ウォークライ

哲学系記事
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古来より戦いやスポーツなどで気勢を上げるための叫びをウォークライと言います。

日本で言う所の鬨の声(ときのこえ)ですね。

戦国時代の日本や中世の映画を見ていると、戦いの前に兵士達が叫ぶシーンが描かれています。

スポーツではラグビーのニュージーランド代表が試合の前に「ハカ」と呼ばれる舞踊を合わせたウォークライを行う事が有名です。

これはなんとなくノリで叫んでいるわけではなく、実際にメリットがあるからやっているんですよ。

効果は人によって大小あるもので、私なんかは効き目がある方です。

今回は、そんなウォークライの話です。

ウォークライの効果

ウォークライを行う事によってアドレナリンが出ます。

アドレナリンが出る事によって苦痛や恐怖といった感情を感じにくくなり、集中力が上がる。

また、交感神経を活発にする効果もあります。

そのため、ウォークライの効果を得られると精神を戦闘態勢に持ち込みやすく、リラックスした状態から一気に活動的な状態にする事が出来るわけです。

ウェイトトレーニングをやっていると、アドレナリンの効果が感じやすいです。

叫ぶのと叫ばないのでは挙がる重量が変わってくるし、「もう限界だ」という状態から雄叫びを上げるとまだ挙がったりします。

朝方や仕事の後にジムに行く時は気分が乗らない時もあるので、そういう時にも効果があります。

スイッチが切り替わって気合が入りますからね。

私は最近、幽霊屋敷の掃除をする事があるんですが、普段は気にしていなくてもポルターガイストが起きると怖くなる時があります。

その時、恐怖を感じたらウォークライをするんですよ。

恐怖によって逃げようとする心理から、戦闘態勢に切り替えるわけです。

「幽霊怖えー」から「幽霊ブチ殺す」に一瞬で気持ちが変わります。

また、ウォークライには力の誇示と威圧の効果もあります。

例えば、熊や虎が目の前で吠えるとスゲー怖いです。

自分が強いと認識する生物の咆哮は、恐怖を感じて怯んでしまうものです。

「ハカ」はニュージーランドのマオリ族の伝統的な舞踊で、結婚や葬儀など儀礼的な意味もあります。

しかし、元々は戦いの前に自らの力を誇示し、相手を怯ませるものでした。

その過程で舞踊に発展したという、ウォークライとしては面白い文化です。

気勢で圧倒するという方法はシンプルながら効果のあるもので、勢いに飲まれた相手はパフォーマンスを発揮出来なくなります。

ヴァイキングの戦士は略奪をする時、海から船で陸に突っ込んでその勢いのまま襲撃する事がよくあり、海岸沿いを荒らして周りました。

相手からすれば突然海から現れて雄叫びを上げながら襲いかかる集団なわけで、まあビビりますよね。

雄叫びによって明確に敵だと認識するから慌てるわけです。

また、日本や中国の歴史書で伏兵や援軍が雄叫びを上げながら襲いかかる描写があり、創作物の中でも同様に描かれている事が多いです。

雄叫びを上げ、ブチ殺す気満々の気勢が伝わってくるような集団が襲いかかるわけです。

味方にとっては心強く、敵にとっては死ぬほどテンションが下がるでしょうね。

スポーツや武道や格闘技でも、気勢が充実した相手と戦うのは嫌なものなんですよ。

相手に怯まないためにもウォークライは有効で、咆哮に咆哮で返す事が怯まないコツです。

声を出す効果

ウォークライは気勢を上げるためや士気の向上、または威圧を目的としているので、似たような事が色々な場所で行われています。

スポーツなどで組む円陣なんかはモロにそうですし、テーマパークやショッピングモールで行われる発生練習もウォークライと近しい効果があります。

声を出す事はシンプルに気勢を上げる効果があるんですよね。

自衛隊ではハイポートと呼ばれる訓練があって、装備品をつけた状態で銃を抱えながら延々と走ります。

隊列を組んで走るのですが、体力や気力が尽きた隊員は脱落していきます。

ハイポートは終わりが見えない事が多いので、体力もさる事ながら気力も重要なんですよ。

で、そのハイポートでは号令に合わせて声を出しながら走ります。

基本的には左足が地面についたタイミングが1、右足が地面についたタイミングが2です。

号令は部隊事に微妙に違うようで、私の部隊だと

号令「いち、いち、いちに」

全員「そーれ」

が2回または4回の後で

号令「ちょー、ちょー、ちょー」

全員「そーれ」

が来て

号令「いち」→全員「はい」

号令「に」→全員「はい」

号令「さん」→全員「はい」

号令「し」→全員「はい」

号令+全員「いちにさんし、いちさんし」

がテンプレートでした。

で、銃を抱えて走るのは普通にキツイのですが、そこで声を出すからさらに体力を持っていかれます。

だから私は「声出しが無ければ楽なのに」と考えていました。

しかし、一度だけ声出し無しのハイポートをやった事があって、その時は半分以上が脱落しました。 

体力的には楽な方ですが精神的にはキツかったんですよ。

声を出し続ける事で心が折れにくくなる。

そのため、キツくても叫び続ける隊員は残りますが、キツくて声を出さなくなった隊員はわりとすぐに心が折れます。

声出しは侮れないというわけです。

余談ですが、私が号令を出す時

「ファミコンウォーズが出.る.ぞー」

と、やっていたらクソ怒られました。

また、特定の訓練をやる時に軽く「演説をしろ」と言われる事があります。

戦争映画で戦いの前に指揮官が演説をする感動的な場面がありますが、あれのもっと現実的なやつですね。

喋るだけなら誰でも出来るんですが…全員の気勢を上げるのが目的なので、わりと難しい。

力強い声で感情を揺さぶるような事を言わなくてはならないからです。

ただ、これが上手くいくと気勢が一気に上がります。

上手い人の演説を聞くと力が湧いてくるので、これまた侮れない要素です。

ウォークライのやり方

男性ホルモンであるテストステロンが多い人ほど簡単なように感じています。

筋トレをしましょう(笑)

