただ、行動が早い人と遅い人の時間感覚は全く違っていて、その生産性は雲泥の差です。

また、時間を作る人と余っている人でも感覚は違います。

時間を作る人にとっては「貴重な自由時間」なので大切に使います。

この記事もまた、貴重な自由時間を作って書いています。

時間が余っている人にとっては単なる「暇」なので無駄に使う。

暇が多いと一つ一つのやる事が長引きやすく、時間の使い方が下手になります。

合理的な人ほど時間の使い方が上手なわけです。

時間の使い方を自発的に上手くするためには、常に制限時間を決めて行動する事が必要です。

陸曹教育隊のように時間が取れない状況を経験するほど上手くなるからです。

限られた時間の中で、いかに効率良く、いかに早く終わらせるかを考えて工夫する事で意識も早くなっていきます。

視点事の合理性

●自分目線の「主観」

●周りの人目線の「客観」

●全体目線の「俯瞰」

視点によって、それぞれの合理性があります。

例えば、薪割りが得意な人と苦手な人がいた場合。

苦手な人は、得意な人に任せて何もしなかったとします。

この時、主観では

「下手な自分がやるより、得意な人がやった方が良い」

と考える人もいます。

客観では

「片方にばかり負担がかかっている」

「交代でやれば良いのに」

と考える人もいる。

さらに、俯瞰になると

「2人で薪割りをするのは無駄だから、その間に薪を運ぶ作業をやった方が良い」

と考えたりします。

視点が広いほど効率の良い手段が見えてくるわけです。

俯瞰的な視点は、指揮官に必要な資質の一つです。

軍隊の優秀な指揮官は、自分の疲労よりも部隊全体の疲労を気にかけ、部隊のコンディションに合わせて動きます。

これはまさに俯瞰的な視点を持つから出来る事ですね。

俯瞰的な視点を持つ人は、意識が自分ではなく全体にあるんですよ。

群衆に混じって同じ方向を向くのではなく、一つの集団そのものを自分とするイメージです。

俯瞰的な視点を持つ人の世界観は独特で、同じ世界観を持つ人にしか分かりません。

これは…私が記事で伝える事が困難な価値観の一つで、主観・客観とは全く違う世界です。

俯瞰視点は、私利私欲を捨てて全体のために動く事を繰り返すほど磨かれていきます。

逆に、私利私欲からの行動を繰り返すと…極めて主観的になる。

人の視野は広くなったり狭くなったりするもので、欲が強いほど狭く、欲が少ないほど広くなります。

前述した感情のコントロールも必要になるわけです。

俯瞰的な合理性は、個人的に「究極の合理性」だと考えています。

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