ウォークライは形だけを真似して、ただ叫ぶだけではアドレナリンは出ません。

例えば、嫌々スポーツに参加した人が円陣を組んでも、あんまりやる気にはならないものです。

「戦闘態勢のマインド」という記事で説明したように、ある程度の戦闘態勢を事前に作りあげている必要があります。

イメージ的にウォークライは、戦闘前の省エネ状態から戦闘態勢に切り替える感じですね。

だから、根本的に戦う気が無い人には効果が無いわけです。

ウォークライのコツとしては「若干キレる」感じを意識します。

自分の雄叫びによって自分の脳を震わせて、頭の血管を血走らせるイメージです。

自分の精神とリンクした雄叫びである必要があります。

そのため、ただ「ウオオオ」と叫ぶよりも「クソがあああ」とか「ブチ殺すぞコラァ」みたいに攻撃的な意思を含んだ叫びの方が効果が出やすいです。

声量も大事で、か細い声では効果がありません。

低くてデカイ声の方が圧倒的に効果が出やすいです。

で、ウォークライの致命的なデメリットは、やれる場所が少ない事です。

とにかくデカイ声を出せる場所が必要になってきます。

私も雄叫びがクソデカいので、フルパワーを出せる場所がないから防音室が欲しいなと思っています。

また、トレーニングジムも叫ぶのを禁止にしている場所が多く、なかなかウォークライが出来ません。

個人的にはゴールドジムにウォークライ用の場所が欲しいと思っています。

大声で叫べない時、私は壁に手と頭をつけて、全力で壁を押しながら低く唸ります。

まあまあ効果が得られますし、雄叫びよりは唸り声の方がうるさくないですからね。

それでも隣人には聞こえていたようでクソ謝った事がありました。

ジムでも唸り声はセーフみたいなので、わりと唸ります。

まあ、それでも迷惑になりかねないので、ここぞという時だけですね。

私は声を出しにくい環境にいますが、専用の場所があるスポーツをやっている人なんかはスゲーやりやすいと思います。

プライベートジムやレンタルジムでは気兼ねなく叫べるので、そういう場所があるとスゲー良いです。

もし、やれる場所があったら試してみて下さい。

さて、今回はなぜこの話をしたのかというと…

困難に立ち向かう事を苦手としている人が多いと感じるからです。

人が困難に直面した時に取れる行動は

●困難から逃げる

●現実逃避をする

●消極的に耐える

●困難に立ち向かう

のどれかで、下に行くほど難しくなります。

例えば、多くの人にとって仕事は辛いものです。

それでも大抵の場合は仕事をする必要がある。

その中で…

「必要だけど仕事をしない」という未来が閉ざされる選択肢を選ぶ。

これは「困難から逃げる」ですね。

「俺はビッグになるから」と、今の仕事をいい加減にこなす。

これは「現実逃避」です。

「仕方ない」「そういうものだ」と困難を受け入れつつも、それを解決するのではなく我慢するだけになる。

これは「消極的に耐える」です。

この状態では上手くいくかどうかは運任せで、分の悪い賭けになってしまいます。

だから、自分が抱えている問題を誤魔化さずに把握して、それを解決していく。

それが「困難に立ち向かう」です。

仕事の能力が足りないなら、足りない理由と改善策を探す。

努力が出来ないなら、なぜ努力が出来ないのかを考えて対策する。

人間関係が辛いなら、辛くない方法を模索する。

パワハラへの対抗手段を考えたり、疲れない人との付き合い方を確立する。

労働環境が悪質なら組織と交渉したり喧嘩する。

それが出来ないなら条件の良い転職先を探したり、自分の価値を高めていく。

などですね。

例えば私はアスペルガーなので、そもそも人と話すのが疲れます。

しかし、それで人を避けていたら先へ進めない。

だから、ある程度の我を通したり自分の間を確保したり、それが出来るように自分を鍛えたり考えたりと、疲れない人との付き合い方を作り上げていきました。

誰しも困難に立ち向かう時は不安だし恐怖を感じるものです。

特に初めてならなおさらですね。

初めて喧嘩をした時は死ぬほどビビっていたし、

初めて仕事をする時は不安でガチガチだったし、

初めてデートした時はゲロ吐きそうなほど緊張しました。

それでもズタボロになりながら困難に立ち向かったから私は前に進めています。 

人は無理をし過ぎると心が壊れますが、耐え続けても逃げ続けても心が壊れます。

だから、ある程度は頑張らなければならない。

辛いもんは辛いし、苦しい時は苦しいし、怖いものは怖い。

それは誰かに責められるような事ではありません。

ただそれでも…怖いものだらけで、不安だらけで、傷つく事だらけで、嫌な事だらけの現実を変えていかなくてはならない。

ウォークライは困難に立ち向かう時の武器になるんですよ。

傷つかずに進む事は出来ないし、待っていてもグダを巻いていても何も変わらない。

だから、雄叫びを上げて自分の人生と戦う。

そのために書いたのが今回の記事というわけです。

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